「明久」
「何?紫」
ご飯を食べた後、お風呂にはいり、霊夢の髪を乾かしていると、
紫が資料のようなものを持ってきた。
「はい、これ。フェイト・テスタロッサについてと・・・」
紫は隣に座り、
「彼女の
作り主・・・
僕は紫の含みある言い方の真相を知るべく、資料を捲った。
__________
プレシア・テスタロッサ。
元時空管理局局員であり、実験の事故により一人娘、
アリシア・テスタロッサを亡くす。
その後、行方知れずとなった・・・
と言うのが表向きで・・・
「・・・馬鹿げてるね・・・これで正義の味方か・・・」
実際は組織上層部からの無茶で無謀な指令の数々によるプレッシャー。
また睡眠等の休憩すらまともに取れない(見た所よくて2時間ほど)シフト。
上層部からの安全基準をほぼ無視した命令・・・それによる事故での娘の死。
その後「F計画」に参加して人造生物の開発と記憶移植の技術を学び、アリシアのクローン、フェイトを生み出す。
「まともな人扱いじゃないよ・・・」
「けど・・・あの子は人造人間ね・・・」
「多分だけど本人は知らされてないはずよ」
それにプレシアはアリシアを復活させようとしてその計画に参加したはず・・・
あの体の怪我・・・それが表す意味は・・・
「本当・・・救われないよね・・・」
多分これから考えて・・・
「彼女は・・・アリシアを復活させる気なんだろうね」
「けど、それは実質無理な話よ?死んだ人間は生き返ることなんて出来ないわ」
「あらま、紫なら・・・できる。って言いそうだと思ったけど」
「すぐならできるかもしれないけど・・・時間が立ち過ぎてるわ。
さすがに閻魔に喧嘩を売る気にはなれないわ」
「・・・紫・・・」
「なにかしら?」
「ちょっと・・・頼みごとしていいかな?」
「・・・」
「実は・・・・『 』てほしいんだ」
「本気で言ってるの?明久。そんな事したら目をつけられるわよ!?」
霊夢は僕を見上げ、そう言って来るが、
「本気だよ。そのためなら・・・神様にだって刃を向けてやるさ」
「・・・わかったわ。出来るだけやってみる」
「紫!?」
「霊夢。こうなったら明久に何言っても無駄よ。
ただし!!この報酬、必ずもらうからね」
「出来ることでお願いね」
「了解♪じゃあ行って来るわ」
紫は隙間に潜り込んだ。
布石は撒いた・・・
僕に何ができるかはわからない・・・
けど・・・誰もが笑えるように・・・ただそうなるように頑張るだけだ・・・
「明久・・・」
「大丈夫だよ」
もし・・・そのせいで彼女達に魔の手がかかると言うのなら・・・
たとえそれが神であろうと・・・殺してみせる・・・彼女達を守るために。