ポケットモンスター 煌   作:うたたねここ

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5話

トキワシティにたどり着きポケモンセンターで一晩。

昨日は変な集団が追いかけてる幻のポケモンやら、グリーンとのバトルやらで疲れたせいか、目が覚めると夕暮れ時。

旅の初日ってのもあって、疲れがたまってたのかもしれない。

流石にこの時間からトキワの森に行くのは危ないので、

準備だけしておこうと思い、フレンドリィショップに向かう。

歩いていると、目の前に飛び出てきた一匹のポケモン。

そのポケモンは私の姿を見ると、私に飛びついてきた。

 

「わわっ、なにごと?ってあれ?あなた、研究所のニャース?なんでこんなところに?」

 

抱えたポケモン、ニャースをまじまじと観察しながら話しかける。

ニャ~、と言うだけでよくわからない。

研究所から逃げてきちゃったのかな?

 

「まてー、ニャース!」

 

そして、ニャースの飛び出してきた方からやってくる一人の少年。その少年はニャースを追いかけてきたようだ。

 

「そこの人、ニャースを捕まえてくれたの?助かります!」

「いや、ニャースから飛び込んできたから、捕まえたというか何と言うか・・・。とりあえず、この子を追いかけてたの?」

「そうなんです・・・。研究所にお邪魔した時に、オレのせいでたくさんのポケモンを逃がしちゃって・・・。」

 

そう言って頭をかく目の前の少年。研究所から逃げてきたのは確定らしい。

とりあえず、少年が持っていたボールにニャースを戻しておこう。

ボールに戻すのと同時に、少年のやってきた方から自転車に乗ったおじいちゃんがやってきた。

 

「ぜぇ・・・はぁ・・・。よ、ようやく・・・捕まった・・・かの・・・はぁ・・・はぁ・・・。ぬ?・・・マシロ・・・くん?」

 

おじいちゃん。というか、オーキド博士だった。ニャースを追いかけてきたのか、老体に鞭打って、トキワシティまでやってきたらしい。息も絶え絶えで今にも倒れそう。とりあえず、博士の息が整うまで待つことにした。

 

 

 

 

 

「ふぅ、マシロくんのおかげで助かったわい。残りはフシギダネだけじゃ。」

「まだ全部捕まってないんだ・・・。」

「うむ、研究用にボールに入れていたポケモン達を、この少年が開放してしまっての。」

「え?研究用ってことは、私が町を出る前からボールに入ってたあの子達ですか?そりゃあ、ずっとボールの中にいたんだから、ストレスが溜まって、はしゃぐに決まってますよ。」

「返す言葉もない・・・」

 

うなだれるオーキド博士。しかし、まだフシギダネが外に出たままらしい。

あの子は他のポケモンとの面識がないらしく、外では人やポケモンの姿を見て逃げ回っていると思う。

 

「逃げたものはしょうがないんで、フシギダネを探しましょう。博士はそこの少年とジムの方をお願いします。私はジムの反対側に向かうんで、1時間後にセンターで落ち合いましょう。」

「すまん、世話をかけるの。行くぞ、少年。」

「わかりました。また後で会いましょう。」

 

そう言って博士と少年がジムの方へ向かう。

そして私はそれとは反対方向に向かう。

とりあえず、無事に見つかるといいね。

 

 

1時間後、私の方ではみつからなかったのでポケモンセンターに帰ってきた。そこには既にさっきの少年とオーキド博士が到着していた。

 

「博士、そっちはどうでした?」

「おぉ、マシロくん。こっちでちょうどジムに逃げ込む所に出くわしての。なんとか捕まえたわい。」

「ケガとかしてませんでした?あのフシギダネ、外、始めてでしょう?きっとパニックになってたと思うんです。」

「それがの、そこの少年がの・・・」

 

そう言って傍らの少年を見る。少年の横には話に出ていたフシギダネ。どうやらこの少年が上手いことやったのかな?

フシギダネも彼には懐いてるみたい。

 

「所で少年、君の名前は?」

「オレ、レッドって言います。ほんとは研究所に強いポケモントレーナーになるための方法を聞こうと思ってお邪魔しました。」

「なるほど・・・。ふむ、レッド。君にとって強いトレーナーとはなにかね?」

「うーん・・・。」

 

考え込むレッドという少年。その姿を見て、話の矛先を私に向ける。

 

「では、マシロくんはどうかね?」

「え?私ですか?私はトレーナーなんてだいそれたものじゃないけど、きららがケガをしないようにしたいですね。」

「そうじゃの。マシロくんはポケモンの事を第一に考えておる。きっと良いトレーナーになるじゃろ。そしてレッド。君も、さっき見せたフシギダネへの優しさ。その気持ちを持ち続ければ、きっとポケモンも答えてくれる。強いトレーナーというのはそういう関係を築くことができるトレーナーじゃと、ワシはそう思うよ。」

「なるほど・・・。わかりました!」

「あと、これを持っていくといい。ポケモン図鑑と言う。」

「ポケモン・・・図鑑。」

「ポケモンに出会うたびに、ポケモンのデータを記録していくアイテムじゃ。その図鑑に、すべてのポケモンのデータを記録したとき、お主はきっと、最強のポケモントレーナーと呼ばれるじゃろう。」

「ありがとうございます!」

 

ポン、とポケモン図鑑を渡すオーキド博士。

簡単に渡してるけど、あの機械って結構貴重品なんじゃないのかな?

あ、私が要らないって言ったから、人手が足りないのか。

 

「さて、このポケモン図鑑。マシロくんも、欲しくはないかの?」

「だから、要らないってば。」

 

そう言ってレッドと言う少年に渡したのと、同じものをどさくさに紛れて私に渡そうとする。

昨日要らないって言ったじゃん。

 

「やはり、受け取ってはくれんか・・・。3人でデータを集めてもらったら、研究も捗るんだがのう。」

 

苦笑いしながら図鑑をしまう博士。申し訳ないけど、私はブルーを見つけるためだけに研究の手伝いをしていただけで、研究所以外で研究の手伝いをするつもりはないのです。

 

「さて、今日はもう遅い。休むとしよう。」

「そうですね、オレもつかれました。」

 

そう言って2人はポケモンセンターに入っていく。

流石にマサラからポケモンを追いかけてきたら疲れるよね。

と思っていたら、レッドが出てくる。忘れ物でもあったのかな?

 

「オレ、レッド!えっと・・・、マシロ、でいいのかな?よろしく!」

「え、うん。よろしく。」

 

律儀に挨拶をしてから、ポケモンセンターに戻っていくレッド。

きっと、あんな感じの人を陽キャって言うんだろうなぁ・・・。

 

 

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