僕達は高町家のお誘いにより、連休を利用して温泉旅行に行くことになった。
メンバーは誘ってくれた高町家、そして月村家とアリサだ。(アリサの両親は忙しくて参加できなかったようだ)
僕達はなのは達の乗る車の後を追いかけるように着いて行ってるんだが、
「けど楽しみね」
僕の隣で運転する紫はそう言って笑う。
「まぁね。この頃温泉なんて入ってなかったもんね」
「さとりの所に行けば入れるでしょうけど、予約で一杯らしいものね」
「うん。大忙しだってこいしが言ってたね」
「またあの子ふらりと地上に来てたの?」
霊夢の言う通り、こいしは無意識にふらふらといろんなところに向かう。
能力ゆえ仕方ないけど・・・まぁこれのおかげであの子達に会えたのだからよしとしよう。
「けど、今思うと本当考えられないことよね」
「なにが?」
「互いに忌み嫌い、距離を取り合っていた旧地獄とまさか完璧ではないとはいえ交友を取り戻すなんて、
昔なら思いもよらなかったわ」
確かに、今では旧地獄に観光に行く人もいる。少しずつだけど交友も取り戻し始めているのも確かだ。
「それはさとり達のがんばりのおかげだよ」
「でも貴方が関わってるのも確かよ?」
「僕は切っ掛けに成っただけ」
「紫、無駄よ」
「あら、どういうことかしら?」
「明久は無意識にそういうことをしてるんだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それもそうね」
「待ちなさい、霊夢。それはどういう意味?そして紫、何納得してるの!?」
僕達はそんな会話をしながら、現地に向かうのだった。
【キングクリムゾン!!!】
僕達は旅館に到着すると、高町一行と合流した。
「お誘い、感謝します」
「いいわよ、気にしないで」
「おはよう、明久君、霊夢ちゃん」
「おはよう、明久君、それに霊夢ちゃんも」
「おはよう。寝坊しなかったようね」
寝坊って・・・
「おはよう、3人とも」
「・・・おはよう」
「さて、とりあえず荷物を置きに部屋に行こうか」
士郎さんの一言にみんなは旅館へと向かい始める。
「霊夢、紫、荷物運んでおくから先に言ってなよ」
「じゃあお願い、明久」
「お願いね、明久。物色してもかまわないけど、取るときは一応声をかけてね」
「そんなことしないからね!?紫の中で僕ってどんなんなのさ!?」
「「隠れドS」」
「霊夢まで!?」
もう・・・あきらめよう・・・
温泉・・・楽しみだな・・・
_______
夕方まで自由行動らしいのでみんなは早速温泉に向かうのだが・・・
「キュウゥ~!!!!」
「ほら暴れないの!ユーノ」
女湯に連れて行かれそうになっている、ユーノ。
「アリサ、ユーノも男の子なんだから。
ほら、おいで」
僕がそう言うとユーノは何とかアリサの手から抜け出し、
僕の方に逃げる。
『(ありがとう、明久)』
『気にしないで』
「あら、明久も一緒に入る?」
「断る。というか入ろうものなら後ろのある人の彼氏さんや、
旦那さんが怖いしね」
とりあえず、恭也さん。殺気をぶつけないでください。
大人気ないですよ?
あ、士郎さんに拳骨食らった。
「あら、そう。つれないわね~」
「じゃっ・・・」
いくら体は9歳くらいとはいえ、そんなことをしたら猥褻行為になる。
side女性陣
「うわ~すご~い」
「なのはちゃん!走ったら危ないよ!!」
「大丈夫・・・ふにゃああ!?」
「何やってるのよ・・・」
「怪我はない?」
温泉を見てなのはがはしゃぎ、それを抑えるも転倒。
あまりのきれいなこけ方に霊夢も心配する。
「あらら、予想通りだね」
「仕方ない子ね」
「大丈夫?なのはちゃん」
「結構広いのね」
その後に入ってきた年長者組みは、
「みんな、体を流してから温泉につかりなさい」
「「「は~い」」」
「霊夢、髪洗ってあげるからいらっしゃい」
「・・・お願いするわ」
霊夢の髪は、いつもリボンで止めているが、腰より下に行くくらいに長い。
一人で洗うには一苦労なのだ。
「気にしないの。まぁ、私のも手伝ってもらうけどね♪」
紫の金髪もそれに然りである。
「紫さんもそうだけど・・・霊夢ちゃんの髪も毛麗だよね~」
「そうね~それに肌も白いし」
「未来、美人になりそうね」
彼女達は体を流し湯に浸かると・・・
「気持ちいいね~」
「景色もいいし・・・」
「最高ね♪」
「・・・ふう・・・」
4人はそれぞれで湯を堪能するが、しばらくすると霊夢を除く三人はある一点を見つめる。
「ふう・・・?どうかしたのかしら?」
湯に髪が浸らないようにタオルで縛っている紫である。
いや、紫のある一点であった。
「「「・・・・・・」」」
「それにしても紫さん、結構あると思ってたけど着やせするんですね」
「そうかしら?」
「確かに、大きいわね」
「それに肌もきれいだし、嫉妬してしまいそうね~」
「そう言う桃子も肌きれいじゃない」
「あら、ありがとう」
二人は気が合うのか、前のサッカーの観戦のあと時点ですぐに仲良くなっていた。
「いったい何を食べたらそんなに大きくなるんだろう・・・」
「あまり気にしたことはないものね~」
「紫もそうだけど・・・慧音や永琳、幽香も然りでスタイルよすぎだと思うわ」
「?」
「私の知り合いよ。確かにみんないいわね」
紫は思い出すように腕を組み手を頬に置く。
これによってよりいっそう強調されているのだが、それはご愛敬。
「私達って・・・」
「しょうがないよ、まだ子供だし」
「そ、そうよね・・・」
それを見た三人娘は落ち込む。
「なら、いい方法あるわよ?」
「「「何ですか!?それは!!」」」
食いつく三人、聞き耳を立てる美由希と忍。
話を無視して湯を楽しむ霊夢。
笑顔でその様子を眺める桃子。
「・・・恋をしなさい」
「「「恋?」」」
「えぇ、言葉では簡単だけどすごいものよ?」
「「「恋・・・」」」
「な~んだ。私には無理そうだな・・・」
「想うこと・・・それが体に及ぼす影響ってのはすごいのよ?
話によると、慧音と幽香なんてまたサイズが大きくなったらしいもの」
「あれ以上大きくなってどうするのよ・・・」
「あの・・・」
「なにかしら?」
忍は、
「紫さんも・・・恋をしてるんですか?」
「えぇ。あ、言っとくけど付き合ってても問題ないと思うわよ。
ただ、相手を想う気持ち、これが大事だもの・・・
自然と自分を磨けるわ」
「そうですか・・・」
忍はそう言うとうれしそうに微笑んだ。
「あらあら、3人とも赤くなっちゃって♪」
「「「うっ//////」」」
「そういえば、霊夢ちゃんは好きな人いるの?」
美由希の質問に、
「・・・わからないわね・・・でも・・・気になる人ならいるかも」
「「「え!?」」」
「あらあら」
「へ~」
「確かに好きだけど・・・それがどういう思いかは、まだわからないわ。
でも、いやじゃないのは確かね」
その後も、3人がのぼせるまで年長者組みは弄り続けるのだった。
side明久
温泉、それは病気に効いたり、怪我に効いたり、ストレスや疲れを癒したりと、
色々な効果がある。
「「「・・・・・・・・・・」」」
「・・・(ガクガクブルブル)」
なんで逆にストレスが溜まるんだろうか・・・
「恭也」
「は、はい」
「お互いに大切に想うのはいいが、節度あるお付き合いをしなさい」
「は、はい!!もちろん!!」
はっきり言おう、壁があるとはいえ、紫たちの会話は丸聞えなのだ。
いや、多分わざとだろう。
そのせいでどうも居心地が悪い・・・
『(あ、明久・・・なんだか怖いんだけど・・・)』
『大丈夫・・・僕もだから』
しかし・・・恋か・・・僕はあまりそれについてわからないもんな・・・
《だから明久は鈍感なのよ》
酷い言い様だ。
《さすがに目を閉じ続けるのはきついわ。後で入りなおしましょう》
なんだかその言い方だと僕の裸は見ても問題ないと聞えるんだが・・・
《そりゃ、見慣れて・・・共有してるんだもの、問題ないわ》
なんかすごい一言が聞えた気がしたがスルーしよう。
僕は上がるため立ち上がると、
「明久君、その傷・・・」
士郎さんは僕の胸にある傷を見て、
あ、そういえば僕が先に入ってたから見えてなかったのか。
「事故ですよ」
「しかしその位置だと・・・」
「心臓は避けてたそうです」
「そうか・・・(あの位置、それに貫通するように背中まで一直線になる傷・・・
やはり彼は何かがあるのか?)」
士郎さんはなんだか考え込む。
僕からすると、士郎さんの方がすごいんだけどね・・・
湯から上がり、歩いていると霊夢達が女性に絡まれていた。
「・・・」
僕はその女性を見た瞬間、一瞬衝動を感じる。
幽香達に似てるようで違う。
妖怪ではない。でも・・・
それに彼女から感じるこの力は・・・
「なのは達、どうかしたの?」
僕は考えるのをやめ、声をかける事にした。
「ふぇ!?あ、明久君!?」
どうしたんだ?3人とも顔が赤い。
「明久」
僕は霊夢の頭に手を乗せると、
「僕の知り合いが何かやっちゃいましたか?」
「え?あ、いや・・・ゴメンゴメン、知ってる子ととても似ててね。
勘違いしちゃったよ」
「そうですか」
「ゴメンね、おチビちゃん」
そう言いながら彼女はなのはを撫でるが・・・
『(今の所は挨拶だけ)』
「!?」
『(忠告しておくよ、あまり私達に関わらないほうがいい。でないと・・・
ガブリっていくわよ)』
『とりあえず、念話するのはいいけど、周りを見てしてね』
「!?」
女性驚いたように僕を見て、
『あまり口出しする気はないけど・・・周りの迷惑を考えないなら、それなりに覚悟しといてね』
彼女は僕をちょっとの間見た後、一応だろうがもう一度謝ると、温泉のほうへと向かっていった。
そのあと、アリサがご立腹だったが・・・編に暴れたりしないだけ、この子達は大人だなと思う。
【視点が変わって、女湯】
「フェイト、あの白い子に会ったよ」
『(どうだった?)』
「フェイトの敵じゃないね・・・だけど・・・」
『(どうかしたの?)』
「その白い子と一緒にいた男の子なんだけど・・・あれはちょっと危険かも」
私は一瞬あの子から漏れた殺気を思い出す。
あれはあんな小さい子供が出せるようなものじゃない。
『(でも、やらなきゃ。ジュエルシードの場所もわかったし、夜封印しよう)』
「さすが私のご主人様!!」
『(じゃあアルフは温泉楽しんでね)』
そういうとフェイトは念話を切った。
しかし・・・気持ちいいもんだね~
いけない、耳が出ちゃった。
え?なんで淫獣にしなかったかって?
この作品の霊夢達の裸を見ていいのは明久だけd・・・アァー!!(スキマダイブ