鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:岩木伊吹
貴方は何のために配信を観ますか?
世界中の精霊達を捕らえていた邪神グラトーニエが斃れる。
その巨躯の内側から爆ぜるようにして色取り取りの光が世界中に散らばっていく。その様子を涙を流しながら見つめていた少女が喜びの涙と笑顔でこちらへと振り向く。
『ああ、精霊達が解放されていく……世界に色が………貴方のお陰よ、本当にありがとう………!!』
本当に長い旅だった。共に戦ってくれた皆もそう思っていることだろう。彼らの気持ちに答えるべく、
「まずはシステムに感謝しろやこのクソビッチがよぉぉぉぉ!!!!!!」
『草』『それはそう』『俺らの代わりに頼むわ』『草』『どうしてボスを素手で殴らないといけないんですか』『報酬の三分間……実在したのか……』『実感こもってんねぇ!』『草』『草』
「ストーリー上でそうなったから」という
ストーリーシーンであるからこそ彼女にはダメージ判定は無く、彼女の口からはこれまでの物語の総括が紡がれてゆく。壮大なBGMの中で息を切らしながら彼女の命を狙う
「なんで五時間かけて集めた武器全てダメージ効率0.1%にしてんの!有志の計算が無かったら私三倍の時間かけて削ることになってたが!?というかなんでラスボスに一番効く装備がよりにもよって4番目の街のネタ防具なんだよおかしいでしょ!せめて初期装備にしろや!そもそもお前さっきまでどこにいたんだよ声だけ響かせやがって補助魔法くらい使えやぁぁぁ!!!!!」
『みんなとの旅は大変だったけど、楽しかった……!!』
「シナリオもサブクエも全部元凶お前だったけどなぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
『それもそう』『楽しんでたのはお前だけ定期』『草』『邪神さんウキウキで草』『フェアクソ真顔で刎ねられてて笑う』『報酬の三分間楽しんでね』『こっちは苦しかったよ』『殴られながら余裕の表情で総括……やはりこいつがラスボスでは?』『草』
壮大な雰囲気などありもしないかのように叫びながら打撃スキルをぶん回す私。
私はこれを観せるために
『フェアリア・クロニクル・オンライン〜妖精姫の祈り〜』、通称『フェアクロ』味方NPCが無能で敵は超有能、そして唐突なバグで進行不能になる箇所が数百箇所。しかもこの仕様の数々の全てを仕様であると言い張っているという本当に売る気があるのか怪しいゲームである。まぁ私は買ったのだが。
それまでの全ての場面において味方であるヒロインに攻撃することは許されず、少し小突いただけで現実時間の一時間以上と大量のゲーム内資産を費やさなくては元の状態に戻らなくなる上に、そのままではゲームが進行しないというストレッサーたる
なんにせよこの三分間を終え、
「もう二度とこんなクソゲーやりません」
『乙』『次のクソゲーは明日?』『いや今日でしょ』『今日は草』『やりかねん』『草』『嘘を吐くな』『い つ も の』『草』『天邪鬼助かる』『乙』
「いやまじでやらないから!なんにせよ今日は寝ます!お前らも寝ろ!!!!チャンネル登録とグッドボタンを押し忘れるなよ!それじゃあまた次の配信で!じゃあな!!」
煽りをやめない
さて、そろそろ自己紹介をしなくてはならないだろう。
私の名前は【
というわけで一章分の書き留めが出来るか更新が1ヶ月無かった時だけ更新がされる二次創作小説、始まります。
配信業 メイク キャバリー・クライシス ゴースト・ライド ワンソード・ハック
■■■・■■■■■■■・オンライン 彼との女帝討伐