僕達は家を出て翠屋に向かった。すずかの家への行き方を知らないので、なのはに聞いた所一緒に行く事になったのだ。
翠屋に着くと、なぜか恭也さんも翠屋の前に立っていた。
「おはようなのは、おはようございます、恭也さん」
「おはようございます」
「おはよう明久君、霊夢ちゃん」
「ああ、おはよう」
「恭也さんもですか?」
「ん?・・・ああ、俺は別の用事でな」
別の用事?
・・・あ~忍さんか・・・(紫に大体聞いている
「まぁ、俺の事はいいだろう。そろそろ行くとしよう」
「わかりました。行くよ、霊夢」
「私たちについて来てね」
「うん」
ーキングクリムゾン!!ー
「明久君、着いたよ~」
なのはについてバスを乗り継いで歩くこと十五分ほど、目の前には豪邸が存在した。
「・・・デカイね・・・」
「レミリアの所並みかしら?」
僕達は眺めていると、一人の女性・・・メイドさんが出迎えてくれた。
「恭也様、なのはお嬢さま、そして・・・吉井明久様、博麗霊夢様、いらっしゃいませ」
「こんにちは~」
「ああ、お招きにあずかったよ」
「初めまして、あの・・・どうして僕の名を?」
「失礼いたしました。私の名前はノエルと申します。吉井様の事はすずかお嬢さまより存じ上げております」
なるほど・・・
「わかりましたノエルさん。あと、僕の事は明久でいいですよ」
「承知いたしました明久様。それでは皆様、こちらへどうぞ」
やっぱり様付けはなれない・・・
ノエルさんについて行くと。先に来ていたアリサとすずか、それに一人の女性がお茶を飲んでいた。
「あ、なのはちゃん、明久君、霊夢ちゃん、恭也さん、いらっしゃい」
「お待たせ二人とも」
「来たのね明久」
「来るって約束したからね」
「まぁ当然よね。私達が誘ったんだから」
「ふふ、アリサちゃんったら」
言葉とは裏腹になぜか嬉しそうなアリサ。すずかも若干声が弾んでいる。
「君が明久君ね」
「えっと・・・」
「あ、ゴメンね。私は月村忍、すずかの姉よ」
「はじめまして」
「ふむふむ・・・」
「えっと?」
なんだろう・・・
「なるほど・・・すずかの言ってた通りね」
「お姉ちゃん!?」
「?」
「なのはちゃん、恭也さん、いらっしゃ・・・何この空気?」
そんな中、新たなメイドさんが部屋に入って来た。初対面のため自己紹介をする。
・・・この人はファリンさん。ノエルさんの妹だそうだ。ノエルさん同様すずかから僕の名前を聞いていたらしい。「君がウワサの」とか言われた。ウワサってなんだ?
「・・にしても、恭也さんと忍さん相変わらずラブラブね~」
「うん、お姉ちゃん恭也さんと知り合ってとても幸せそうだよ」
「お兄ちゃんはどうかな・・・でも、昔に比べて雰囲気は優しくなったかな」
「へ~」
「やっぱり憧れちゃうよ。なのはちゃんもそう思うでしょ?」
「にゃ?私?う~ん・・・」
悩むなのは。そこまで考える事なのか?
「すずか、鈍いなのはに言っても無駄よ。恋人どころか下手すれば一生独り身かもしれないわよ」
「む~~!ひどいよアリサちゃん!!」
「あはは!ゴメンゴメン」
「霊夢、口にクッキー付いてる」
「・・・ありがとう」
しかし・・・
「焦る必要はないんじゃないかな。屋上の男子が言っていたけど、三人とも学校ではかなり人気があるらしいよ?なのはは屈託のない笑顔、アリサは元気いっぱいな所、すずかはおしとやかな所がとても可愛いと好評なんだって・・・魅力は人それぞれであるように、それを理解してくれる人もいる。焦らなくても三人なら大丈夫だよ」
それに来たばっかの僕を誘ってくれた優しさ・・・
それは3人の一番の魅力だとも思うし。
「にゃっ、にゃはは//そうかな?」
「フ、フン!当然よ//(いきなり何言ってるのよ////」
「あ、ありがと・・・//(不意打ちで驚いたよ////」
三人の顔が真っ赤だ。どうしたんだろう?
「(・・・自覚なしね・・・)」
「そ、そういうアンタはどうなのよ!?」
「僕?」
「恋人とかどうなのかな~って」
「学校で気になる子とかいないの?」
興味津々といった感じで聞いてくる三人。
「いないかな・・・でも男子には嫌われているかも」
「え?」
「どういうこと?」
「男子には目の敵にされているからかな?女子とは・・・話したことないな・・・」
「男子はわかるけど、話したことがない?」
「こちらを見て何か話していると思えば、視線を向けると逸らされるし・・・」
「あ、あはは・・」
「(こ・・・コイツ)」
「(自分の事をわかっていない)」
「(女の子たちがただ・・)」
「「「(緊張して話しかけられないだけなのだという事を!!!)」」」
「まぁ、男子だし、仕方ないかもね」
「「「(へんなふうに理解してるよ・・・)」」」
「(まぁ、明久らしいわね)」
はて?おかしなこと言ったかな?
「それにしても、すずかの家ってほんと猫天国よね」
「えへへ」
「うん、子猫可愛いよね」
確かにたくさんいる・・・しかし・・・
「明久君のとこに集まってるね・・・」
「うちの子みんないるかも・・・」
「明久、動物に好かれやすいものね、お空とか」
「動物って・・・」
確かに、結構好かれる。普通は怖がるはずなんだけど・・・
「里親の決まっている子もいるからお別れしなくちゃいけないけど・・・」
「・・・ちょっと寂しいね・・」
「・・・でも、子猫達が大きくなって行ってくれるのは嬉しいよ」
「そうだね」
「・・・そうだ明久!アンタ猫に詳しいの?」
空気を変えようとしたのかアリサがそう言ってきた。
「うん?それなりだけど?」
「じゃあ、この周りにいる子達の説明してみてよ」
「あ、それいいね♪」
「明久君、お願いできる?」
猫を確認する。これくらいなら余裕だな。
「わかった・・・だけど・・・」
「「「だけど?」」」
「結構難しい内容があるからそこは省くよ?」
「「・・・」」
「・・・たとえば?」
「イエネコの祖先は約13万1000年前に中東の砂漠などに生息していたリビアヤマネコであること、とか」
「・・・やっぱいいわ・・・」
「というより、明久君、頭いいんだね」
「大学の難題集ぐらいなら楽に解けるんじゃないかしら?」
「なんですって・・・」
お茶会といったけど、変に堅苦しいものじゃなかった。
霊夢も・・・少し、笑ってたしね。
話しかけれない理由としては明久の実年齢は21。
落ち着いており、(当たり前だが)周りより大人な雰囲気をかもし出してます。
まぁ顔も悪くないですから、話しかけたい、しかし気をつけないと子供扱いされる。
ってやつです。