鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~   作:岩木伊吹

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PCに一度も触れない怒涛の4月前半だったので初投稿です

段落を付けるために後で改稿します


薬の作り手が薬を飲んでると思うな

このシャングリラ・フロンティアというゲームは、ステータスよりもスキルの方が重要な要素となっている。

 

もちろんステータスを割合で底上げをするスキルが存在する以上ステータスを無視出来る良いわけではないが、スキルのレベルを上げることでステータス以上の能力を発揮することが出来るわけだ。

 

だからこそ最前線のプレイヤーはレベルダウンを行ってスキルを鍛えるし、職業剪定所(スキルガーデナー)には稼いだ金の多くが落ちていく。

 

スキルを上手く利用することで、レベルを越えた理想の動きを行えるし、逆にスキルを回せなければ本人にいくら能力があっても、レベルに課せられた制限以上の行動は出来ないわけだ。

 

で、私が何故いきなりこんなことを語り始めたのかというと、

 

「こっちに来るゾンビ多いってぇ!!!!!!あ今切り込みの初心(ファッスラ)で」

 

切り込みの初心(ファーストスラッシャー)ァ!サンラクサンこれヴォーパル魂鍛える訓練で良かったんけ!?」

 

「違うけど結果オーーーッライ!お互い足りてない部分ここで鍛えきるよダブリュア!」

 

NPCもスキルで強化出来る、という当たり前のことだ。

 

シャンフロにおいて、スキルを新しく入手するタイミングはレベルを上げた瞬間だけだ。それまではどれだけ素振りをしようと脳トレをしようとスキルを手に入れる事はない。そしてある程度変な行動を取りながら戦っている自覚がある私は、今は何よりもレベルアップをして私に合った新しいスキルでこの場を切り抜けたい。一方のダブリュアは、ラビッツで鍛えられる部分は鍛えきったもののそれ以上の応用が無く、今レベルアップしても新しいスキルを覚える可能性が薄い。

 

というわけでここに、スキル所得に余計な戦闘をせずにレベルを上げたいプレイヤーと、スキル所得にいつもと違う戦闘をしたいNPCが揃った。ならゲーマーとしてやることは一つ。

 

接待プレイ(めいれいさせろ)

 

「下から上に振り上げ!杵なんだからしっかり振り抜く!」

 

「うぐぉぉぉ!!!!」

 

「月の兎なら死ぬまで死なない!薬もあるんだ今はコラテラルで右回りに突撃ィ!」

 

「ひぎぃぃぃぃ!!!!」

 

こっちに近付いてくるゾンビを処理しながら、ダブリュアに指示を飛ばす。今まで出てきた敵mobと骨格は変わらないが体力が多く、多少動きが遅い(犬みたいな例外はある)。スキル習得にはもってこいの相手になるこの大量ゾンビを倒すことで、ダブリュアもきっとスキルを……ん?

 

「ハァ……ハァ……終わったけぇの、サンラクサン……」

 

「おし、じゃあ次いこうか!ここのボスの後からは迎えがあるから頑張ろうね!」

 

「おう……おう……?てことは歌う瘴骨魔(ハミングリッチ)はこのまま……?」

 

「あ、なんかレアそうな骨馬いるじゃん!ついでに挑んどこうよダブリュア」

 

「サンラクサン!?!?」

 

「向こうの脳無し騎士は私が抑えとくから馬の処理してからこっちに来てね~」

 

「サンラクサン!!!!!」

 

さて、遅延配信は後30分も無いし、とっととここを駆け抜けるとしましょうか!




切り込みの初心(ファーストスラッシャー)
基本スキル。自身のAGI(敏捷)に補正をかける効果がある。本編では京(アルティメット)が上位スキルの切り込みの極意(トップスラッシャー)を使用していた。
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