鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~   作:岩木伊吹

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トキワジムのジムリーダーがかっこいいので初投稿です


二番目の街でラスボスとかライバルに出会いがち

「配信開始~っと!みんなちゃんと集まってる~?」

 

『わこつ』『再開助かる』『ぴったりの時間だし有能か?』『飯倒した』『セカンディル何があるんだろ』『わこつ』『いるよー』『わこつです~』『新鮮なシャンフロ配信だぁ』『わこつ』『初見です』『わこつです』

 

 VRゲームのルール通りの休憩を終えて配信を再開する。それにしてもシャンフロの配信機能って本当に配信者に優しいな……カットインフォームから休憩中のBGMまで配信可能なもので全部用意してあるし検索機能も充実している。こっちで準備や用意するものもなく、自分で持っている素材も簡単に登録出来るという、もはや一つのプラットフォームのようになっているのだ。……これに慣れたら他のゲームで配信出来ないかもしれない、そう思ってしまうほど便利である。

 

「というわけで休憩明けて攻略再開です!さきほどセカンディルに到着したところからですね。一旦先ほど買った防具を見ていきましょうか」

 

 今いるのはセカンディルの宿屋であり、個室であるからこそゆっくりと説明が出来る。私は装備欄を開きカメラを調整し、視聴者に見えるようにしながら説明文を読み上げる。

 

 

・隔て刃の皮ベスト

四駆八駆の沼荒野に生息するマッドフロッグの皮から作られたベスト。一定以下の切れ味の斬撃に対して抵抗を持つ。

肌に吸い付く感触は賛否両論。

 

・隔て刃の皮ベルト

四駆八駆の沼荒野に生息するマッドフロッグの皮から作られたベルト。マッドフロッグの背中の皮だけを使っているため刺突に対して抵抗を持つ。

通は全身にこれを巻く。きつく、もっと!!

 

・隔て刃の皮ズボン

四駆八駆の沼荒野に生息するマッドフロッグの皮から作られたズボン。装備者の動きを阻害しない作り。

ベストと比べて防御は薄い。

 

 

「野生の蛮族から都会の不審者にランクアップ……って感じですかね」

 

 しかも場合によっては野生の蛮族の方がゲーム的には強い可能性があるのがいたたまれない。ファッション的にもあり得ない寄りの恰好ではあるが、ゲームの序盤なんてこんなもんである。私は妹とは違うのだ。

 

「実はこの隔て刃セット、頭装備もあるんですけど流石に覆面マスクは配信的にやめときました。せっかくなら初見さんにも顔覚えて欲しいですからね」

 

 初心者セットみたいな装備で揃えたし、このタイミングで虎獣の祭面も外しても良いのだが、ユニークが沢山あると噂のシャンフロである。猫系の何かと戦う時の補正を期待してつけっぱなしにしておくことにする。こういうのはアクセサリー枠が足りなくなってから考えればいいのですよ。

 

「それじゃあ防具も確認したところですし、直近の目標を決める為に武器屋にでも行きましょうか!」

 

宿屋から出てまだ明るい外に出る。

 

 

……つもりだったのだが、なんか暗くない?

 

 

 宿屋の扉を開けたその場所には、長身の西洋鎧に身を包んだ騎士がいた。

 

 

「……あーっと……宿屋に入る感じ、ですかね?」

 

「……。」

 

 衝撃から心を取り戻して声をかけるも、鎧の人は動かない。何も言わない。

 

「じゃあ私、ちょっと行くところあるんで、横失礼しますね」

 

「……。」

 

 オブジェクトのように動かないし反応しない鎧の人の横をすり抜けて、武器屋に向かう。確か装備屋の横にあったのでさっきの道を逆にたどれば良いのだろう。

 

「……あっ、サンラクさ……」

 

 

 

ฅ^•ω•^ฅ

 

 

「この辺で目標になるような珍しいもん?そうだなぁ、なら沼棺の化石なんてどうだ?」

 

 武器屋はあった。装備屋の中に。扉こそ二つあるものの、どうやら同じおっちゃんが受付をしているらしい。さっき防具を交換してもらったおっちゃんだったので気楽に声をかける。

 

「沼棺の化石?化石ってことは高く売れる感じなの?どっちかっていうと武器の材料になる感じのが良いんだけど」

 

「まぁ高く売れるのは売れるが、嬢ちゃんのお求めの武器の材料としての使い方が大きいな。こういうのが作れるぞ」

 

 そういっておっちゃんはウィンドウを開き、こちらに見せてくれる。カメラ側にも小さいウィンドウを展開している有能っぷりに心の涙が止まらない。恐らく同じ内容が視聴者にも見えていることだろう。

 

「『湖沼の短剣』、か……おっちゃん、これの刃が長いのとかあったりする?」

 

「いや、結局化石を削って作るもんだからな。あんまりでかいのは作れん。沼棺の大化石なんかがあればいけるだろうが、この辺じゃ見かけねぇからな」

 

「ふーん、そうなんだ。ありがとね!じゃあまずはこれ作ってから考えることにするね」

 

「あぁ、そうしてくれ。あと化石掘りにいくならこれ持ってきな、サービスだ」

 

 そういっておっちゃんが渡してくれたのはピッケル。ファンタジーゲームでは必須のアイテムであり、序盤に使いにくい状態であったピッケルがゲームを進める毎に使いやすくなり、場合によっては元の大きさよりも多くのアイテムをドロップさせることでお馴染みでもあるだろう。

 

 

おっちゃんにお礼を告げ、私は新たなマップ、「四駆八駆の沼荒野」へと足を向けた。




この単語解説要るんじゃない?みたいなものがあったらTwitterの方にDMかスクショ貼るか感想の縦読みとかで頂けると参考になって嬉しいかもしれません(感想で直接展開や内容の修正を提案すると何かにひっかかる恐れがあるのでやめといてくださいね)

勿論意図的に説明してない所もあるので全部反映されることはないことはご了承下さい。

一番嬉しいのは違和感無いぜって一言なんですけど……

あなたのシャンフロはどこまで?

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