鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:岩木伊吹
「ひ、ひどいめにあったぁ……」
「お疲れさま、しばらく休んでてね」
疲れ果てて精神年齢が下がっているダブリュアを近くの壁に寄りかからせながら、ステータスを確認する。
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PN:サンラク
LV:58(100)
JOB:傭兵(片手剣使い)
36200マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM (スタミナ):40
STR(筋力):35
DEX(器用):44
AGI(敏捷):60
TEC(技量):44
VIT(耐久力):2
LUC(幸運):68
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「とりあえずこれだけレベルがあれば
先ほどまで異様なほど纏わりついて襲ってきていた腐敗したワイバーンが、どったどったと覚束ない足取りで逃げ去って行く様子を確認して、息を吐く。
夜襲のリュカオーン以下の力による魔術、呪術の干渉無効という効果。
当人のレベル以下のモンスターは「呪い」保持者から逃げ出すという効果。
さっきは後者が逆の方向にかかっていた結果、モンスターハウスもビックリの状態に巻き込まれた訳だが、レベルが充分に上がったおかげで本来の効果が発動したのだ。
「よし、それじゃあレベルも上がったことだしエリアボスに挑「……遅すぎ。」うぇ?」
「あまりにも遅すぎる。依頼を受けたのだから早く来るべき。間もなく表側の配信も終わる。ここから先は
「ちょ、ちょちょちょい待って!待って
「無い。時間の無駄。貴女が既にシャンフロ内でも一部有名人に成りかけている以上、同じ場所に長い間留まる必要は無い。何よりネフホロを盛り上げる事とシャンフロの攻略を進める事でどちらが優先なのかは考えるまでもない。いや貴女の中での優先度があるという事実は理解しているが私の依頼を受けた以上最速でネフホロ以外の事象を片付ける必要があるということは貴女も理解しているはず。というわけで行く。さあ。はやく」
突然現れて殺意も無く背中を押してくる少女に背中を押されてバランスを崩す。慌ててその姿を視認すると、褐色肌に銀髪のショートボブ、背中には大柄な弓といかにもなダークエルフ風の小柄な少女がぐいぐいと私の背中を押してエリアボスの要るであろう方向へと向かわせていた。
ルスト。その名前は一部の界隈では「適合者」として認識されている。それは操作難易度が非常に高い
「ところでモルドくんは?彼いないとここ収まる気がしないんだけど」
「モルドは次のマップ、古城骸の入り口で待っている。サンラクのペースがあるから待ってと言っていたように覚えているけど正直どうでもいい。依頼最優先で動くのがあなたの
「わ、わかったよ、わかった。ダブリュア!ごめん休憩終わり!」
「うぇ!?お、おうわかったけぇ首元を掴むなサンラクさん!」
「ごめん私も掴まれてるからおあいこってことで!」
「な、なんじゃこの弓つかいは!?敵か?」
「敵じゃない。彼女の依頼人。……準備も出来たから、早く進む」
ルスト が パーティー に加わった!
RiJもお疲れさまでした!(なお執筆時点では開始前)