この世の中にはたくさんの不思議なことが存在する。魔術もあれば常識では考えられない異形だって存在する。それこそ神だって。そんな不思議な者たちに関わりすぎた男がいた。名を『
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「はぁ、突然人が消えると。」
「えぇ、そうよ。」
ここは井河寿未の探偵事務所。また今回も不思議な依頼が舞い込む。今回依頼を持ってきたのは同じく探偵仲間であるアリスである。
「因みに場所と人数は?」
「ほら、ここから南の方に港があるでしょ?全員があの場所でいなくなってるのよ。すでに7人もの人がいなくなっているわ。あなたこういうよく分からない事件専門みたいなところあるじゃない?」
アリスは言いながら事務所の一角を見ている。そこには事務所の居候になっている二人の少女がいる。見た目は銀髪の美少女と黒髪の美女に見えるが片やとある邪神(ヨグ=ソトース)の分身体。もう片方は邪神(シュブ=ニグラス)そのものである。とある事件の時に気に入られてしまいそれから事務所に住み着いてしまっている(悪い気はしない)。そもそもこの男は不思議な事件に巻き込まれやすい傾向にある。依頼を受けて気づけば病院にいたり、謎の洋館の調査を依頼されたり、ほぼほぼ隔離された村に調査に赴き土砂崩れによって本当に隔離されたりなどその全てに狂信者や異形の神々が関わっていた。それ故に気付けばそのような依頼の専門家のような感じになってしまっているのである。
「俺にそんなつもりはないんだけどなぁ。」
「そうは言っても仕方ないじゃない貴方巻き込まれすぎなのよ。久しぶりに来てみれば人ならざるものが住み着いてるって相当のことよ?」
とはいえアリス自身も何度か不思議な事件に巻き込まれたことがあり、かつてはとある邪神2柱の争いを見た結果精神病院に送られた経験がある。だがそれ以来巻き込まれたことはなく今は平穏な日々を送っていた。
「まぁ、依頼は引き受けよう。俺ならすぐに港に向かえるしな。」
「えぇ、よろしくお願いするわ。私は私で別の方面から探ってみるから。貴方なら大丈夫だと思うけど一応気をつけてね。」
そういうとアリスは事務所から去っていった。井河寿未も立ち上がり出かける支度を整えようと思い振り向くとそこには先程まで話していた二人がいつのまにか背後に立っていた。銀髪の美少女(ヨグ=ソトースの分身体)の名前は『雪白琴音』、黒髪の美女(シュブ=ニグラス)の名前は『黒山闇』である。もう慣れたものであるが彼女達は気付いたら背後にいたり隣にいたりと殆どの場合近づいてきたことに気付けない。最初はとても驚くことが多かったがもはや気にしない程度には彼女達がいることに慣れてしまっていた。
「…どこか…行くの?」
「あぁ、依頼が入ったんだ。…とはいえ殆ど聞こえてただろうけど。」
その言葉にこくんと首を縦に振る琴音。人ならざるものとはいえとても可愛い。特に琴音は闇とは違い分身体であり本体と関わりが少ない為かなり人間味がある。対して闇は邪神そのものである為かなり思考がぶっ飛んでいる場合が多い。最近やっとこちらに慣れてきたのか前よりは寛容になったと言える。
「私たちもついていくか?」
「…いや、とりあえずは大丈夫だ。特に俺たちの場合は何かあった場合でもすぐに合流できるしな。」
何より、まだ何も分かっていない状況でこの二人を連れて行くのはあまりにも過剰戦力すぎる。琴音と俺には『鍵』がある。距離など実質的にあってないようなものである。
「とりあえずは俺一人で行ってくるから少しの間留守番していてくれ。」
そういって井河寿未も事務所を後にし早速港の方へと向かっていく。そこで再び井河寿未は特殊な事件に巻き込まれていく。今回の舞台は悪魔や堕天使の蔓延る異世界。
そこで一体どんな出会いが待っているのか次回へ続く
ステータス
井河寿未
職業 探偵(元ヤクザ)
性別 男性 年齢 28
STR 11 DEX 16 INT 13
CON 14 APP 13 POW 12
SIZ 12 EDU 20 アイデア 65
幸運 65(アーティファクトの効果で+5中)
最大正気度 73 知識 99