僕達は公園を見つけたのでそこに降り、
ベンチに座り込んだ。
「すみません・・・」
どうやら気絶していたフェレットが目覚めたようだ。
「あ、起しちゃった?ごめんね乱暴にして、ケガ・・・痛くない?」
「ケガは平気です、もうほとんど治ってますから」
そう言って包帯をほどき、
「本当だ、ケガの跡がほとんど消えてる」
「助けてくれたおかげで残っていた魔力を回復にまわせましたから」
「よくわかんないけど・・・そうなんだ、ねえ、自己紹介していい?」
「あ・・・うん」
確かに自己紹介はいいことだが・・・このタイミングでするかな(苦笑
「こほん・・・私は高町なのは、小学三年生、家族や友達はなのはって呼ぶよ」
「僕はユーノ・スクライア、スクライアは部族名だから、ユーノが名前です」
要するに今の姿は変身魔法かな?
「ユーノ君か、可愛い名前だね。じゃあ次は・・・明久君お願い」
「吉井明久だよ。名前は・・・好きに呼んで。
変なのじゃない限りは気にしないから」
《結構普通ね》
「(別にいいでしょ・・・)」
刹那と話していると、
「あの・・すいません・・あなたを・・あなた達を巻き込んでしまって・・・」
「なのはだよ」
「あ・・なのはを巻き込んでしまって」
「気にしないで、慣れてるから」
幻想郷での異変、異世界、文月での事件・・・
あれ?巻き込まれると言うより、首を突っ込んでるほうが多いや。
「どうしたの?明久君」
「いや、気にしないで」
なんだろう・・・眼から汗が・・・
「だ、大丈夫ですか?えっと・・・」
「思いつかないなら明久でいいよ。
あと大丈夫・・・ちょっと昔の事を思い出して汗が出ただけだから」
「汗って・・それは涙じゃ・・・」
「いや、汗だよ」
「「・・・」」(苦笑
「それより、そろそろ帰ったほうがいいんじゃないかな」
さすがに夜だし、なのはの家の人も心配してるだろう。
「そうだね、ユーノ君は・・・そうだ!私の家に来ない?実はお父さん達にあなたを飼っていいか聞いておいたの」
「それは助かるけど・・・いいの?」
「うん!」
こうしてユーノは高町家に行く事になった。
「じゃあ送ってくよ」
「え、でも・・・」
「こんな時間に一人は危ないからね」
「・・・うん」
僕達は高町家へとむかった。
【少年少女移動中】
「ゆっくり入ればバレないかも・・・」
家の前に着くと、なのはが考えごとをしはじめた・・・おそらく、黙って家を出たので怒られるのではないかと思っているのだろう。
「・・・よし!」
ゆっくりドアを開けるなのは・・・残念ながら手遅れだね。
「お帰り、なのは」
「うにゃ!お、お兄ちゃん!?」
そのお兄さんが玄関に立っていたからだ・・・
「こんな時間にどこへ行っていたんだ?」
「えっと・・その・・あの・・」
なにもいえないなのは・・その後ろから女性が声をかける。
「あ、可愛い~♪」
「お、お姉ちゃん!?」
お姉さんか。
とっさに後ろに隠していたユーノを見てお姉さんが声をあげた。
「この子がさっき言ってたフェレットね?なのははこの子が心配だったから様子を見に行ったのね?」
「それは・・・」
「だからといって一人でというのは感心しないな」
ここは助け船を出すかな。
「一人じゃないですよ」
「!・・・君は?」
「クラスメイトの吉井明久です」
「明久君?」
「それで、どうして君が?」
「なのはからこのフェレットの事がどうしても気になると電話があったので、僕もその場にいましたし気になったんで。ね、なのは?」
「ふぇ!?」
「・・・そうなのか?」
なのはに尋ねるお兄さん、とっさに小声でなのはに声をかける。
「(話を合わせて・・・)」
「(う、うん!)そ、そうだよお兄ちゃん!」
「そうか・・・俺は高町恭也だ。妹が世話になったな」
「いえ、問題ないですよ」
「私は高町美由希だよ。よろしくね」
「はい」
ふむ・・・この人たちが・・・
うん、なかなか強いな・・・
「とりあえず、なのは。
今後はもうこんな事はしないこと。俺達の内の誰か一人にでも声をかけるようにするんだぞ」
「うん・・・お兄ちゃん、ごめんなさい」
「・・・よし!なのはも反省してるみたいだし、この話はこれでお終い!それより、この子お父さんとお母さんに見せようよ。明久君も来てくれない?」
「僕も・・ですか?」
「うん、お礼とかしたいしね」
どうしようかな・・・
「いえ、いいですよ。それにすぐ帰るって言ってるんで」
「そうか・・・」
「とりあえず礼はいうよ」
「はい。じゃあまたね、なのは」
「うん、また明日」
僕は帰ることにした。
side恭也
俺は先になのはに家に入るように言うと、
「不思議な子だったね」
「あぁ・・・何より、気づかなかった」
そう、話しかけられるまで存在に気づけなかった。
「それに・・・」
「うん・・・すごく強いだろうね」
美由希の言う通り、もしかしたら父さんより・・・
「何者だ?あいつ・・・」
「とりあえずなのはのクラスメイト、だね」
まぁ家族に手を出さなければそれでいいか。
しかし・・・なのはとナカヨサゲダッタナ・・・
その頃・・・
「・・・」
「どうしたの?明久」
「風邪かしら?」
「いや、何かに目をつけられたような・・・」
家で紫達とお茶を飲んでいた。
朝、布団に二人がいたのは言うまでもない。