鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:岩木伊吹
0と1で世界が彩られ、やがて黒に浸食されていく。ここはVRサロンの一種であり、VR機器無しでもVR体験が出来る事を売りにしたサービス、VRTeitで作られたワールドの一つである。今回は先方の会社が通常会議で使用しているクローズドな場所を使用させてもらっている。
「よっと……他の皆さまはきてるかな?」
ワールドに入って中央の様子を確認する。流石に昨晩シャンフロでクソドラゴンを討伐したメンバーはちゃんと来ていると信じたいけど……
「よう、サンラク。早いな、今来てるのは向こうの人と、俺とカリントウさんだ」
私に声をかけてきたのはカイソクおじさん。スーツアバターでいつもよりも真面目な装いである。VRの発展に伴なってアバターの幅や値段も外の服と変わらないか、少し高いくらいで買えるようになったらしい。ちゃんと収益化通して前線張ってるプロゲーマーは違うなぁ。そしてその後ろにいるのは
「おはよう!サンラクちゃん!」
「サンラク様ですね!本日からよろしくお願い致します。ファンタジウス建国立志伝
「あっよろしくお願いします、サンラクです」
カリントウさんと、今回の偉い方である、北海さん。ガタイの大きなスーツ姿で、その頭はタコになっている。もしかして邪神的な意味で偉かったりしますか?そんな北海さんから電子名刺を受け取りながら、顔(?)を見て話す。タコの顔って胴だったっけ?
「改めて、よろしくお願いします。……あの、本当に私みたいな色物を呼んで大丈夫だったんですか?」
「ははは、大丈夫ですよ。私もいくつか拝見させて頂きましたが、悪い要素を楽しむ事のプロ、ということでしょう?我々も発売前にそのような楽しみ方を推奨すべきかは迷いましたが、新要素として自由度を上げたのです。あとはですね……」
そういってチラリとカリントウさんを見る北海氏。はて?
「上の方でせっかくカリントウさんが来るのなら、と今回のリアルタイム建国企画を24時間体制にしようという話が一時期あったのですが、未成年であるあなたが来てくれたお蔭で深夜帯から朝にかけての12時間を休憩時間として取れるようになりました。本当に助かります」
「Oh……」
声に覇気の無い北海氏を見て、偉い人の上にはもっと偉い人がいるんだなという実感を得た。社会こわーい。
「おっと、そろそろ時間ですかね、残りのお二方は「おつかれさまでーす」……いらっしゃったようですね」
入口からきたのは若そうな男性の二人組。あれはたしか……
「ガル之瀬さん、ぱやぶささん、今回はよろしくお願い致します。ファンタジウス建国立志伝
「よろしくおねがいします、ガル之瀬です」
「ぱやぶさですー」
そうだ、ぱやガルだ。師匠に昔「大衆の強みと怖さを確認しときな」と送られたurl。それがぱやぶささんのチャンネルの切り抜きだった。そしてガル之瀬さんは……なんかこっち見てる?とりあえずお辞儀をしておこう。ぺこり。あ、向こうも返してきた。やはりアイサツは大事……!
「さて、今回参加する五名が全員揃ったところで、事前打ち合わせを進めていきたいと思います」
「「「「「よろしくおねがいします」」」」」
さぁて、視聴者を楽しませる仕込みの時間だ。
本当のモブの名前は都道府県を上から借りる事とします(未来の自分への宣言)
本当に未成年を含める場合は、22時労働とかその辺が入ってきますがフィクションとして流して頂けると幸いです。
また、ここからの内容はエキスパンションパス6巻の内容を多く含んでおります。買え。