3/20 まさかの途中投稿になってたので追記しました。
まことに申し訳ないです。
僕は脇腹に触れると少しだが痛みが走る。見てみると少し服が破け、青くなっていた。
多分恭也さんが最後に出した技……
もし動いていなかったら、沈んでいたのは自分だろう。
「世界は広いな」
こんな状態じゃなくて万全の状態で戦ってみたかった。
そう思ってしまう自分は戦闘狂なのだろうか?
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「すまなかったな、わがままを言って」
数分して恭也さんは眼を覚まし、そう謝って来た。
「別にいいですよ、請けたのは僕なんですから……」
「そうか……しかしだな……」
恭也さんは僕を見、
「その状態を見るとな……」
「だから過剰に着け過ぎだって、咲夜」
「そんなことありません」
僕はある意味包帯でぐるぐる巻きにされていた。
「それに明久ですよね?あの技はかなり負担があるって言ってたのは貴方だと記憶しているんですが?」
僕を後ろから抱える様にし、首元にシップを張る咲夜の声のトーンが下がっていく。
そろそろ話題を変えなくては。
「けど驚いたわ、恭也に勝つなんて」
「偶々ですよ」
「偶々で閃を防がれたなんてな」
「う……でも当たってたんですよ?」
「まぁいいさ、いつか君とは
「……!?……遠慮しときます」
まさか今の状態が万全じゃないってばれた?
「さてと、明久君」
「何ですか?」
「知ってると思うけど私達は、秘密を知られた場合……」
「契約をする、でしょ?」
「えぇ、1つは記憶の削除、もう一つは一緒に居続けること」
さて……
「記憶……に関しては意味ないでしょうね。貴方を捕まえる自信は私には無いわ」
「だからと言って一緒に居続けるも無理だと思います」
「あら、どうしてかしら?何かすずかのことで気に入らないことでもあるの?」
「そんなもの無いですよ。ただ、その契約に
「!!」
「すずかに?」
「忍さんだってそうじゃないですか?恭也さんと一緒に居るのは契約とかそんなのじゃないはずです」
「……」
「そうだな、俺は忍と一緒に居て、契約だとかそんなの関係なく共に歩みたいと思っている」
「……私だってそうに決まってるじゃない」
「だからすずか」
僕は静かに話を聞いていたすずか達のほうを向き、
「契約とかそんなの関係ない。僕は君の事を大切な友達だと思っているよ」
「私だって、確かに最初は喧嘩がきっかけだったわ。
でも、すずかのことは親友だって心から言える!!」
「……でも、私は吸血鬼だよ?」
「そんなの関係ない!!明久も言ったけど私はそんなことで人を見るつもりもない!!」
「でも……」
あ~
「まどろっこしい!!すずか!!」
「!!!!」
すずかはいきなり呼ばれたことに驚き身を竦ませる。
「ごめんね、でもさっきから聞いてたらね……
これを見ててね?」
僕が右腕を上げるとすずか、いや周りに居た皆がこちらを不思議そうに見ている。
《明久?まさか……》
「腕だけだよ」
「え?」
僕のつぶやきにすずかが反応すると同時に右腕が光に包まれた。
「「「「!!??」」」」
そこには人間の腕ではなく、白銀の鱗に包まれた腕だった。
「なっ……」
「どう?僕はこんなことが出来る。そう、人間じゃないよね。
だって人間にはこんなことは出来ないんだから。
そう化け物と言ってもいい」
「そんなことない!!明久君は……あっ……」
「ふふっ、ほら、僕達と同じことを言ってる」
「あう……っ」
「すずか」
僕は右腕を元に戻すと、
『ポフッ』
「え?」
涙目になっていたすずかの頭を撫でながら言葉を紡ぐ。
「最初に言ったけどさ、人だとか吸血鬼だとか如何でもいいんだよ。
重要なことは『月村すずか』と言う『君』が僕にとって大切な友達って事なんだから」
「あ……」
「僕は僕にしかなれない。それと同じように、すずかはすずかにしかなれない。
たった一人だけの存在なんだから」
「あぁ……」
まるで堰が崩れたようにすずかは泣き始め、アリサは自身も泣きそうになりながらもすずかを抱きしめ、宥めていた。
「その、ごめんね。いきなり泣き出しちゃって」
「大丈夫大丈夫」
「そうそう。まぁ、明久はすずか泣かせたから責任取らなきゃだろうけどね」
「えぇ!!??」
「あははは」
「笑わないですずかも明久に何か頼みなさいよ」
「……明久君だけじゃなくてアリサちゃんにも」
「「なに?」」
「……これからも……よろしくね!!」
その笑顔はとても眩しく、美しかったことをここに記す。
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「種族は関係ない……か……」
家に戻り、料理を作っていると隣で手伝ってくれていた咲夜がポツリとつぶやいた。
「あ~明久が言っていたことかしら?」
「やっぱり紫は
「もちろん」
そこは誇らしげに言うことじゃないと思うんだけどな~
「けど明久も相変わらずよね」
「何が?」
「わからないならそれでいいわよ」
霊夢、むすくれる理由はわからないけど肘ついちゃ駄目だよ。
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「……私は私……か」
すずかは枕を抱きしめるようにし、今日のことを思い出していた。
私はなのはちゃんやアリサちゃんと友達になって
楽しいと思う反面、正体がばれる事がとても怖かった。
もし人間じゃないって知られたら、吸血鬼とばれたら……
それは明久君と友達になってからも……いえ、よりいっそう強くなった。
彼に知られたくない、拒絶されたくない!!
けど何でそんな風に考えたのか分からなかった。
そして今日……ばれた。
しかし拒絶はされなかった。それ以上に、
「……かっこよかったな~」
誘拐してきた男の人を睨み付けていた時の彼、恭也さんと戦っているときの彼。
確かに怖いと思ったけど、それ以上にカッコいいと見惚れてしまっていた。
「……あれ……?」
思えば何時からだっただろう?
彼が転校して来て、なのはちゃんがお昼に誘って……
「あぁ~そっか……」
そうだ、初めて声をかけた時。
もうあのときから……
「……」
いけない、顔が熱い。絶対真っ赤になってるよ~
「と言ってもな~」
お姉ちゃんと違って私は明久君と契約はしていない。
おまけと言っては何だけど血の提供もできないそうだ。
「私達にとって猛毒か……」
彼の血は力が強すぎる?らしく私達ではその力に耐えれないらしい。
「けどな~あぁ、今度からどうすればいいんだろう~~!!??」
その夜、枕を抱いて悶えるすずかをドアからそっと忍が覗いていた事をここに記す。