鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:岩木伊吹
アタシが顔を向けると、
「センセイ……なぁ……」
影になっているせいで顔色は伺えない。まさか選択肢ミスった……?
「その言葉には少々思う所があるが、まぁ
一歩、二歩、音もなく近づいてきたセンセイが、どこからか取り出した剣の鞘でアタシの顎を引き、顔を近付ける。光を映さない眼が、アタシを鑑定するかのように観察している。
「よおし!良い目してるじゃねぇかおめぇさん。気に入った!」
セーーーーーフ!ミスと構えさせてからの大成功判定!クソゲー神ゲー限らずよくある描写だけどこれ本当にプレイヤーが喜ぶと思ってんのかなぁ!?
「気に入ったぜ!
「お、押忍!」
ロールプレイ的には多分正解だったんだろうけど妙に釈然としねぇ……
「ダブリュア!コイツに街のこと教えてやりな!せっかくここまで連れてきたんだ、おめぇが先に立ってやんな!」
「うす!ワシに任せてくれや!」
ダブリュアがルビーのような赤目をきらめかせて小さな手でアタシのズボンの端を掴む。
「それじゃあサンラクさん、うちの街を紹介するけぇ付いてきてくれなぁ」
「ああ、わかったよ」
そう答えて外に出ようとするアタシたちに
「あぁそうだダブリュア、外から来たならウチの祭りのこともちゃんと教えときな。修行付けるにせよその後だ」
「!ワシも参加してええんか!?」
「いや未だだ。サンラクと旅してもっと力付けたら考えてもいいけどなぁ。今はまだ早い」
「うす……」
テンションが下がって耳を垂らすダブリュアだが、その目は力への欲望に溢れていた。今悪魔の契約的なものを持ちかけたらすぐ堕ちそうでかわいいね
「あとおめぇさんも今回は祭り不参加だ。サンラク。外の面子もいるから戦力は足りてるからなぁ。ヴォーパル魂は大切だが、無謀はヴォーパル魂の無駄遣いってことだ」
ヴォーパル魂ってほんとうになんなんですかねぇ!?
「あとさっきからおめぇさんの周りを飛び回ってるそれ、ここの中ではまだ映らねぇから外の様子をしっかり映してやんな」
「嘘ぉ!!!!????」
「悪いとは思うが未だ早い。もっとヴォーパル魂鍛えて
「うう……」
ここ来てから結構経ってるからなぁ。どれくらい配信止まってるか記憶が正直怪しい。私はここからどうしようか頭を巡らせながら、ダブリュアに引かれた手に従って城下へと降りて行った。
この調子で進めてコミカライズ版に追いつけるのはいつになるんですかねぇ岩木さんさぁ!?