今さらであれなんですけど、私車はサッパリだったりします。にわかです。最近になってワイスピハマってその勢いのまま書いてます。
なので必死に調べながら書いてますが、なにかミスってたりしたらこっそりおしえてもらえるとありがたいです。
いよいよワイスピの『お馴染みのメンツ』が登場するのでお楽しみくださいな!
登場人物
ワイルドスピード
登場人物
・ドミニク=トレット(ヴィン=ディーゼル)
・レティ=オルティス(ミシェル=ロドリゲス)
・ブライアン=トレット/リトルB(わからなかった)
New
・テズ=パーカー(リュダクリス)
・ローマン=ピアーズ(タイリース=ギブソン)
・ラムジー(ナタリー=エマニュエル)
・エメット=ブラウン(クリストファー=ロイド)
──バックトゥーザフューチャー
登場車輌
・DMC-12デロリアン(タイムマシン仕様)
・アウディA8 『6.0クワトロ』
「───レストア?車のか?たったそれだけ?」
「そうだ」
翌朝、農場前に停めたレッカー車から降りたひょろ高い黒人──テズに、ドミニクは首肯した。
「なんだよてっきり″仕事″かと思ったのによ、やるこた爺の趣味の手伝いか?俺たちゃデリバリー整備工じゃねぇんだぞ!」
続いて運転席から降りてきた相方──ローマンも、その拍子抜けな理由に喚く。
「″緊急事態だ″、何て言うから....また変なハイテク兵器絡みかと思った。私要らないんじゃない?」
挙げ句、真ん中に座っていたラムジーはそうぼやきながら車から降りようともしない。
「まぁそう言うな。緊急なのも本当だ」
「たかがレストアでなーにが緊急だ。車は頑丈なんだぞ、ナースがいねえって喚くこともねぇ、叩きゃ治る。だろ?」
「ローマン....お前車の修理は叩くもんだって思ってたのか?わかった、これからお前のケーニグ・ゼグがトラブった時は叩いて修理してやる」
「......え、俺のゼグ叩くのか!?」
「墓穴を掘ったな、ローマン。...三人とも来い、車が待ってる」
※
ガレージの中で鎮座したデロリアンを見て、三人の反応は三者三様だった。
「あぁ....こりゃぶっ飛んでる。センスも車も80年代だ」とテズは頭を抱えて唸り、
「ダサい」とラムジーが一刀両断するなかで、
「わお....めっちゃクール」と目を輝かせていたのは他ならないローマンだった。
「お前、目は確かか?ゼグと一緒に見えんのか?これが」
「ゼグはキュートだがコイツはクールだ!『トランスフォーマー』とか『マッドマックス』みてーだろ!.....おいテズわかんねぇのか?」
「いや、わかんねぇのはお前の趣味だ。貪欲すぎんだろ」
テズが頬をひきつらせながらローマンから半歩引いたときだった。
「三人とも、先程から『飾りだ飾りだ』と言っているが、そうではないぞ!これはれっきとした科学的検証に基づいた配置だ!!」
ガレージの外からだった。三人がとっさに振り返ると、そこにはテンガロンハットを被った老人、エメット=ブラウンがそこにいた。
「デロリアンのオーナーでドライバーのエメット=ブラウンだ」
ドミニクの紹介に応じて頷いたエメットは早歩きで三人の前に立つ。
「どうも初めましてだな、諸君。私はエメット=ブラウン、科学者だ。私の車の修理に駆けつけてもらったこと感謝する」
よろしく、と差し出された右腕に、自分のなを名乗りながら躊躇なく握手を交わしていく。
「早速だが、この車の修理にはいる前に、デロリアンがなんたるかを説明しておこう」
挨拶を済ませたエメットは、そう切り出した。
「いや、なんたるか...って、デロリアンだろ?」
思わずそう返すのはローマン。
それに対してエメットは首を横に振った。
「これをただのスポーツカーと思ってもらっては敵わん!コイツは、あらゆるスーパーカーよりも速い、と言えるのだ。まさに科学の叡知の結晶、集大成だ!何故ならば──」
エメットは勢いよくデロリアンの跳ね上げ式のガルウィングドアを引き開ける。
車内には無数の配線、装置、そしてY字に光る、一つのコアがあった。
「これは、タイムマシンだからだ。故に丁重に扱ってもらいたい」
それを聞いて、ラムジーはテズを、テズはローマンを、ローマンはラムジーを見て、
一斉にドミニクの方を見た。
「.......たぶん本当だ。俺の目の前に現れたからな」
ドミニクが肩を竦める。自分も半信半疑なのだが、援護はしてやるべきだろう。
「いや....え?冗談きついぜ」
「......これならまだロケットエンジン積んだ車見せられた方が笑えたな」
ローマンもテズも、困惑と言うよりも、ヤバいヤツを見る目でエメットを見る。
たまりかねたのは変人扱いされた爺さんだ。
「信じられんのは分かるし、私もそう言った扱いには慣れとる!しかしだな、これらの装置はこの車が時空を超えるのに必要な設備一式であり、どれ一つとして撤去も取り外しも出来んのだ!」
「とはいってもよ、デロリアンってリアエンジンだろ?その...変なコーヒーメーカーが乗ってる蓋開けてくんねぇと、そもそもエンジンを拝めねぇ」
自称タイムマシンであるデロリアンだが、『飾り』部分は特に車体後部に集中している。しかしデロリアンはリアエンジン、即ち後輪の上にエンジンが乗っている構造を取っている。
つまり、排気口やら配線やらの『飾り』がボンネットを丸々占領しているために、そもそもボンネットが開かないのだ。
そうテズは尤もなことを言ったのだが、エメットの返しは予想の斜め上を行った。
「これはコーヒーメーカーに似ているが、これは超小型核融合炉『ミスター・フュージョン・ホーム・エネルギー・リアクター』だ。こいつにバナナの皮やら空き缶やらの生ゴミを放り込むと、中で原子炉が生ゴミを原子レベルにまで分解、常温核融合反応を引き起こし、1.21ジゴワットの電力を発生させる。とうぜん、この核融合反応は時空転移に必要なエネルギーであり、車の駆動とも密接に関連しあっておる。
故にMr.フュージョンとエンジンは一体型にして合体しているので、ボンネットなどはそもそも着いとらん!野ざらしだ!」
「oh....」
ラムジーが真っ先に拒否反応を起こした。
ローマンに至っては話を後半聞いてすらいない、だが質問者であるテズだけは食らいついた。
「なんだって、原子炉?....いやMr.ブラウン、いやDr.ブラウン?今聞き間違えたか?俺の耳には原子炉とエンジンが合体してるって、聞こえたんだが?」
「君の耳は実に高性能だな、いかにも。だからそもそも蓋ではなく、この後部の...君らが『飾り』と呼ぶ装置群丸々全てが『エンジン』だ」
「頭痛くなってきた。....まぁ信じるにしても信じないにしても、取り敢えず覗かねぇと始まらねぇか」
テズは白旗を上げた。なにも理解できなかったローマンはしかし、やるべきことだけは理解していた。
「取り敢えずレストアに″設定″はいらねぇ、車を
※
テズ、ローマン、ドミニク、エメット、レティ、ラムジー、そしてリトルBを交えて数時間、彼らはデロリアンの総点検を行った。
日は傾き、夕焼けが農場の畑を横から紅く照らす。
テズとラムジーは、ドミニクの家の中で二人並んで、頭を抱えていた。
「マジもんかよこれ.....」
「オーパーツよ...」
データを集積したノーパソの前で項垂れるギーク二人衆に、ドミニクはコロナビールを持ってきた。
「エンジン...いや、リアクターか?のジャッキアップは済んでるぞ。なにか分かったか」
「ドム、これはもう、分かる分からないのレベルじゃねぇ、受け入れるか否かの段階だ」
「取り敢えず、持ってきた測定器とドクターブラウンの話...いや最早講義ね。それをもとに図面を引き直して3Dデータに当ててみた」
画面に出されたのはCGでお馴染みのフレームレイヤーで描かれた、デロリアンの『炉』の全容だった。
テズはタッチペンを空中で踊らせながら、ため息混じりに説明を始めた。
「あのデロリアンは、走行には純正のDMCが採用したPRV ZMJ-159型ライトアロイ90度V6エンジンを使用するが、そこで得た電力の一部を、エンジンを取り込むように作られた小型核分裂炉...」
「核融合炉、ミスター・フュージョン・ホーム・エネルギー・リアクターよ」
「そうそれ、そのMr.フュージョン様が頂いて、核融合炉を動かしている。あとはそこに生ゴミなんかのバイオエタノールを突っ込むだけでお手軽簡単原子力発電、と言うわけだ。さらに言えば、時空転移時にはその原子炉から取った熱エネルギーをキャブレターに流し込んでピストンを動かすらしくてな、つまるところ原子炉とエンジンは互いにエネルギーをやり取りしてる」
原子炉とガソリンエンジンを直結した駆動系。
それを聞いたドミニクは短く評した。
「変態的なエンジンだな」
「あぁ。スバルやトヨタも流石にこれはやらねぇ。んで、今回やらかしてるのが、恐らくこの箇所だ」
タブレットにタッチペンで小さく丸を書く。
「フレームのヒビと同じ原因で、パイプのどこかにヒビが入って裂けてるんだと思う。つまりここいら一帯のパーツは総入れ換えだな。しかもこれ、原子炉と直結してるんだぜ。これはもう修理っていうより手術だ」
テズが後ろから覗き込むドミニクを仰いで、ペンを泳がせる。
「だが引き受けた以上、やるしかない。幸い『経費』としてアタッシュケース一杯の札束を見せられてる」
「あぁ....あれか?」
テズがいやなものを見るように、視線を奥のテーブル、その上に鎮座する鈍い銀色のアタッシュケースを見やる。
ラムジーが頬杖をついてカネの入った箱をあごでしゃくった。
「汚れが着いてなきゃ良いんだけど?」
「洗濯は済ませてるそうだ」
「やっぱり怪しいカネなのね...まぁ、私たちには振りかからないからまだマシか....」
外はすっかり日が暮れている。そろそろ今日の作業も中断した方がいいかもしれない。
「晩飯にしよう。ローマンとレティがそろそろ帰ってくる」
ドミニクが二人の肩を叩いた時だった。
不意に、近づいてくるエンジン音が耳に着いた。
低い、鬼の唸りのような重低音。
12気筒か?かなりの馬力だ。
「....なぁ、誰か呼んだか?」
「いや....」「いいえ?」
どんどん近づいてくるエンジン音に、ドミニクの警報はピークに達した。
ドミニクの声に鋭さが増した。
「──警戒しろ。俺は外に出る」
ドミニクは外に飛び出し、ガレージに向かった。
ちょうどレティもまた、同じ嘶きを聞いたのかガレージから飛び出してきた。ローマンは既にショットガンを抱えている。
「ドム、誰か呼んだ?」
「いいや、誰も」
「となると招かざる客って訳ね」
「ローマン、銃を寄越せ」
「おう」
ローマンから銃を受け取り、薬室を開けて弾を確認。となりでレティはハンドガンにマガジンを押し込んでいる。
しかし、あとから追い付いて来たエメットが制止した。
「やめたまえ!何をしている!」
「下がってな爺さん、敵かもしれねぇんだ」
「敵ではない!彼は私の客だ!」
「客?なんの客だ!」
「私が依頼した──」
「来たぜ!」
拘泥するエメットをドミニクは押し退けを背中に隠し、ローマンとドミニクはショットガンを、レティはハンドガンを構えて庭先に立つ。
ヘッドライトがやってくる。
黒塗りの車だった。4人乗りの流線型のボディはセダンだ。
──アウディA8。エンジンはW12エンジン。最高モデルだったはず。
ドミニクらの前で停まったアウディ。
ヘッドライトを消し、扉が開く。
銃を構えるドミニク達の緊張は最高潮に達した。
テズ、ローマンのやりとりは漫才みたいで毎回好きなんです。ずっと掛け合いしててほしい。
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