「三途、オマエクビな」
「ハ?」
代わり映えのない昼下がりの少し気が緩みそうな空気の中、聞こえた言葉に三途は己の耳と目の前の男の正気のどちらも疑った。
「だから、オマエ梵天クビな。チャカは回収。望月」
「応」
「オラ、荷物まとめてさっさと出ていけ。さもないと身一つで追い出すゾ」
「ハ、ちょ、待てよボス!説明しろよ!」
ろくな抵抗もできず縋るように三途が『ボス』と口に出した瞬間、己が十余年付き従ってきた正真正銘のボスはサッ、と顔付きを鋭くした。嫌悪と呼ぶそれ。たった一瞬の表情に見紛うたかと思うたが、己がボスの顔色の変化を見紛うはずがないとその意味を検分する。いったい唐突に何だというのだ。何かヘマをしたか?否、己がそんな醜態を晒すはずもないし、この男はその程度で十余年来の右腕を捨てるような薄情者でも豪胆な器でもない。では何者かがボスの裏で手を引いている?否、ボスの雰囲気はひとつとして変わらないしボスの周りをうろつく犬やヘドロの匂いもしない。付け入る隙など無に等しい。熱を出しそうなほど高速で回る三途の脳内は薬に浸されたときより不安定に揺れている。
「オマエは梵天に要らねェ、それだけだ。どこへなりとも行くがいいさ。梵天はオマエを追わねェ」
「ボ、ボス?ッ!オレが何かしましたか?直して欲しいところがあるならすぐに直します!何でもします!何、ナニを、アッそうだクスリ!ヤク辞めます!もう二度としません!ボス、オレは絶対ボスを裏切りません!忠実に仕えます!コロシでもオドシでも雑用でも何でもやります!ホントです!期待を裏切りません!命だって捧げます!給料なんていらないです!ボスの着た洗濯してない下着も食べさしの食器も部屋に落ちてる髪の毛だッて何も欲しがりません!だからお願いします、捨てないで…」
ベラベラと回る口にドン引いた九井と、ウゲ、と舌を出す灰谷兄弟は見ているだけで何一つとして口を出さない。つまりは全て承知の上なのだ。三途はその様子にワナワナと怒りを覚えるが、ここで吠えてもボスの意思は固まるばかりだろう。グッと堪えてボスだけを見詰めた。何も叫ばない三途がよっぽど珍しいのか、望月は目をシパシパして現実をどうにか受け止めようとしている。三途春千夜という男は黙れない認識だったので。
三途の焼き切れそうな視線を正面から受け止めてなお動じない男は、まるで些事だとでも言うようにヒラ、と右手で空を切る動作をした。
「オマエのボスは元からおれじゃねェだろう」
それだけ言って立ち去る男とそれに続く幹部共。つい先程までその一部だったはずの三途は呆然とその場に取り残されたのである。
……
応接室然とした幹部共の溜まり場、梵天首領の執務室に幹部共と部屋の主がなだれ込む。主は当然執務机と揃いになっている貫禄を醸す椅子に深く座り込んだ。背中を預けてギシリと椅子を鳴らし天を仰ぐ姿はクラクラするほど官能的で、間近でそれを浴びた九井は眉毛をピクリと上げた。目の前でどんなグラマーな女がストリップを始めようが平気で枝毛を探すような男がである。
「マイキー信者もあそこまで来ると狂気的だな」
「アイツのおかしさは生まれつきデショ。後天的にああなれるのかって考えると人間不信になるからヤメテ」
「じゃあそういうことにしておこうか」
灰谷の兄が腕を擦りながら首を振る。人の心がない彼ですら、三途の狂気は恐ろしいらしい。その割には随分揶揄っていたようだけど。
軽く微笑んで肩をすくめると横から九井がチョイチョイと割り込んできた。
「しかしよォ、いいのかアレ。使える駒だったのは事実だろ?」
「んーまア飼い殺しにしても良かったんだけど、良心が咎めたんだ」
「良心があるならクビになんてしてねェだろうな」
「?」
「いいさ、オレからしちゃいい気味だ。けどアイツの管轄はどうすんだ?」
「しばらくはおれが現場に出るよ。後釜が決まるまではね。久しぶりに暴れたい気分なんだ」
「おぉコワ。マ、暴れるボスが見られるんなら三途様々だな」
深い一人がけのソファに腰掛けて足を組んだ九井は、それ以上話をする気は無さそうだ。タブレットを取り出して株価のチェックを始めている。
ボスと呼ばれた男はむず痒そうに四つの指の腹で順番に親指の爪をベンベン弾いた。
「大したモンでもないだろうに」
「ボス暴れンの?オレも着いて行ってい?」
「仕事するだけだよ」
「それが見たいのー」
「三途の穴埋めで出るのにオマエらが着いてきたら意味ないだろ」
「チェッ」
「ケチー」
「ワガママ言うなよ三十路にもなって」
唇を突き出してぶーたれるのが許されるのは未成年者までだろう。「可愛くねぇゾ」と言って笑えば「ぉわ……」と2人分の呻き声が上がった。全く以て可愛くないな。三人がけのソファを二人で寝そべって占領している灰谷を無視して、居づらそうに立っている望月に声をかける。
「望月、三途の監視引き受けてくれるか?」
「期間は」
「とりあえず2週間。それまでにまた考えるよ」
「わかった」
「九井も協力してくれ」
「あいよボス」
「監視のための金なら糸目はつけなくていい。ただし絶対に気取られるな。三途の鼻はやけに利く」
「引き受けた」
「了解」
かなり面倒で高度な注文をつけた自覚はあるが、こうもすんなり引き受けられると拍子抜けしてしまう。この男たちは優秀なので堅実にこなしてくれるだろうが、流石と言うべきかNo.2に納まっていたあの男もかなりの切れ者である。細心の注意を払ってなお警戒すべき対象に値する。無茶はするなと念押しすると、任せてくれと返ってきた。……本当にわかっているのだろうか。
「ボス」
「ン?」
「地獄への道は善意で舗装されてるらしいぞ」
ボスの善意は三途を地獄へ導いたかな、九井は愉しそうに嗤う。もとより己を差し置いてボスの右腕と宣うヤツを好いてはいないので。他人の不幸はなんとやら。この三途の転落劇は九井にとってポップコーンとコーラを手に眺めたいほど愉快なものだった。
「地獄はここにあるんだ。遠ざかってどうやって堕ちるのさ」
「地獄はひとつじゃねぇってことだな」
九井は立ち上がってヒラヒラ手を振る。望月も監視に動き出すのだろう、それに倣って部屋を出ていった。
「オレらにとっちゃアンタがいねぇところぜんぶが地獄のようさ」
それだけ言って閉められた扉は無機質に聳えるままだ。熱烈な愛の言葉に困ってしまって頬を掻けば両肩に灰谷の肘が乗る。
「おアツいこって」
「困んだよなァそういうの」
「ガチじゃんウケる」
「九井振られてんぞー」
「オマエらもだよ、同類だろうがどうせ」
「えぇ?バレてんの?」
「バレバレ。目線くらい隠せよ、素人じゃあるまいし」
冷やかす灰谷の態度だって『そういう』仕草で溢れかえっている。それで組織をまとめているような己が言えた話じゃないが、男を侍らせる趣味は無いので本気で困っている。隙あらば勝手に収まろうとしてくるのだ。おかげで頼み事は望月にしか振れなくなった。
「おれは自立を大切にしてるワケ。こんな組織で生きてる限りいつ死ぬかわかりゃしないだろ。そんときに壊れちまうようじゃダメなんだよ。おれがいなくても梵天が崩れないようになってくれなきゃあ、駄目だ」
「ボスゥ……無理♡」
「ボスが死んだら後追うしかないわ」
「キモいし死んだあとくらいひとりで地獄を満喫させてくれ頼むから着いてくるな」
「ヤだね」
「オレも」
「だからオマエら嫌いなんだよ」
冗談寒いわ、と男が前髪をかきあげた。ケラケラと悪魔のように笑う双肩は騎士のように恭しくボスの手を取る。この男は待っていたってちっとも自ら手をとってはくれないから、こうして奪うしかないのだ。まアそれも、自分たちには相応しいやり方なんだろう。欲しけりゃ奪う、それだけの話だ。
「たとえ命尽きたとて」
「アンタと地獄の果てまでも」
そのまま白魚の甲に口付ける。骨骨しい男の手は酷く冷たく死人のようで、それが何ともこの男に似合いだった。
「灰谷、オマエ、ポーズとるの嫌いだったろ」
「弟の方な」と拒否反応で切れ切れの息をどうにか継ぎ足しながら抵抗らしい抵抗をまるで見せないボスに灰谷(兄)は機嫌を急降下させる。オマエにはなんにも言ってないだろ何なんだ。
「ボォスゥ〜、電池切れのラジオか?感度悪すぎだろォさすがによ」
「兄ちゃんに対して無反応だからってキレんなよ。自己中。そーいうとこキライ」
「灰谷兄が二人分とか考えただけで吐き気するから二度とするなよ灰谷弟」
「そうだよなァーオレは二人も要らねぇよなァ?」
「どこが地雷なのかマジでわからん」
「灰谷蘭ってそーいう生物だから諦めて」
ボスはうんざりしながら両肩の灰谷を退かす。成人男性ふたり分は本気でなくても普通に重たい。このままここにいても何の生産性もないことがわかりきっているので立ち上がってコートを羽織る。
「素っ気ないなァもう行くの?」
「仕事の時間だ、聞き分けなさい」
「オレその顔すきだよ。ボスってカンジ」
「へぇへぇ、言ってろ。
オマエらも駄弁ってないでさっさと動けよ。じゃなきゃア二人組ませた仕事二週間ギッシリ詰めるからな」
「さァ〜ッ仕事しよーッと!」
「今日はどこに行くんだっけかなァ」
「ヨシ」
灰谷の仕事っぷりはいつ見ても気持ちがいいものだ。心にもないことで脳を騙しつつ外に出る男はすれ違う黒服どもに頭を下げられるのに一瞥もくれない。そのままつい先程まで三途に付いていた見覚えのある部下の車に乗り込む。まさか己の車にボスが乗るとは思ってなかったのか、慌ててドアを開ける姿は汗がダクダクだった。心臓の音がここまで聞こえてきそうである。
「三途のスケジュールおれが代わるからそのつもりで」
「…はい」
突然自分の上司が帰らずそのまた更に上司、首領が車に乗り込んだ挙句「仕事代わるから」と言い出して、何も聞かずに少しのフリーズのみですぐに与えられた仕事に専念した三途の部下は優秀である。そうでなければあの男の部下は務まらないのだろう。ボスは静かに犠牲となった有能未満の部下共に合掌した。
「三途が世話になったな」
「いえ、自分の仕事ですので」
「…オマエ、名前は?」
「奥宮と申します」
「覚えておくよ」
「……、光栄です」
思っていたより早く後釜が見つかりそうだ。上機嫌に足を組んだ首領を振り返らずに奥宮が車を出す。奥宮はこの後に与えられそうな引き金を引くだけの簡単なお仕事に気分が重たくなったワケである。
……
クビを言い渡された体勢から少しも動かず抜け殻のようだった三途が、何やらブツブツと呟き始めたらしい。梵天内部のそこかしこに仕掛けてある高性能の盗聴器がそのすべてを拾う。
「ボス…オレのボス、ボスがオレを捨てる……?ハ、ありえねェ。ア、そうか……コレは夢か、参っちまうぜマッタク…、ヤクのやり過ぎは良くねぇな、妙な幻覚見ちまったぜ……。クビだなんて聞いたこともねぇし、ボスがオレは梵天に要らねぇなんて言うわけねぇんだよ…。……、…そうだろ?なァボス……」
溢れ出す妙な妄想に望月は「気色悪いな」と真剣にこぼしたし、九井は「もういいかな」と音声を切りたくなった。けれども他でもない敬愛するボスの頼みである。完璧な報告がしたいし相手はあの三途だ、一切の手抜き油断も許されない。重度の薬物中毒者でありながら腐っても十余年ボスの右腕を(自称ではあるが)務めきった男である。舐めてかかればヤケドするどころかとって喰われるに違いない。望月も九井もこればかりは譲れなかった。
「アァ試されてるんだ、オレは…ボスへの忠誠を……そうだ、そうに違いねぇ……。不安になっちまうんだよな、わかるぜボス…オレはボスのことはぜんぶわかるよ……わかる、オレだけは…」
ひきつけを起こしたかのように背中を揺らしながら上体を丸めて蹲る。そのまま足だけで立ち上がってフラフラと覚束無い足取りで三途は歩き出した。
「動くぞ」
「アァ見てるよ」
梵天幹部には緊急時用のGPSが体内に埋め込まれている。今まで何度か我々の窮地を救ったそれは三途もその存在を記憶しているはずだが、未だに取り出す気配はない。その方が楽なので九井は三途のGPSをタブレット上に表示させておく。
「このGPSさァ灰谷が海の上で止まってるの見たときバカ笑ったよなァ」
「位置情報だけ見て海行きてぇとか言ってたらそのまま2時間ピンが動かねぇのな」
「そー。でボート出して救出に行ったら気絶したまま浮かんでやがる」
「あのときは死んだと思ったぜ」
本当に、このGPSがなければ命がひとつでは到底足りなかった。山へ行こうと言って遭難したときも、取引相手に騙され意識を奪われて貨物列車に乗せられたときも、オーロラが見たいと言って南極へ向かったときも、これがなければ死んでいた。当時はむしろ死んでくれと思って救出に回っていた望月と九井だが、こうしてみればありがたみがやはり不思議と一切感じられない。助けられたのは主に灰谷ブラザーズと三途であるためだ。自業自得だ死んでくれ。
「ボス、ボス……オレの、オレだけのボス……」
人外じみたまつ毛に碧い瞳がほとんど隠されて白目を向いているかのような表情で三途は歩いた。行かなくては、と何処へかもわからず足だけが勝手に交互に動いている。砕かれた精神の支柱たるボスとの関係が、割れたガラスのように歩く足をぷつぷつと傷付けた。痛みすらも三途を止めるには足り得ない。望むのはただボスが己のボスであることそれだけなのに。
「…………アレ?」
だけどなんでオレは、ボスをボスとしたのだっけ?
……
佐野真一郎が生きている。その事実はあるべき未来を大きく変えた。
花垣武道のリベンジは稀咲との直接対決によって幕を閉じ、つい三日前に橘日向との結婚式が挙げられた。
バタフライ・エフェクトによって生まれた齟齬は大きくも小さくもあり、世界の悪あがきのように梵天組織が現代にはあった。……しかしそこにマイキーこと佐野万次郎の姿は、なかった。
佐野万次郎は長い紆余曲折を経、結果として祖父の道場を継いでいた。黒い衝動は佐野真一郎や佐野エマ、場地圭介が生きていることによって鳴りを潜め、今では自らも幸せになるために積極的になっている。かつて己の全てを賭して『いい未来』の実現を果たした彼は、ようやくその中に自身がいるビジョンを認めることが出来たのである。
欠けたピースを補うようにフラリと現れたのが今の梵天首領である。まるで運命のイタズラのようにカリスマたちの心を惹き付け、心酔から膝をつかせた男は、その素性を一切明かさない。イザナを除いて誰もまとめることが出来ないだろうと言われたS62世代を含む幹部共を御し、統率の取れた裏社会を牛耳る組織にまで上り詰めたのは、ひとえにこの男の求心力があって故のことだろう。扱いづらい男共をいとも容易く手玉に取って見せた手腕は決して只者では無いことを証明したが、梵天のブレーンたる九井ですらその男が一体何者であるかを解き明かすことはできなかった。
しかし弁明をするとしたら九井とてそれは本気ではない。ボスが何者だろうと関係ないので。あの男の全てを知りたいと思う一方でこれ以上踏み込んではならないと本能が告げたのである。定められたラインにほんの少しでも触れただけでこの男からの信頼や築いてきた関係を失うことになると、言われずとも理解したからだ。ボスの中でボス自身の情報は『知られても構わないもの』と『知られてはならないもの』に二分されており、ボスについて調べて出てくるのは前者のみ。後者については探りを入れた時点で一発退場レッドカード、この世とおさらばしなくてはならないことになる。ゆえにNo.2を冠した三途ですらもこの男について語れるほど多くは知らぬのである。
「『火の色は愉しかった。』……お前もそうだろ」
「……」
「レイ・ブラッドベリさ。知らないか?」
眠らない夜の東京を一望できる高層ビルの最上階、一面丸ごと夜景になった窓に背を向け足を組んで座る男はゆるりと首を傾げる。無感動に転がる肢体を見下ろす仕草は慣れきったそれで何の違和も抱かせなかった。
「充実してたろ、なンにも知らなくたって。そのまま知らない振りしてれば良かったのになァ。おれもオマエもラクでさ」
「………」
「愉しかったろ?与えられたノルマをこなして法外な報酬を得て、その金で幅効かして。別にナ、オマエらが何しようがしまいがどうだっていいんだ。許された範囲なら」
猿轡に押し込められた悲鳴は音にならない。恐怖のあまり筋肉のコントロールすら失ったラットには後悔と拒絶がお似合いだが、それでは生きていくことすら辛いだろう。生き地獄より一思いに終わらせてやる弾丸は慈悲に違いないのにどうしてそれほどに怯えるのか。優しさで生まれたギロチンが残虐の典型と唱えられる現象によく似ている。慈悲はときに残酷で鋭利なものなのだ。
「何も知らなきゃ良かったんだ。知ろうとしなきゃァ。そしたら死ぬまでシアワセだったろうにな」
引き金に指をかければ肉塊の目の端から透明な涙がしとしと降った。悲痛な表情は同情を誘うがそれ以上でもない。己の『知られてはならないもの』よりこの肉塊の生命が重いものだとは思えなかった。
「死ぬのが怖いか?」
「……!」
涙や汗やその他の体液で全身をびしょびしょにしながら小刻みに肯定を示す姿は、見にくく這いつくばって尚、生を望んでいた。男には『死ぬのが怖い』は理解できても『這いつくばっても生きていたい』は到底インストール可能な思考ではなかった。それはきっとこの男を殺しても、中身をかっ捌いて分解しても、何一つ分からないだろうということだけはわかっていた。
「そう。おれはこの先を生きていくほうが怖いよ」
この先を何一つ知らないから。呑み込んだその言葉の代わりに発砲する。容易く奪われた命の重さは肉塊と男で何も変わりはない。人間はあまりに簡単に死んでしまうから。どれだけ幸せを願ってもほんの少しの間違いで何もかもが奪われてしまう儚さを、己はよくよく理解しているつもりだ。
「もう少しさ、もう少し」
エンドロールまで、この愛(かな)しい救出劇に終止符を打つまで、あと少しなのだ。どうか応援していてくれ。立ち止まらないよう見張ってくれ。できれば幕を下ろしたその先の幸せな日々を少しだけ分けてくれ。そうしたら、
「もうすぐアンタのところへいける」