鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~   作:岩木伊吹

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SVが楽しみなので初投稿です


不意の即死技は必中だし自分の選出予想は外れる

むくり。

 

セカンディルの宿屋で目を覚ます。

 

息を吸う。息を吐く。

 

静かな部屋の中で、感情を整理する。

 

心に残った気持ちを、今叫びたい言葉を掴み取る。

 

「無理でしょあれーーー!!!!!!」

 

『草』『草』『しゃーない』『草』『運営「パーティー作れや」』『草』『正規ルートがコミュ障殺しに来てる』『悲しいなぁ』『草』『草』『つれぇよ』『草』『移動不可きつくね』『泥の下は弾けないの痛すぎるな』

 

「もぐら叩きになるのは想定してたけど移動不可はちょっと専用のビルドにしないとソロだと無理かもなぁ……」

 

 この顛末を説明するためには、少し前に戻る必要がある。

 

 

ฅ^•ω•^ฅ

 

 

 地図に従いエリアボスがいるであろうところまで移動している。セカンディルのボス、つまり沼荒野のヌシは泥掘り(マッドディグ)と呼ばれており、その名の通り沼の泥を泳ぐように移動しながら攻撃してくるらしい。武器屋のおっちゃんに聞いた。おっちゃんには「防具一式無ければ攻撃耐えられんぞ」と言われたが避ければ良いし最悪弾けばいいと思う(慢心ポイント+1)

 

 れいちゃんからボスの詰みポイントについての話をしてもよいかとのDMが来たが、そう簡単に詰みポイントが発生するようなゲームプランにしてないだろうし断ることにした(慢心ポイント+2)

 

 ボスをみてから細かいことは考える(慢心ポイント+3)として、辿り着いたエリアボスの範囲を確認すると、やはり沼の中にボスはいるようである。他の箇所と同じく足を取られそうな大沼に足を踏み入れ、泥掘り(マッドディグ)の登場をのんびり待つ(慢心ポイント+4)。

 

 沼が大きく揺れ、躰に振動が伝わってくる。楽しみという感情と、愉しいという心が重なり、自然と笑みが浮かんでくる。沼が膨れ上がり、真下からそれは現れた。

 

「シァァァァァァァァァッ!!」

 

「どんなデザインンンン!?」

 

鮫頭の土竜(モグラ)?四肢の生えた鮫?でもナマズっぽいところもあるな…… ともかくそんな感じの巨大な鮫頭が、無機質な眼差しでこちらを見据える。

 

「シュラァァァ!」

 

弾け(パリィ)……!」

 

 先ずは相手の確認!レペルカウンターで半ば無理やり……クリティカル発動を成功させ、ノックバック効果を発動するスキルで距離を取る。

 

 物理的な潜行ではなく、なんらかの不思議パワー(ゲームだからといえばそれまでだが)で地面に潜り込んでいるのか、私の太もも辺りまでしか沈み込まない沼の浅瀬まで弾いた泥掘り(マッドディグ)はなんの問題もないかのように沼の中へと潜り込み、背びれだけを沼から出した状態で此方へと猛進してくる。

 

「サメは殴って解決!っとぉ!」

 

 沼に足を取られ、まともに動かない体を動かし、こちらを食いちぎらんとする泥掘り(マッドディグ)を空いた左手で殴って自分の体を直撃から逸らす。技術的な弾き(パリィ)は再現できるが、連続で出せないので打撃でなんとかするしかない。

 

「おーりゃりゃりゃりゃりゃあぁ!!」

 

 噛みついてこようとした泥掘り(マッドディグ)の腹にスキル(エッジクライム)を叩き込んでよじ登る。システム的に動けなくなった沼の中よりもよっぽど動きやすい泥掘り(マッドディグ)の背中であるが、動き回るためバランスを崩しそうになる。……燃えるワイヤーよりかはマシだけど。

 

 おっちゃんから追加で買ったナイフを刺しながら、足場を増やしていく。安定していく足元に攻撃を繰り返し、沼の中の竜に自分を刻み込む。刺し、貫き、切り、叩き、壊せるように願い打った。

 

 そうして時間を過ごしていた所、足場(マッドディグ)が大きく震え、沼の中央に飛び込んだ。泥掘り(マッドディグ)は既にどこにもおらず、ただ波紋が広がるのみであった。

 

「倒せた……わけじゃなっ!?」

 

 広い沼全域が突如として震えだし、体がシステムじみた強制力によって縛り付けられその場から一歩も動けなくなる。

 

「これもしかしなくても発動した時点で確定で食らうタイプの特殊行動ぉ!!!」

 

 次の瞬間、私の足元の感覚は途絶え、夕暮れの宙の逆バンジーに案内された。世界は丸かった。




アンケートめっちゃ楽しく観てるんですけど本編読んでない方はこれ読むの時間の無駄なので今すぐこれ閉じて本編読みにいってくれ
なろう版は登録不要の完全無料だし漫画版は画力で殴られて実質無料みたいなところあるから……

あなたのシャンフロはどこまで?

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