「う~ん…」
僕は少し困っていた。それは…
「……」
「……」
無言で此方を見つめる恭也さんと忍さん。
「…」
同じくこちらは涙眼だが此方を対面の席から見つめるすずか。
「???」
状況が分からずどうしたらいいのかテンパっているアリサ。
さて、この状況どうしようか…
連絡を入れてからずっとこのままってのもな…
「明久、紅茶が入りました」
咲夜、ある意味助かったよ。
「さて、何から聞きたいのかな?」
咲夜が声として言葉を発してくれたことにより、明久は会話を始める。
「…とりあえず、君は『月村』についてどこまで知ってるのかな?」
…確かにそこからだよね。
「夜の一族…って言えば大体伝わるかな?」
「!!」
「…どこでそれを知った」
答えるのはいいけど殺気放たないでください、恭也さん…
「とりあえず殺気は抑えてくれませんか?
此処にはすずかとアリサも居るんですから…」
「!?す、すまん」
「さてと…なんで知ってるか…でしたね。
調べたから…としか言いようがないんですよね(苦笑」
「調べたからってすぐ出るような情報じゃないわよ?」
「いや、そこはハッキ…捜査で」
「今ハッキングって言おうとしたわよね!?」
何を言う!!僕はしてないよ!!
「まぁ、月村という一族が夜の一族、そしてそれにおいて吸血鬼に分類されるというのまでは知ってるよ。
誘拐とかそこら辺に関してはさすがに知らなかったけど」
最初僕は身代金目的かと思ったし…
「で、君は何のために私達に近づいたの?」
「ん?」
質問の意味がわからない…
「すいません、言ってる意味がわからないんですけど…」
「何をふざけて…「僕は最初に会った時違和感を感じたから調べただけですよ?」違和感?」
あ~まぁ説明になるからいいか…
「僕はですね…殺人衝動を持ってるんです」
「!!」
恭也さんは立ち上がり、小太刀に触れるが、
「咲夜!!ストップだ!!」
「なっ!?」
「お座りください…出なければその首、切り落としますよ?」
時止めにより後ろに回り、首にナイフを突き付ける咲夜を僕は制する。
「ごめんなさい、でもまだ続きがあるんで最後まで聞いてください」
「…わかった」
「とりあえず、僕はヒトならざるモノに対してまぁ軽い衝動が起るんです。
言っときますけど衝動は制御下ですよ?じゃなきゃ唯の狂人ですし…」
「…」
恭也達はある意味正しい考えを思い浮かべた。
殺人衝動を『制御下』だと?こんな幼い子供が…と。
「…で、君はどうするの?」
「別に?変に事を起こすような人じゃないですし、それにどうでもいいことだし」
「どうでもいいですって!?何言ってるのかわかってるの!!私達はヒトじゃないのよ!!??」
うを…耳が…
「どうでもいいですよ、人だとか、ヒトじゃないとか。
唯重要なのは貴女達が常識ある『人』で、すずかが僕の友達っていうそこだけですから」
「「「へ?」」」
おいおい、何そこまで呆けた顔するのさ…てか咲夜も笑わないでよ…
「それに吸血鬼とか別に驚くことじゃないし…貴女達は十分人ですよ?
本物から比べたら」
「いや、本物って…」
「だって多少運動能力が高くて、血を吸う程度でしょ?
僕の知りあいなんて、殴れば壁が吹き飛び、空を飛び、長い年月を生き、体を蝙蝠に変えたり…」
あげ始めたら限がないよ。
「ちょっと待て、知り合いって…」
「吸血鬼ですよ?それ以外にも…化け猫(橙)とか、九尾狐(藍)とか鬼とか…」
「…貴方…何者なの?」
あら?君、から変ったよ。
「何って…『人』ですよ?」
「人って地面から衝撃波を出したり、銃弾を避けたりできたかしら…?」
「やっと喋ったと思ったらひどいなアリサ」
「状況について行けなかったのよ!!」
「まぁ、だから僕にとって人だとか妖怪だとか人外だとかどうでもいいんですよ。
それは恭也さんも同じでしょ?」
「…ふっ…そうだな」
「…本当に?」
すずかはやっと目をあわせてくれた。
此方を見てはいたが目は合わせてくれなかったんだよね…
「うん。大切な友達だからすずかを、そしてアリサを助けに行ったんだし」
刈るべき対象とかで行ってるなら普通助けないだろうし…
まぁ、助けるのに理由は要らないけどさ。
「…そう…わかったわ。
貴方のこと信じてみる。恭也もそれでいいよね?」
「…あぁ、嘘は…言ってないみたいだしな」
「いや、まぁ、言ってないけどさ…」
そこまで疑わなくても…
「それより明久」
「なんですか?」
「俺と戦ってくれないか?」
「…は?」
いきなり唐突過ぎません?