どれだけ思い出に、心に残るかである。
「っと言うことがありまして。」
「なにが!?僕達何も説明されてないよ!?」
僕がそう言うとユーノが即座に突っ込みを入れた。
「とりあえず、紫」
「了解」
紫は部屋を結界で覆い、
「霊夢、手伝って」
「いいわよ」
「時間は15分。それ以上はダメです」
僕達は中心に結晶(ジュエルシードの魔力の塊)を置き、
「閻魔の盟約(強制)の元…」
「我は請う、一時の夢を」
「「御霊降ろし!!」」
結晶は砕け、魔力は球体の光となりそれが散っていくと中央に少女が立っていた。
「…あ、アリシア…?」
「……母さん…」
「アリシア!!」
プレシアは一瞬呆然とするもすぐにアリシアに近付き、
「母さんのお馬鹿!!」
アリシアからハリセン(明久が渡した)による突っ込みを受けた。
「「「「………は?」」」」
「え?」
「母さん!!あの世から見てたけど何してるのよ!!」
「いや、それは…」
「私との約束忘れたの?なのになんであんなことを…」
アリシアがプレシアを説教し始め、その現状に皆(霊夢、紫は除く)は唖然とする。
「…とりあえず、もうあんなことしないでよね?」
「…はい…」
プレシアはアリシアの説教によりダメージ(精神的な)を負ったようだ。
ハリセンのもあるだろうけど…
「さて…貴女がフェイト?」
「え?あ、はい」
「はじめまして、アリシア・テスタロッサ、貴女の…
「!!…うん…はじめまして…姉さん」
「ほらほら、泣かないの…」
あの世での時間が長いためか、アリシアは外見年齢より精神が成熟してる。
見た目的にフェイトのほうが年上ぽいが…その姿は本当の姉妹だ。
「さて、私がフェイトに言えることは…母さんをよろしく」
「うん」
「母さんには…フェイトと…仲良く過ごしてね?」
「えぇ」
「うん、それだけ言えれば…思い残すことはないかな…」
…あと少しで…15分…時間とは過ぎるのが速い…
アリシアの姿は薄っすらと透け始める。
「私は…生まれ変わるかもしれない、どうなるかわからない…
けど…どんな姿に変わっても、フェイトのお姉ちゃんで、母さんの娘で…
何時までも絶対忘れないからね!!」
「姉さん!!!」
「アリシア…」
するとアリシアは僕の方を向き、
「ありがとね、お兄さん。母さんと…フェイトに合わせてくれて」
「はて?僕は何もしてないよ?ただ、君がそう願ったから出来る限り叶えたかっただけさ」
「ふふ、その出来る限りが閻魔様をぼこる事?」
「あれは別」
「不思議なお兄さんだね。フェイトを…母さんをお願いね」
「うん…幸せな来世を祈ってるよ」
「まさか…」
「そうだね…」
「「今もとても幸せさ」」
「ふふ、じゃあね!!」
アリシアは綺麗な笑顔でそう言うと…
光となって、消えていった……
「…明久くん、ありがとう…アリシアと合わせてくれて、フェイトを…救ってくれて」
プレシアさんも涙を流しながらも…とても綺麗な笑顔でそう呟き、
「僕は自分の思うようにしただけですよ」
僕はよかったと思った…
【地獄】
「手痛くやられたものですね」
「…映姫か…なんのようだ?」
映姫とここの閻魔は同期であり…一応の顔見知りでもあった。
「いえ、明久がここに来たのを見ましたからね。
いつものアレをやって彼の怒りを買ったって所でしょう」
そこには今だ寝転がる鬼とボロボロになった閻魔の姿があり、
「あのガキは何者だ?人間にしては強すぎだろ」
「人ですよ?ただ…私達より強いだけです。事実私も負けましたからね、討論でも」
「は?おまえが負けるとはね…なんて言ったんだ?」
「『大いなる力を持つ者の末路は幸福ものではない』と言ったら怒られましたよ」
「は?どう考えても幸せには…」
「幸せかどうか決めるのはその人自身だ。自分の価値観で評価は出来ても他人の人生を幸せかどうか決め付ける権利は誰にもない、だそうです」
彼は言った、この今を生きるこの人生を…不幸や悪意を知りながらもはっきりと、
幸せだと…
「そらまた…なるほど…おまえが気に入るわけだ」
「えぇ…て、え?」
「噂になってるぞ?『あの堅物の映姫が一人の人間にゾッコン』だって」
「……フフフ…詳しく聞かせていただきましょうか…」
さて…誰でしょうかね?そんな噂流したのは…
閻魔王様達です