ポケットモンスター 煌   作:うたたねここ

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9話

オツキミ山の戦いから5日。

なんだかんだでロケット団との連戦だったので、ハナダシティで長めに休息を取る。

一回博士に連絡をとろうかな?またロケット団も出てきたし。

あいつら、そのうち研究所とか襲撃しそうなんだよね。

 

 

「博士、そっちの様子はどう?何か変わったことない?」

「おぉ、マシロくんか。変わったこととと言えば、少し前に泥棒に入られての。もうすぐ泥棒の写真が送られてくると思うんじゃが。」

「博士、ボケてません?レッドにポケモンを逃がされてまだ少ししかたってないのに。」

「いやはや、面目ない・・。」

「あ、それと博士。昨日もロケット団に会ったけど、博士も気を付けてよ?あいつら、何してくるかわかんないから。そのうち研究を手伝えとか、資料を寄越せとか言ってきますよ?」

「大丈夫じゃ。こう見えて、ワシは過去のリーグ優勝者じゃからの。」

「知ってる。と言うか、大丈夫じゃないから盗まれてるんでしょ?」

 

そう言うと、ぐぬぬと唸って黙りこんでしまった。

事実だから仕方ないじゃん。

 

「それで、何を盗られたの?」

「ゼニガメじゃ。幸いと言うべきか、被害は一匹だけじゃ。」

「ヒトカゲとフシギダネだけ旅に出た報いかな?」

「そう言わんとってくれんかの?お、写真が来たぞ・・。」

 

そのまま博士は黙りこんでしまう。

 

「また黙りこんで、どうしたんですか?」

「マシロくん、落ち着いて見てもらいたいのじゃが・・・。」

 

そう言って1つの写真を転送してくる。

その写真を受け取った私は、思わずパソコンに掴みかかった。

 

「ちょっと!はかせ!この写真の子!ブルーじゃないですか!」

「お主もやはりそう思うかの?あと、とりあえず落ち着いてほしいんじゃが・・・。」

「こんなことなら旅に出るんじゃなかったかも!とんだ入れ違いになっちゃった!」

「おぉう。荒れとるのぅ・・・。」

 

とりあえず、一旦落ち着こう。

何故かは分からないけど、ブルーはゼニガメを盗んで行った、と。

 

「それで、ブルーは何処に行ったか分かります?」

「それが、分からんのだよ。」

「なるほど。(使えないね。)」

「聞こえとるぞ。とにかくじゃ、今ハナダにおるんじゃったか?」

「そうです。」

「なら、一度離れの岬に住んどるマサキ、という少年に会っておくといい。彼はタマムシ大学の人間にも顔が利く。きっと力になってくれるじゃろう。」

「わかりました。とりあえず、そこに向かってみますね。」

 

 

まぁ、ブルーが生きててどこかにいるなら、もうタマムシ大学にいく理由はないんだけどね。

一応、顔だけ出しに行こうかな。

 

その後、離れの岬に向かう私達。

トレーナーがたくさんいたり、森を抜ける途中野生のポケモンが出てきたりと、なかなかいそがしいね。

まぁ、ミスタが張り切って全部倒したんだけど。

きっと、全部自分の獲物だと思ってるんだろうなぁ。

おかげできららは隣でふわふわしてるだけである。

 

「ようやく・・・かな?」

 

呟いた私の前に1つの小屋が見えてきた。

なんでこんなところに住んでるんだろう?すごく不便だと思うんだけどなぁ・・・。

 

「こんにちはー。」

『こんにちはー』

「はーい、どちらさんやー?」

 

ガチャ、とドアを開けて出てきたのは1人の男の人。

 

「ん?見たことないお人やけど、どちらさんですか?」

「えっと、私はマシロっていいます。オーキド博士の紹介で一応やって来ました。」

「一応って言い方が引っ掛かるんやが、まぁええわ。とりあえず、上がっていきさかい。」

 

かくかくしかじか

 

「なるほどなぁ。そのブルーって子を探すために、伝承やらなんやらを探すためにタマムシシティに向かってたと。で、途中でブルーって子が見つかってしもうた訳やな。」

「そんな感じなんで、タマムシ大学のパイプ役をお願いしようと思ったんだけど・・・」

「不要になったっちゅう訳やな。」

「そう言うことです。あ、ちなみにこの子です。」

 

スッっと、写真を差し出す。

ゼニガメを抱えた女の子が写った写真。

マサキは、それを手に取る。

 

「なんならこの子の事、研究仲間に聞いてみましょか?」

「え?いいの?」

「ええって、ええって。あ、わいはマサキっちゅうねん。よろしくな。」

 

そう言って挨拶を交わす所で、通信の入った音がなった。

 

「ん?通信・・・?レッドのやつから・・・?おい、どないしたんや?」

 

そう言ってパソコンを操作するマサキ。

ん?レッド?レッドって、トキワで会ったあのレッドのこと?

 

「すまん、マシロはん。ちょっとまってーな?ブルーって子のことは後で聞くさかい。」

『ブルー?カメールを連れてた女の子のことか?』

「その話、詳しく!」

 

その言葉を聞いた瞬間、パソコンの前のマサキを押し退ける。

ふぎゃ、とかなんとか言ってるけどこっちはそれどころではない。降って湧いたような手がかり。逃す手はない。

 

『君は、マシロ?なんでマサキの所に?』

「そんなことはどうでもいいのよ!ブルーとはどこで会ったの!?」

『あ、あぁ。その子とはタマムシシティで会って・・・』

 

かくかくしかじか

 

「なるほど、少し前までタマムシで一緒だったと。」

『そのあとはわからない。ミュウの写真を売りに飛んでいったからな。』

 

写真の販売ねぇ・・・?お金が必要なのかな?

 

『もういいかな?こっちもマサキに聞きたい事があって。』

「あ、うん。」

「まったく、偉い目にあったわ・・」

 

マサキを押し退けていた手をどけると、疲れたようにパソコンの前に戻ってくる。

うん、ごめんなさい。

 

「そんで、なんの用事や?」

『実は、イーブイってポケモンを探してて・・・。』

「イーブイ、か。どんな姿なんや?」

「それが、さっぱり。」

「そうか。姿さえわかれば、研究仲間に片っ端からあたれるんやけどなぁ・・・。」

 

ふむふむ、なるほど。ジムの挑戦の際に条件を出されたと。イーブイとは、また珍しいポケモンを指定されたねぇ。

ブルーの情報のお礼ってことで、少しだけ手を貸してあげましょう!

 

「姿がわかればいいんだね?少しパソコンを借りるよ?」

「ええけど、なにするんや?」

「イーブイの画像データを持ってきます。それがあればなんとかなるんでしょ?・・・はい、この子がイーブイ。」

「こいつが・・・。」

『イーブイ・・・。』

「マシロはん。よぉ、イーブイの画像データなんかもってはったなぁ。」

「オーキド博士のお手伝いをしてたからね。ちょっとそこのデータベースにアクセスして、ちょちょっと。」

「へぇ~。それで、データベースにアクセスできる権限を持っとる、と。」

「実際は、勝手に押し掛けて好き勝手やってただけなんだけど。それが意外と研究の役にたったんだって。まぁ、よくわかんないけど。」

「はぁ・・。まぁええ。姿がわかったならこっちのもんや。パソコン越しってのもあれやさかい、今からタマムシに向かうで。マシロはんもくるやろ?」

「え?いいの?」

「かまへんって。画像データももろたし、お礼みたいなもんや。」

 

画像データもお礼みたいなものなんだけど・・・。

まぁ、タマムシまで連れてってくれるみたいだから、お言葉に甘えよう。

 

 

 

 

鳥ポケモンに乗ってタマムシシティまでひとっ飛び。

空を飛ぶって便利だねぇ。ミスタも似たようなことできないかな?後で聞いてみよう。

 

「久しぶりやな、レッド!」

「マサキもな。マシロも久しぶり、データサンキューな!」

「いいよいいよ。ブルーの情報のお礼ってことで。でも、よく私の事覚えてたねぇ。」

「白い髪は珍しいからな、すぐにわかったよ。」

「世間話もええけど、早めにイーブイ探さんと、他のトレーナーにとられるで?」

「おっと、そうだな。」

「それじゃ、私はブルーの事を聞き込みに行こうかな?ついでにイーブイの事も聞いてみるよ。」

「ありがとな、マシロ。」

「こっちも研究仲間にイーブイと一緒にブルーって子の事聞いてみるわ。」

「ありがと。それじゃ、また後でね。」

 

 

 

 

二人と別れ、タマムシシティで聞き込みを始める。

 

「なんか、よくわからないアイテムとか売ってたなぁ。」

「幻のポケモンの写真とか売ってたわねぇ。」

「プリンに掴まって飛んでったよ。」

 

とりあえず、色々売って次の町に行ったって感じ。やっぱり、お金が必要なのかな?

ちなみに、イーブイに関しては

 

「ちょくちょくこの辺りで見かけるわよ?」

 

とのことなので、イーブイは町中にいる模様。町中にいるポケモンを捕まえてこいって、変わったジムリーダーだねぇ。

思ってたよりも早く情報が集まったので二人と合流する。二人とも、別れた場所でパソコンの前でいろんな人と話をしていた。

私が戻ってきたことに気づくと通信を切った。

 

「お、早かったやん。人探しは終わったんか?」

「まぁね。とりあえず、この町にはいなさそう、かな。」

「そうかー。こっちは進展なしやー。」

 

それなら、私が聞いた情報が役に立つかな?

 

「イーブイなら、町中でちらほら見かけてるらしいよ?だから、探すなら町中がいいかも。」

「ほんとか!?マシロ、サンキュー!町中にいるなら、こんなところでパソコンの前にいるより、聞き込みをしながら探す方が早そうだ。行くぞ、マサキ!」

「お、おう。マシロはんはどうするんや?」

「うーん、私は別行動かな?少し、気になることもあるし。」

「さよか。じゃあな。イーブイの件、ありがとさんやで。」

 

そのまま走り去る二人。

と思ったら、レッドが戻ってきた。

 

「あと、ブルーを探すなら気を付けた方がいい。」

「どうして?」

「ロケット団がブルーを探してた。もしかしたら、今も探してるかもしれない。」

 

なるほどね、ロケット団がブルーを・・・。

とりあえず、潰そうか。

 

「ふむふむ。ちなみにアジトの場所とかボスの居場所とか知ってたりしない?」

「ゲームセンターの地下にあったぞ?通路のポスターの裏に隠しスイッチがあって、それを押すと地下への隠し階段が出てくる。」

 

ん?思ってたより有用な情報が出てきたね。

 

「ありがと。とりあえず行ってみるよ。」

「ああ。気を付けろよ・・・。え?行ってみる?」

「レッド、何しとんのや。はよ、いくでー。」

「ほら、マサキが呼んでるよ?」

「あ、あぁ・・・。じゃあな。」

 

煮え切らない態度でマサキの方に走っていくレッド。

思わず口が滑っちゃったね。危ない危ない。

さてと。

 

ロケット団がブルーを追いかけてるなんて言われて、黙ってなんかいられないよね。

 

 

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