神撃!!究極の竜 緑谷出久のヒーローアカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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第2話〜黒銀の翼 緑谷出久〜

「う……うぅ……。」

 

僕はようやく意識を取り戻しぼんやりとした視界を見つめて目を覚ました。

 

「はっ!」

 

ガバッと起き上がり、辺りを見渡す。しかしそこは先程の場所ではなく元の薄暗い山の頂上だった。月が夜空を照らし、遠くで梟がホーホーと鳴いているのが聞こえていた。

 

「今の夢だったのか?」

 

先程の迄の出来事に対してそう思ったが自身の身体を確認してそれが現実だと確信した。

 

「なっ!?」

 

僕は自分の背中と左腕を見て目を見開いた。背中にはあのバハムートと同じ翼が生えていた。それだけではなく尻の部分には黒い尻尾が生え、左腕もあの細く黒い竜の腕になっていた。

 

「夢じゃない……本当にバハムートの力を!?」

 

変わり果てた己の容姿に驚くのも束の間、今度は自分の脳裏にありとあらゆる力と知識が入ってくる。それはどれもバハムートの力だった。

 

個性因子の再生と破壊が出来る能力、4つの元素を自在に扱える能力、竜としての基礎的な能力、その他バハムートの技等……多数に及んだ。

 

「これが……黒銀の翼……バハムートの力なのか!?」

 

手にしてしまった神に等しい力に唖然としていると突然悲鳴が聞こえて来る。

 

「きゃぁぁぁぁ!」

「ヴィランだ!逃げろ!」

「ヴィラン?こんな山奥に?」

 

薄暗い山を見て呟くがその方向がキャンプ場である事を思い出す。

 

「まずい!キャンプ場で何か!」

 

考えるよりも身体が動いた僕はすぐに現場へと向かうのだった。

 

◇◇◇

 

「これは…酷い!!」

 

キャンプ場に辿り着いた僕は燃え盛る炎を見て絶句する。

 

「ふはははははは!燃えろ燃えろ燃えろぉぉお!!!」

 

するとキャンプ場の中心部で炎を纏うヴィランが高らかに笑っていた。幸い、近くにいた人達は皆避難しているようだ。

 

「このままだと消防やヒーローが来るのは時間の問題か……どうする?」

 

あのヴィランを止めない事にはまず始まらないだろう……だったらやる事は1つだ!手にしたばかりで使いこなせるか不安だけど今アイツを止められるのは僕だけだ!

 

「おい!」

「あん?」

 

勇気を振り絞ってヴィランに声を掛けて身構える。

 

「なんだぁ?お前もここにいた連中みたいにオレのパラダイスの邪魔をするのかよ?」

「それはお前の勝手だろ?キャンプを楽しんでいた人だっているんだぞ!」

「けっ、お子様がヒーロー気取りかよ!なんなら……。」

 

ヴィランは両腕に炎を纏い僕にそれを投げつけてきた。No.2ヒーローエンデヴァーと似た個性をしているがどうやらこいつは遠距離特価のようだ。

 

「燃え尽きな!」

 

火の玉は僕に迫り襲いかかってくる。

 

「それなら僕だって!」

 

僕は左腕にバハムートの力が宿る紫色の炎を纏い、火の玉を相殺した。

 

「坊主も炎使いか?なんなら!」

 

ヴィランは口を開けると高火力の火の玉を創り出した。あれが放出されたら被害は甚大になるし僕も無事じゃいられない!

 

「あれを繰り出される前にトドメを刺す!」

 

左手を握りしめ、気持ちを集中させる。……今だ!カッと目を見開きバハムートと同じ目を光らせた僕は左手をヴィランに翳す。

 

「喰らえ……!」

 

そして、火の玉が放出される前に青白い光を左腕から放つ。

 

「レギンレイヴ!!」

 

放たれた光はヴィラン目掛けて直進し、大きく開けた口に直撃した。

 

「ぐわぁぁぁぁあ!!!」

 

口内で自身の炎とレギンレイヴが相殺され爆発したヴィランの悲鳴が児玉すると辺りを眩い光と轟音が包んだ。

 

「はぁ…はぁ…はぁ……。」

 

光と轟音が収まった僕は煙を上げる左腕を庇って口から黒煙を吐くヴィランを見つめた。

 

「が…がぁっ」

 

白目を向いて震えたヴィランはそのまま仰向けに倒れ、辺りの炎は瞬く間に消え去った。

 

「ふぅ……。」

 

沈黙したヴィランを見て安堵した。レギンレイヴ……バハムートの技の1つだが僕が使うと身体がその圧倒的火力に耐えられず一定時間左腕の腕力が半減してしまう。だらんと下がった左腕を庇っていると遠くからパトカーの音が聞こえた。

 

「そろそろここを離れよう。」

 

警察とヒーローが駆けつける前に僕は翼を羽ばたかせ、満天の星空が広がる空へ飛び立ちその場を後にするのだった。

 

◇◇◇

 

バハムートの力を授かった僕はそのまま自宅へと帰宅する……が。

 

「出久!?どうしたの!?」

 

玄関で出迎えたお母さんは今にも死にそうな顔をして変わり果てた僕を見た。

 

「あー、えっと…色々あってさ。個性が発現したみたいなんだ。」

 

お母さんに対して僕はそうはぐらかす。神様のドラゴンから貰いましたなんて言っても信じて貰えないだろう。

 

「うぅ…!出久!良かったわね!あの時…オールマイトを見て泣く貴方を見て……うぅ」

「大げさだよ母さん。母さんは何も悪く無いから。」

 

滝のように涙を流したお母さんを僕は宥める。

 

「個性発現祝いをしないと!今日のご飯はカツ丼にしましょ!」

「母さん……ありがとう。」

 

自分の事のように喜ぶお母さんを見て嘘を付いてしまった事に少し罪悪感を感じるも素直に僕も心の底で喜ぶのだった。

 

お母さんから振る舞われた大好物のカツ丼を平らげた僕は宿題を済ませて床に付いた。

 

「さて……寝るか。」

 

僕は背中にある尻尾と翼を縮小させ、ベッドに横になる。なんだか凄い1日だったな……。オールマイトと出会い、その後にまさか神様のドラゴンに出会うのだから夢を見ていたのかと思ってしまう。

 

「明日……僕を見てかっちゃんはどう思うかな?」

 

そう呟くがすぐに僕は首を振って毛布に包まると電気を消して寝息を立てるのだった。

 

 

バハ要素以外に追加して欲しいグラブルの要素

  • 六竜
  • 十天衆
  • 天司(ファーさん、バブさん含む)
  • ゾーイ
  • 十賢者
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