その後、話しているとクロノが登場。何かしらとあって、
フェイトはジュエルシードの半分を持って逃亡した。
とりあえず・・・
「クロノ・・・」
「は、はい・・・」(ただいま正座中
「君はさ、空気を読むって言葉知ってる?仕事熱心なことはいいけどあまりにも読めなさすぎじゃないかな?」
「い、いや、そんなはずは・・・」
「読めてないわね」
「うん、フェイトちゃんの答え、聞けなかったの」
「クロノ君、空気読めないもんね~」
「私の息子ながら、何でこうなったのかしら・・・」
「み、みんな・・・」
ほかの職員達も頷いていた。なるほど・・・元からか。
「そういえば、さっきの雷を放った人物がわかったよ~」
モニターを操作し、エイミィさんが振り向いて言った。
「名前はプレシア・テスタロッサ。私達と同じミッドチルダ出身の魔導師。登録データとさっきの魔力波動も一致してるから、たぶん本人で間違いないと思うよ。昔、中央技術開発局の第三局長を勤めていて、当時彼女が研究してた次元航行エネルギー駆動炉実験の際、違法なことをしたらしくて失敗。結果的に中規模次元震を起こしたとか何とかで中央を追われて地方に左遷。それにしてもずいぶん揉めたみたいだよ? 事故は結果に過ぎず、実験材料には違法性は無かったとか。辺境に異動後も数年間技術開発に携わってみたいだけど、しばらくして行方不明になってる」
「そこから先の情報は?」
「どうやら抹消されているようでさっぱりです」
「そう・・・」
フェイトの言った通り、やっぱりあれはプレシアさんの仕業だったのか・・・
「フェイトちゃんのお母さん・・・」
「どうかした?なのは」
「なんで、フェイトちゃんを狙ったのかなって・・・」
「それは本人に聞かないとわからないわ。
事故なのか、故意的なのか」
「エイミィ、引き続き調査をお願い。どんな些細な事でも構わないわ」
「了解です艦長」
紫は頼み事してるし・・・仕方ない・・・自分で調べよう。
「とりあえず、なのはさん、ユーノ君、明久君、霊夢さん、お疲れ様でした」
「「はい」」
「「お疲れ様(です)」」
僕達は解散し、家に帰るのだった。
【時の庭園】
ボロボロになったフェイトを抱えたアルフ・・・
「あの女・・・よくも!!」
アルフはフェイトの体を優しく横たえた後、地下室へと向かった。その目は積年の恨みを晴らそうとしてるかのように。
「プレシアァァァァァァ!!!!」
扉をぶち破り、その勢いのまま、立っていたプレシアに殴りかかっり、
『ギィィンッ!!』
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
プレシアの展開した障壁が拳を止めた。アルフはそれに構わず力を込め、それを破る。
「あんたは母親で、あの子はあんたの娘だろ!!あんなに頑張ってるのに・・・あんなに一生懸命なのに・・・なんであんな酷いことが出来るんだよ!!!」
力の限り声をあげる。が、プレシアはまるで見下すようにアルフを見つめ、
「娘に対して、なんで鞭打ちなんて出来んのさ!? ジュエルシードなんて危険なもん集めさせて、一体何するつもりだい!!!」
「・・・言いたい事はそれだけかしら?」
「なっ!?ぐふっ!!」
プレシアがアルフの腹に手を添えられたかと思えば吹き飛ばされていた。それが魔力弾による攻撃だと彼女が気付いたのは壁に叩きつけられた後だった。
「はあっ・・はあっ・・・」
「所詮あの子の使い魔、余分な感情が多過ぎる。あの子、使い魔作るの下手ね」
「・・・なんだと?」
使い魔にとって主を馬鹿にされる、これを超える侮辱など存在するのだろうか。
「あの子は・・・フェイトは!!あんたに笑って欲しくて、優しいあんたに戻って欲しくて頑張ってんだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!」
せめて、せめて一撃入れなければ死んでも死にきれない!そう思いあの女に近づく。
「・・・これ以上遊んでいる暇は無いわ・・・消えなさい」
「くっ!?」
魔力弾は無常にも撃ち出され、アルフを吹き飛ばし、
「・・・転移・・・」
アルフは・・・フェイトを救えるかもしれない人達の元に向かうべく、
ボロボロの体を引きずり、転移した・・・
「・・・行った・・・わね・・・」
プレシアはそう呟くと、息を吐き、
「!!!ゴフッ!!!」
咳き込むように口の手を添えるとそこには・・・血・・・
彼女はフラフラと奥へと進み、
「布石は・・・撒いた・・・あとは・・・ジュエルシードと・・・」
そこには巨大な生体ポッドと、そこに浮かぶアリシアの亡骸。
「彼が・・・フェイトを・・・」
プレシアは生体ポッドに触れながら・・・
「先は・・・短い・・・アリシア・・・待ってて」
その目は先ほどとうって変わって、
「アリシア・・・
・・・フェイト・・・」
深い悲しみの光をともしていた。