鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:岩木伊吹
流石に短編でお茶濁させてくれ
「『配信終わったの確認したら合流するからのんびり釣りして待っててね』……っと」
いつの間にか仕事用の端末と同じくらい使うようになった
「たった二人だけで討伐に来たときはなんだと思ったけどねぇ、まさか配信者が二人も自作のプログラムで配信オンにして来るのは想定してなかったなぁ。でもあの経験で加工も編集も出来ない生配信の強さも、弱さもしれたのは収穫だったね!なにより可愛くて教えがいのある弟子が出来たし」
端末を布団に放り投げて、パソコンを開いて動画サイトを立ち上げる。通知は12件。どうでもいい配信者の通知を消して、本命を開く。まだチャンネル登録者数は少ないし、つぶやいたーのフォロワーなんて私の1分も無い、そんな彼女の配信は、それでも見せることに、魅せることに妥協されていない全力が込められたまっすぐな、楽しいという感情が伝わってくるモノであった。こんなまっすぐに歪んだ攻略を突き付けてくるのなら、まっすぐに負けてしまうのも良いかもな、なんて当時の私が一瞬思ってしまうほどに。そんなことをしてたら多分今頃彼女の師匠なんてものをしてなかったんだろうけど。
カメラが映す顔と、カメラに映る貌。レンズに反射する
「サンラクちゃんには結構期待してるんだよ?私くらい超えてってもらわないとインフルエンサーの先輩としては物足りないからね」
配信が終了の合図を告げる。1分も観ていない配信だけど、そこさえ確認できたなら最初のころは誤差みたいなものだ。どうしても気になるならアーカイブも残っている。口約束だけで次の仕事が決まっていくファッション界と比べたらずっと優しい、そして厳しいこの世界で輝こうと走る、そんな彼女の行く先に暗いものが待っているなら。
「ミスが残り続けるインターネット。この私が身バレのリスクを負ってまで赤の軍団動かしてプロパガンダ打ってるんだ。そうそうミスしたら許さないぜ馬鹿弟子」
VRゴーグルを付けて携帯の横に寝転がる。この身を捨てる瞬間だけは慣れないが、これこそがVRの醍醐味でもある。私に出来ないことを私がやる。これ以上に楽しいことがあるだろうか?
一瞬の輝きのために世界を暗くするのではなく、世界を輝かせることでその先を目指し続ける。きっとどんな世界でも変わらない、私の
さて、
文字が減っていけば近日中にもう一度更新あるのでそこまでに推敲しとくね……