鏡面のシャングリラ~クソゲーストリーマー、神ゲーに挑まんとす~   作:岩木伊吹

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前話が中途半端だったので初投稿です。


下準備は短いほど良いが無いと逆に困る

 配信をする以上、いきなりゲームを始めることは出来ない。場合によっては配信設定をオンにするだけで1日潰れるようなゲームもあるのだが……

 

「最初から配信可能設定がオンになってる……?」

 

 昨日斎賀さんからもらった、あまりにも丁寧な配信上の注意点一覧を眺める。そこには一般プレイヤーとのやりとりやゴースティングの対策などが記載されているが、配信設定のオンの方法は書かれていない。長すぎるコマンドを打ち込むことも覚悟していたのだが、まさかの展開に面食らってしまう。

 

「昔はスクショが使い捨てだったけどそれも何回も使えるようになったらしいし、このゲームもしや配信者に優しい……?」

 

 今の時代、配信という行為をプレイヤーの行動に組み込んだゲームは一定数存在する。最近やったクソゲーであれば、強制的に外部の配信プラットフォームに新しいアカウントが作成され、リアルタイムの視聴者数とコメントでステータスが変動する電脳配信決闘者になる「デュエルストリーマーズ」や、利用規約に配信についてひっそり記載し、エンディング直前の演出でプレイヤーに実写配信をさせて数々の配信事故を巻き起こした「ツーオー:スリーオー」などがそうだ。

 

 こいつらとまでは言わずとも、楽しいこのゲームを世界に発信しよう!と期間限定で「辻斬・狂想曲:オンライン」で配信イベントが発生したり(発生しそうな配信事故を裏で別の事故で片付け続けられた素敵な二週間だったとか)、他の星に助けを求めるという設定で配信が出来る(助けを求められるとは言ってない)「ギャラクシートラベラー」などサブの機能としてある程度ゲームを進めた先で配信が出来るようになるものもちゃんとある。クソゲーではないけど「Nephilim Hollow」も配信が出来たっけ。

 

 とまぁここまで挙げてきたが、何の改造もコマンドも無しにオープニングの時点で配信が出来るフルダイブVRゲームというものはほとんど存在しない。理由は色々あるが、端的に言ってしまえば3Dの主観視点と2Dの配信、そして実際に喋らずに話す実況配信の相性が悪い、それだけのことである。

 

 そんな配信が最初から出来るこのシャンフロというゲームが、VRゲームの配信者にとって破格の対応をしている、ということは伝わったと思う。

 

「世界観的に配信がメインってわけじゃなさそうだし、完全に宣伝目的で意図的に入れてるのかな。だとしたら……同業者?まさかね」

 

 そんなあまりにも都合のいいゲームに苦笑しながらも、それならばすぐにでもやってやろうかと手早く準備を進める。

 

 予め行うべき配信システム側の準備を終わらせ、サムネを設定し、URLとともに流すように予約投稿を行う。

 

 遅延は……一時間で良いか。私程度ならそれでも多分困らないだろう。

 

「さぁ見せてもらいましょうか、神ゲーって奴を!」

 

 私が挑む、新しいゲーム。このゲームはどんな世界を私たちに魅せてくれるのか。

 

配信を、開始する。




没入型VRの配信ってめっちゃむずくねって話です。

恐らく新しいコマンドを半強制的にゲーム内に作り出すくらいじゃないと非対応ゲームだと厳しいのではないかと思われます。カメラもスマホも存在しない世界で動画を撮るような感じ。

なのでこちらのサンラクはコンピュータ技能があちらよりも20くらい高くなってます。いんてりじぇんす。

次回は4/16を予定しています

あなたのシャンフロはどこまで?

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