気がつけばVの者   作:魔女理化

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こういうのって一つにまとめた方がいいんですかね? 分けた方が見やすいと思ってるけど、どうなんだろ


公式番組②

 

 嵐のような、どちらかといえば荒らしのような先輩の凸から少しして、打ち合わせをするとマネージャーから呼び出された。

 指定された部屋に入ると、そこにはまるめろ改め丸山と、知らない女性が2人座っていた。

 1人は気の強そうな金髪ツインテールの美人で、もう1人は穏やかそうな黒髪長髪の美人だ。

 

「三笠と、加志駒か」

 

 金髪ツインテール、黒髪長髪を暗に指しながら言った。

 俺が呟くと金髪の方は携帯から目を離して俺を見る。

 

「そうだけど、こっちでその名前で呼ばないで。芝鶴 命(しかく みこと)よ」

「うちは山家 風香(やまいえ ふうか)や。よろしゅうな」

 

 ツンツンギャルと、黒髪正統派京都弁とは、なかなかキャラが濃いな。

 

「そう……ですか。ジル=ホワイトこと白川 裕也です。よろしくお願いします」

「何で敬語なんですか?」

「いや、全員歳上っぽいから……」

 

 忘れられがちだが、俺は一応16歳なわけで。ぶっちゃけガキである。

 Vの時は、全員同い年設定でキャラもあるから普段通りの口調にしているが、オフの時はそうも行かない。

 人間としての最低限の礼儀は忘れてはいけない。

 

「別にタメ口でいいよ。表の時に敬語使われる方が困るし」

 

 というのは三笠こと芝鶴である。

 って言われてもなぁ。俺が困ったように頭をかいていると。

 

「お言葉に甘えとき。命ちゃん、裕也くんが気まずくならないように気を使ってるんやで」

「べべべ別にそんなことないけど!? 勝手な解釈やめてくんない!?」

 

 加志駒こと、山家の暴露に顔を真っ赤にして否定する芝鶴。どうやら図星のようだ。

 何だよお前。性格悪いロールプレイしておきながら実はいい奴かよ。いや、元から悪いやつではなかったか。

 

「んじゃ、ツンデレのお言葉に甘えて普通に話すわ」

「ツンデレじゃないし!」

 

 その否定は無理だろ。

 

「裕也、私にも気安く話していいんですよ!」

「いや、お前は元からタメ語だわ」

「なんでですか!?」

「お前が俺をラジオに呼び出した理由を思い出せ。このコミュ障め」

「んなぁ!? たしかに以前の私はコミュ障と言われても反論できませんでしたが、今は違います! この前だって邪眼竜先輩とコラボ出来ましたし!」

 

 そのコラボは見た。ミイクラをしていたのだが、初めの1時間はマジで気まずそうで、会話も天気デッキが精一杯という放送事故であった。途中2人から俺に救援要請がきたので、それとなく話題を提供してようやくコラボっぽくなったのだ。

 なぜ、作業ゲーを選んでしまったのか。FPS系統なら、勝手に会話できるのに。

 ちなみに2人が俺に救援要請したことを雑談で話したら、しっかり切り抜かれた。

 電波組てぇてぇらしい。絶許。

 

「歳下に話題提供頼んでおいてよく言えたな」

「ぐぬぬぬ……」

「ふふふ、仲ええなぁ。2人とも。ちなみにうちにもタメ語でええで、裕也くん」

「お、おう」

 

 さっきも呼ばれたが、美人に名前呼びされるのは少し照れるな。

 

「そういえば、今日はみぃちゃんはいないのか?」

「あの子は座敷童子やからなぁ。基本、家から出られないんや。だから、今日はお留守番やで」

「なるほどな」

 

 後ろからホッという声が二つ聞こえた。たぶん、警戒してたんだろうな。

 コンコンとノックする音が聞こえた。

 

「失礼します」

 

 ドアが開くと4人のマネージャーとディレクターが入ってきた。

 どうやら、打ち合わせが始まるようだ。

 俺たちは椅子に座り、ディレクターの説明を受ける。

 

 今回の番組の内容として、コンセプトは俺たち新人の顔合わせらしい。

 初配信から一月経って、ある程度配信にも慣れてきたところでより注目度を集めることが狙いらしい。要はこの配信で爪痕を残せれば、よりチャンネルが伸びると言うことらしい。

 その話になると女性陣の目が鋭くなる。やはり企業所属だけあって、人気云々に関しては気にしているようだ。というか、これが普通か。無頓着な俺が特殊なのだ。

 

「何か質問はありますか?」

 

 ディレクターの問いに、俺は手を挙げた。

 

「はい、白川くん」

「事前アンケートってありましたよね? あのアンケート、1つ消されてたんですけど、あれってなんですか?」

 

 番組内ではこう言う質問をしますよという例題的なものが配られた。それに答えて、マネージャーに見せてまずい答えが有れば修正するためだ。

 ただ、俺の質問欄だけ、1つ明らかに黒塗りされて隠されていた。いやな予感がするのでここで聞いてみたのだ。

 

「それでは質問はないようだね。話はここまでです。お疲れ」

「ちょっと、何で逃げる? おい!?」

 

 逃げるようにディレクターは部屋を去っていった。

 捕まえて吐かせてやろうかと立ち上がるが、そこに俺のマネージャーが阻む。

 

「まあまあ、白川さん。本番でのお楽しみってやつですよ」

「怖いんだが……。変な質問じゃないだろうな?」

「保障はできないです!」

「ぶっ飛ばすぞ」

 

 キメ顔でサムズアップしたマネージャー。ぶん殴りたい。

 そういえばこの会社、ライバーもやばいが運営もやばいんだったな。

 俺は不安を抱えつつ、本番を迎えるのだった、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 芝鶴 命(しかく みこと)
 23歳。身長163 体重? 金髪ツインテール。元々は別名義で配信者をしていた。性格はツンデレ オカン体質。胸は大きい方。

 山家 風香(やまいえ ふうか)
 20歳。大学生。身長155 体重? 黒髪ロング 切り目 京都の神社出身 普段は京都訛り ひんにゅ……スレンダー! 元々は別の会社でVをしていた。

 

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