鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:岩木伊吹
それでもっと目立つ上半身装備だけど……これは思わぬ所で解決した。そのためにも少し彼の話を聞いてみよう。
「次にサンラクサンが行く
謎のボイスを出す丈の短い白のファーコート。それは街に入る前に声をかけた結果であり、私の嬉しい誤算である。
「大丈夫だよダブリュア。最速で突破するしここは検証済みらしいから」
そう、ラビッツ出身和風マジシャンのダブリュアだが、時間を限定して全身の毛を延ばして私に掴まることでコートのように見せかける事が出来るのだ。……とはいえ、骨格は変わらないので顔が動くとすぐわかるんだけど。
今の私は背中に手杵を背負った白装備のマスクガール。怪しさこそあるだろうけど、片手剣を使う配信者サンラクとイコールで繋げる人はいないだろう。
そんなこんなでラビッツの商品を少しだけ転売しながらフォスフォシェを抜けて先を目指した。
さて、今回私が装備…装備?を変えて見た目を変える必要になった原因の一つであるリュカオーンの「
「……?なんかサンラクサンの回りだけ空気がきれーじゃねぇか?」
「よし、成功だね。これで聖水は節約出来る」
それは記載されている「夜襲のリュカオーン以下の力による魔術、呪術の干渉を防ぐ」という効果が
「近くにいればダブリュアも問題ないし、聖水は戦闘の時くらいで良いってわけ。話によるとここの敵はそこまで来ないらしいし……あれぇ?」
瘴気を払いながらモーゼのように歩いているといつのまにか敵にかこまれていた。
ワイバーンのような骨格のゾンビ。どこのゲームにでもいるであろう包帯に包まれたミイラ。
「ここの相手は今のサンラクサンより上か同じくらいしかおらんけぇ囲まれとんじゃ!兎に角ここを抜けるぞサンラクサァン!」
「よく仕様わかってんじゃんダブリュアくんさぁ!」
そう言いながら剣を抜く。配信終了まで、残り一時間と少し。
進んでくれストーリー
なんで一年も書いてるのにユニークワンコだけなんだ
胡蝶の夜面
アクセサリー装備。幸運+2。夜の陽に舞う鱗翅と成りて、蝶と名乗りて翔ぶ帳の花。花を呼び、蜜を喚ぶその面の舞を、止める者など居はしない。