朝それは一日の始まり。晴れいてる日はなら尚よい、
澄んだ空・涼しい風それらがより僕の落ち着かせてくれる。今日の朝は玄関に父の革靴があったので昨夜帰ってきたのだろうと思った。父と朝はあまりゆっくり話すことが出来ないので、今日は色々話そうと決めた。
「父さん今時間ある?」
「おう!どうした?」
「色々話したいことがあるんだけど…」
「あ!そうだ!お前に話したいことがあってな朝御飯を食べる前で良かった」
「なに?」
神妙な面持ちで椅子に座り、どこぞの特務機関の指令官のように両手を組み一言僕に言った。
「お前に許嫁が出来た」
「え?ごめん理解できない、あと会う日が決まってなければ相手方には断っといて」
食い気味に否定をしそして相手方に申し訳が立たぬように日取りを決められる前に断って欲しいことを父に伝えた。だが父は続けて「会う日今日の夕方だから」と言ったが学校に急いでつきたいぼくはその言葉を聞かず朝御飯を食べて家を出た。
今日は金曜日、終われば土日という休日にはいる。朝の授業を普通に受け昼休み今日は綾人と一緒ではなく一人で昼食を食べている理由はない。席を探していると一人でため息をつきながらハンバーガーを食べている山手さんを見つけた。
「山手さんこっち使って良いかな?」
僕は山手さんと向かい合うかたちでご飯を食べることになった。
「山手さん何かあった?」
「別に何もないよ…」
「良かった何もないなら安心安心」
「絵空と同じ弁当なんだね長宮君の」
「お父さんが用意してくれるんだ。いつも要らないって言ってるんだけど…ってやっぱり何かあるでしょ?山手さんいつも以上に喋らないね」
何かあったことは分かるがその核心には到達できないそういう点で僕は自分を低く評価してしまう。 だが、山手さんはゆっくりと口を開け、説明をしてくれた。
「長宮君には敵わないな…実はね私誰かの許嫁になるのでも初恋の人にその事を伝えるのが嫌で…どうしたら良いかずっと考えてたんだしのぶたちにも迷惑かけたくないから」
「そっかごめんね変なこと聞いて」
「ううん大丈夫」
山手さんの問題を解決した直後、しのちゃんたちが来た。お昼ごはんを食べたあと山手さんを探しに来たらしい。
「タツ…お前アタシに隠れて響子に会うなんて良い度胸だな」
「あれ?山手さんてしのちゃんの彼女なの?」
「え?私は長宮君がしのぶの彼氏だと思ったんだけど」
「変なこと言うなー!」
「怒らないでよ、って言いたいんだけどしのちゃん昨日のこと先に謝らせて、ごめん!」
「タツその事はあんまり気にしてないけど謝るくらいならここにキスして」
しのちゃんは自分のおでこを指差す。
「仰せの通りに」
しのちゃんも、周りのみんなもキスをするとは思わなかったようでどよめく。
すると、山手さんが突然僕に対してしのちゃんと同じようなことを言い出した。おでこではなく口にして欲しいそうだ。山手さんによるとしのちゃんだけにキスをするのはずるいとのこと僕がキスできずにいると山手さんはしびれを切らしたのか、彼女自身からしに来てくれた。自分も彼女も恥ずかしさからか顔を赤くしてお互いに謝り解散し、午後の授業を受けたけどあのときの光景が頭に残り続けて全く授業の内容を覚えてないのである(あと恐らく緊張で)
学校からの帰り道父親からの連絡があり許嫁の人との顔合わせが今日の夕方だというので、待ち合わせ場所の ファミレスに向かう。許嫁という言葉が僕は嫌いだこれから先の未来を決められた人間と歩むからである。どうせなら自分で付き合う相手くらい決めたいと思うのが当然だろう。だが、僕はそれを訂正しなければならない。
なぜならその許嫁とは
「えっ。山手さん?」
「長宮君なの?」
僕がお世話になっている人兼好きな人なのだから
明日は出来ればこの作品を含めた5作品にバレンタイン特別編を書きますお楽しみに