ポケットモンスター 煌   作:うたたねここ

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1.5章
19話


ブルーの話を引き受けてジョウトに向かう船に乗る私達。

船の上には手すりにもたれてる私ときらら以外に誰もいない。

うん、ちょうどいいかな。

 

「きらら、聞きたいことがあるんだけど。」

『んー、なにー?』

「私の他人を治すやつって、きららのエネルギーを使ってるの?」

『そうだけど、そうじゃない。かなー?』

「んん??どゆこと?」

『たにんをなおすことは、ぼくのえねるぎーをつかわなくてもできるよ。でも、それをすると、ましろのいのちをたにんにわたすことになって。そのままつかってるとたぶん、じゅみょうがちぢむ・・・かな?』

「え、そんな代償があるのかぁ・・・。確かに、考えてみたら、ノーリスクでそんな都合のいいことなんてないか。・・・あれ?それじゃ、なんできららのエネルギーが空っぽになったりしたの?」

『えっとね、ましろがちからをつかうたびに、かたがわりしてたから。』

「てことは、きららがいなかったら私の寿命は・・・。」

『かなりへってた、かな?』

「きらら・・・。ありがとう!」

 

そう言って隣で浮いてるきららを抱き締めた。

 

『だから、あんまりつかっちゃだめだよ?とくに、ひとあいてはよくない。』

「どうして?」

『わかんない。たぶん、あいしょうみたいなかんじ?ぽけもんをなおすのは、ぽけもんのえねるぎーでできるけど、ひとをなおすのは、ぽけもんのえねるぎーじゃ、むりなのかも・・・。』

「ふーん、なるほどね。そのエネルギーって、あのすごいはかいこうせんのときに使ってるやつ?」

『そうだよ?ほしから、ちからをもらってるんだー。』

「それを貯めてる、と。」

『そうそう!』

 

でも、ミスタは毎回撃つ前に貯めてるから・・・。

もしかして、その星の力ってのは本来は貯めておけるようなものじゃないのかもしれない。

となると、この子はやっぱり特別なのかな。

 

「ありがとね、きらら。いつも助けて貰ってばっかり。」

『いつでもたすけるよ。ぼくをおこしてくれたのはましろなんだから。』

「それ、あんまり覚えてないんだけどなぁ・・・。」

『ぼくがおぼえてるからいいよ。』

「フフッ。それ、私がブルーに言ったやつでしょ。」

 

思わず笑ってしまう私。きららからそんなことを言われるとは思わなかったなぁ・・・。

 

「ねぇ、きらら。こうして海を見てるとさ、初めてミスタに会ったときの事、思い出さない?」

『うぇ~。みすた、にがて~。』

「きららは毎回相手をしてたから苦手なんだよね。」

 

そう言ってまた笑う。

私は笑いながら、初めてミスタと出会ったときの事を思い出した。

 

 

 

 

ーーーーーー

 

あれは、きららと出会ってからすぐだったっけ。

ふと、きららが使える技ってどんな感じなんだろうと疑問に思ったのがきっかけだった。

 

「ねえ、きらら。あなたってどんな技が使えるの?」

『えっとね。すごいびーむと、すごいいわおとしと、なんかすごいやつ。』

「なんかすごいやつ?」

『うん。』

「ふーん。よくわからないから、少し試してみようよ。ちょっと、海岸に行こっか。」

 

 

そして、海岸に到着。ここを真っ直ぐ行くとグレン島があるんだよね。

 

「それじゃ、その1ってことですごいビームから撃ってもらっていい?」

『うつよー?せーの!』

 

きららが合図した瞬間、一筋の閃光が水平線を平行にとんでいった。

 

「なにあれ?ヤバくない?」

『いちおう、いちわりにおさえてたんだけど・・・。』

「え?あれで1割?」

 

とりあえず、考えるのを止めよう。

じゃないと、かわいい見た目なのにヤバイポケモン認定することになりそう。

 

「えっと・・・。それじゃ、その2いってみようか。とりあえず1割ぐらいで。」

『たくさん?いっこ?』

「え?たくさんってなに?怖いんだけど。・・・とりあえず、1個で。」

『おっけー。』

 

いうやいなや、空から1個の岩が降ってくる。なにあれ、隕石?

 

「あれがその2?」

『そうだよ?』

 

その岩は直径1メートルぐらいだったけど、その1メートルの岩が海に落ちると、ものすごい音と水しぶきがあがり、軽い津波が発生する。

 

「あれ?ここ、危ない?」

『だいじょうぶだよ?』

 

そう言った瞬間、きららが銀色にひかる。そして、次の瞬間、津波がきれいさっぱり消えた。

 

「きらら、なにしたの?津波は?」

『んー、きえた?』

「え?消えた?これ、なんかすごいやつ?」

『そうだよ?』

「確かにすごいけど・・・。とりあえず、すごいやつは使用禁止だね。」

『えー。わかったー。』

 

ふぅ。なんかよくわからないけど、物を消すような技は危なすぎるよね。きららが納得してくれてよかったよ。

そう思って安心したときだった。

 

「ギャオォォーー!!」

 

と雄叫びを上げてギャラドスが海から飛び出してきた。

なんか、すごい怒ってる?

 

「きらら、あれ、どうしようか?」

『どうしよっか?』

 

話していると、ギャラドスからはかいこうせんがとんでくる。

問答無用って、やっぱり怒ってるよね!?

 

「きらら、その1!」

『はーい。』

 

私の声に応えて、ヤバイ技その1を放つ。

その1ははかいこうせんを飲み込んで、そのままギャラドスを撃ち抜いた。

そして、ギャラドスは海に崩れ落ちた。

 

「ごめんね、いきなり攻撃したのはこっちなのに。きらら、私をあそこまで運べない?」

『いけるよー?』

「それじゃ、お願い。」

 

私はきららのサイコキネシスでふわりと浮かぶと、ギャラドスの所まで運んでもらう。

えっと、げんきのかけらときずぐすりを用意しておく。

きららが怪我したときのために買っておいたんだけど、こんな使い方をするとはおもってなかったなぁ・・・。

ギャラドスの横に到着すると、げんきのかけらときずぐすりを使うと、ギャラドスは起き上がった。

でも、さっきまでの元気はなさそう。

 

「大丈夫?ごめんね、悪いのはこっちなのに。」

 

そう言ってギャラドスの頭を撫でる。

すると、撫でている手が淡い光を放ち、ギャラドスの怪我が治っていく。

 

「え、なにこれ?」

 

呟いたときにはギャラドスの怪我が治り、元気いっぱいになっていた。

うーん、まぁいいか。とりあえずギャラドスは元気になったし。

治したお陰か、ギャラドスもおとなしくなってくれたし。あ、帰ってった。

 

「きらら、海岸に戻ろうか。・・・きらら?」

 

海岸に戻ろうときららに声をかけたけど、返事がない。周りを見ると、水面にいるヒトデマンとその上に浮かぶきらら。

今度はヒトデマン?でも、なんか様子がおかしい。きららが困ってる?

 

「きららー、どうしたの?」

『ましろー、たすけてー!』

「??」

 

とりあえず、海岸に運んでもらおう。ふわふわしてるのは落ち着かないや。

ヒトデマンは海岸までついてきた。

 

「それで、この子は?」

『んーとね、さっきのぎゃらどすにあこがれてるこ?』

「??」

 

かくかくしかじか

 

なるほどね。

要約すると、さっきのギャラドスはこの辺りのボス的なやつで、そのギャラドスに憧れてたんだけど、そのギャラドスをきららが倒しちゃったから、新しくきららが憧れの対象になったと。

 

「きらら、良かったね。」

『よくないよー。なんかたたかえっていってるしー。』

「相手してあげたら?その子の目標がきららになったってことでしょ?」

『えー・・・。』

 

その出来事から、ミスタはどこかで修行してからきららに挑む。

っていうルーチンができた。

 

 

 

ーーーーーー

 

今となってはミスタと一緒に旅をしてるっていう。人生どうなるかわからないものだね。

 

「でも、最近はミスタもいろんな人と戦ってるから、きららが相手をしなくても満足してるじゃん。」

『そうなんだけど~。』

 

最近のミスタは自分より強い相手と戦うことが多かったから、きららに対しての憧れっていうのが薄くなってる気がする。

世界は広いね。

 

「お客さん、もうすぐアサギにつくよ。忘れ物しないようにね。」

 

いつの間にかジョウトが近くなっていたらしい。見回りに来た船員に声をかけられる。

 

「はーい。わざわざありがとう。」

 

さてと、いよいよジョウト地方に到着だね。

ブルーの期待に応えられるように頑張ろうっと。

 

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