紫電の女王の栄光の道のり   作:雅媛

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2 紫の少女の友達

 美浦寮6階。

 ここには基本的に普段使われない物が置かれている倉庫以外には、ルドルフさんとボクの部屋や、ルドルフさんの執務室しか存在しない。

 ほかの人がめったに上がってくることもないため、非常に静かな場所である。

 そう、静かだったはずなのだ、つい最近までは。

 

「むー、ぬー」

「ここはこうやって解いて、こういう感じ」

 

 イソノルーブルの姉さんがまず常時滞在するようになっていた。

 おしゃべりをすることも多いが、基本的には姉さんの勉強を見ることのほうが圧倒的に多い。

 姉さん自身の頭はそう悪いわけではないのだが、机に向かって勉強するという動作が苦手なようで、また、単に覚えるだけ、というのが苦手である。

 そのため豆知識を混ぜて教えればするすると覚えるのだが、そんな教え方は教官はなかなかしてくれない。

 必然的にボクが教えることが多かった。

 基本、授業が午前中で終わったら、午後はルドルフさんとボクの部屋に集合する。

 今日の復習が終わった後に、着替えて練習に行く、という流れが出来上がっていた。

 

「お茶とお菓子もってきたよー」

「ん、ありがとうテイオー」

 

 もう一人、トウカイテイオーも常時滞在している。

 最初は部屋を代われとごね続けていたテイオーだが、すぐに、単に部屋に入り浸ればいいと気付いたらしく、毎日のように部屋に来ていた。

 ルドルフさんの大ファンであるらしいテイオーは、ルドルフさんの手伝いもすればお茶汲みもするし、同室のボクから追い出されないようにするためか、最低限御機嫌伺としてお裾分けもしてくれる。

 ちなみにテイオーは勉強もできるらしく、基本的にボクがルーブルの姉さんを教え、その間、テイオーがルドルフさんの手伝いをする、という図式になっていた。

 

「終わった? 終わったら併走しようよー」

「大体終わりましたね。ルーブル姉さんも行きますか。ルドルフさんは?」

「カイチョーは今忙しいって」

「じゃあオグリさんでも誘いましょうか」

 

 勉強にひと段落つけば3人でトレーニングのための併走に向かう、のが普通だ。

 大体誰かを追加で誘って、一緒に走ることが多い。

 ルドルフさんが空いていればルドルフさんだし、毎日朝食をたかりに来るオグリさんと走ることも結構多い。

 ラモーヌさんが時々乱入してくることもあった。

 そんな併走に向かう途中。

 

「ねえねえ、ヴィオラ」

「なんですか? テイオー」

「ヴィオラって、友達いないの?」

 

 併走に向かう途中の、テイオーの何気ない一言が、ボクの心に突き刺さった。

 

「な、なしてそなこというどすえ?」

「どこの方言、それ? いやだって、ヴィオラの連れてくる併走相手って、カイチョーかリョウチョーか、オグリだけだから、友達いないのかなーとおもって」

「い、いるし…… 友達ぐらいいるし……」

 

 テイオーの指摘がボクの心をズタボロにする。

 確かに併走に誘える相手はあまり多くない。

 しかも皆先輩ばかりだし、同級生といわれると…… マックイーンさん、誘ったら来てくれるかな…… 自信がなかった。

 

「そ、そういうテイオーこそどうなんだよー」

「テイオー様は友達いっぱいなのだ。じゃあ、今日はボクが誘ってくるね」

「行ってらっしゃい……」

 

 テイオーはそう言って走っていった。

 そもそもテイオーだって友達がいるのだろうか。

 入学してまだそんなに経っていないし、自由時間はほぼルドルフさんと一緒にいるし。

 きっとテイオーの言っていた友達、ってイマジナリな何かではなかろうか。

 いや、イマジナリな友達を併走に連れてこられたらそれこそ保健室送りだが……

 ルーブル姉さんは何も言ってくれなかった。

 

 

 

「誘うタイミングが悪くて、3人しか連れてこれなかったー」

 

 そういいながら、テイオーは3人のウマ娘を連れてきた。

 

「ナイスネイチャでーす。ひゃー、みんなキラキラしているねぇ」

 

 ナイスネイチャさん。鹿毛のウマ娘だ。

 なんか、自分は大したことありません、みたいな態度をとっているが、目のギラギラが抑えきれてない。やる気満々だ。

 

「今日はターボがかーつ!!」

 

 ツインターボさん。青い髪のウマ娘だ。

 テイオーと仲が良いのかすでに鼻息が荒い。やる気が空回りしそうなぐらい十分だ。

 

「ヴィオラさんも、今日はよろしくお願いしますね」

 

 そしてもう一人はボクのクラスメイトでもあるメジロマックイーンさんだった。

 いつの間に、学年が違うはずのマックイーンさんとテイオーは仲良くなったのか。

 しかも、なんとなく、ライバルです的なオーラをテイオーとマックイーンさんは醸し出している。

 

 これが、天才か……

 ボクは敗北を認めざるを得なかった。

 

 併走自体は楽しかった。

 実力も近いウマ娘同士の勝負だし、格上とやる時とは違う勉強となる部分は多い。

 やけになったボクは暴走のように突っ走りみんなをぶっちぎったり、最後はバててヘロヘロになったりしながら、夕方まで走り続けたのであった。

 

 

 

「そういえば、みんなトレーナーさんはいい人見つかった?」

 

 休憩中、ネイチャさんがそんな話題を上げる。

 入学して少し時間がたち、落ち着いてきたこのころだと、1回生の興味は確かにそこだろう。

 6月には選抜レースがあるが、それまでにウマ娘側も目ぼしいトレーナーを探しておくのが普通だ。

 スカウトはトレーナーからだけではないし、トレーナーからのスカウトを断ることもできる。

 だからこそ、情報収集が大事なのだろう。

 勢いで決めたボクと、みな違うようだ。

 

「ボクはやっぱり、カイチョーと同じチームがいいな」

「シンボリルドルフさんと同じって、リギルですか。募集してます?」

「それがしてないみたいなんだよねぇ。生徒会関係だし忙しいのかも」

 

 テイオーはリギル志望らしい。

 だがリギルは現状新規メンバーを募集していない。

 生徒会会長であるルドルフさんのトレーナー、東条ハナトレーナーは、生徒会顧問を兼任しており忙しいのだ。

 

「リギルなら、公開はしてないけどたぶん一人ぐらいは入れる余裕はあると思うよ。ルドルフさん経由で聞いてみたら?」

「? ヴィオラは何か知ってるの?」

「単に、東条トレーナーとは結構かかわりがあるから知ってるだけ。うちの白井トレーナーと東条トレーナーは仲いいし、ボクも時々アルダンさんのサポーターやってるし」

 

 ウマ娘とかかわるのが好きな東条トレーナーと、チームリーダーでなんだかんだでトレーナーさん大好きなルドルフさんの攻防は頻繁に行われている。

 せめて一人、メンバーを増やさせてという東条トレーナーの泣き落としでボクらの世代で加わったのがスイートミトゥーナさんだ。

 毎年一人ぐらいなら、頑張れば加入できるだろう。

 

 

 

「ターボは! どうしよ……」

「ターボさんは逃げウマ娘ですよね。逃げが得意なトレーナーさんがいいんでしょうが」

「マックイーンさんの奈瀬トレーナーは?」

「うちのトレーナーさんは何でもやりますが…… どうでしょうか?」

 

 勢いだけで情報がないターボさんを見て、ネイチャさんがこちらに話を振る。

 逃げが得意なトレーナー、というのはそこまで多くない。

 ただただ突っ走るというのは戦略も何もないし、逃げウマ娘はみな癖が強い。

 普通のトレーナーさんを選ぶのとは違う考慮が必要だった。

 マックイーンさんが所属するベガの奈瀬トレーナーは何でもできる天才肌だし、ターボさんも担当できるかなーと思ったりしたのだが……

 

「それならば、ヴィオラさんの白井トレーナーのほうがよほど上手いのでは?」

「うちのトレーナーさんも何でもやるタイプなんだけど、本業は差しっぽいんだよねぇ。あとうちのトレーナーさんの被害者を増やしたくない」

 

 スピカは現状ボクだけである。逃げウマ娘であるボクのトレーナーが逃げの指導がうまそうだと思うのは当然だろう。だが、それはまずいと断る。

 あのセクハラの嵐に耐えられるのは、なんだかんだでボクが前世知識持ちで、しかも男性的な部分があるからだ。

 ボクには正直ご褒美だが、女子中学生には耐えられるものではない。

 特にターボさんのような純粋な子には絶対近づけてはいけないのだ。

 

「それに、スピカには私が入りますから」

「そうですか、ルーブルさんが入るなら難しいかもしれませんね」

「え?」

 

 今まで黙って、ボクの尻尾をいじっていたルーブル姉さんが、急に確定事項のように口をはさんでいた。

 ルーブル姉さんは結構人見知りがあるのだ。どうやらクラスではネコを100匹ぐらいかぶっているようで、おとなしいお嬢様にみられているようだった。ネイチャさんやターボさんを完全にだましていた。

 テイオーは本性を知っているが、それを黙っているだけの情けが存在した。

 

 動揺するボクをしり目にキャッキャうふふとトレーナー談議に盛り上がる。

 真面目な話もするが、基本皆中学生だ。

 どのトレーナーさんがかっこいいとか、そんな話で盛り上がったりする。

 ちなみに大体こういう話の一番人気はベガの奈瀬トレーナーなのが定石だ。

 王子姫の異名を持つ彼女は女性ファンの人気が高いが、ウマ娘も女性であり、当然ウマ娘からの人気も高いのだ。

 自分の担当トレーナーが褒められて、マックイーンさんもうれしそうである。

 

「私は舞原トレーナーかな」

 

 そんな中、ネイチャさんが挙げたトレーナーさんは結構渋い感じの男性トレーナーさんだった。

 ネイチャさんの玄人志向の好みに、ガチな雰囲気を感じたみんなは、一瞬黙るのであった。

 

 

 

「ということで、第一回、友達作り大作戦を始めます!!」

「おー」

「おー」

「なんでルーブル姉さんがいるんですか!!」

 

 併走後、友達の少なさに危機感を覚えたボクは、白井トレーナーに泣きついた。

 そうしたらなぜかルーブル姉さんまでついてきた。

 

「いやだって、今日からスピカに入るし」

「そんな話聞いてないですよ!?」

「え、入ってくれるんですか? やったー。じゃあここにサインを」

「はーい」

「全然話通ってないじゃないですか! というかトレーナーさんもホイホイ入れないでください!!」

「ヴィオラちゃん、なんかイレ込んでるけど、なにがあったの?」

「友達がいないことをテイオーから指摘されて、ショックを受けているんです。付き合ってあげてください」

「へーんーなーこーとーいーうーなー!!」

 

 図星を刺されボクのメンタルはボロボロだった。

 

「そもそも、トレーナーさん! ルーブル姉さんにセクハラしたら、ぶっ殺しますからね!!」

「え、ヴィオラちゃんへのおさわりは許されるの?」

「許されません!!」

「大丈夫大丈夫、私は二人に割り込んだりしないから。姉として後ろから見守ってるから。いいなー、トレーナーさん愛されてるじゃん」

「姉さんも勘違いしないで!!」

「あ、でもトレーナーさん、あんまり私は触られるの好きじゃないんで、本当に勘弁してください」

「嫌がる子にそんなことはしないよ。あ、でも身長と体重だけはちゃんと提出してね。トレーニングメニュー考えるから」

「待遇違いすぎない!?」

 

 毎日剥かれて全身マッサージさせられるボクはいったい何なのか。

 そんな抗議は全くスルーされた。

 

「それで、ヴィオラちゃんの友達だっけ。それなりにいると思うけど」

「私もそう思うけど…… ルドルフさんとか、ラモーヌさんとか、アルダンさんとか仲がいいじゃない。あとはオグリさんとかベルノさんとかもよく一緒にいるでしょ」

「ルドルフさんはルームメイトだし、ラモーヌさんは寮長の仕事お手伝いしているだけだし、アルダンさんは単にサポートしてるだけだし。オグリさんはご飯目当てでしょ」

「うわ、めんどくさいこと考えてる」

 

 ルーブル姉さんがあきれたような声を上げる。

 でも、友達とは違う気がするのだ。

 

「じゃあルーブルちゃんは?」

「姉さんは姉さんだから家族枠だし」

「ちょっとカテゴリ細分化しすぎじゃない?」

 

 白井トレーナーとルーブル姉さんはあきれているが、なんか違う気がするのだからしょうがない。

 

「じゃあ同級生で仲良くなればいいじゃない」

「うう、それがうまくいかないんですよ」

「まあ、なんとなくわかるけど」

「そうなの? ルーブルちゃん」

「ヴィオラちゃんって、大人とか年上とかの中でずっと過ごしてきたから、甘えたりするのは上手だけど、同格の相手を作るの苦手なのかもなーって思って」

 

 ルーブル姉さんの指摘はもっともかもしれない。

 生まれてこの方、同世代の相手、というのをほとんどした記憶がない。

 学園に行く前は闇レースのほうにどっぷりで、学校はあまり通っていなかったし、闇レースのほうは皆年上ばかりだ。

 家のほうも、母とイワシミズの姉さんとバージちゃん、後は近所のウマ娘好きのニートのおっさんぐらいしか知り合いがいない。

 学園に来ても、同学年ではあるが年は離れているし少し気兼ねがあった。

 

「まあ、同学年の友達、というなら私に当てがないわけではないよ」

「そうなの?」

「闇レースで仲良かった子がヴィオラちゃんの同期にいるからね。ほら、ヴィオラちゃんも知ってるでしょ、輝峰さん」

「え、そうなの?」

 

 闇レースで仲が良かった相手というのは何人かいるが、学園入学後は音信不通になっていた。こちらからの連絡手段がなかったのだ。

 そもそも相手の住所とかも知らないし、闇レース場で会えなくなると会う場所がなくなってしまっていた。

 ルーブル姉さんだけはぎりぎり、昼間一緒に使っていた練習場で偶然会えたが、それ以外は本当に連絡方法がなく、今、何をしているかすら知らなかった。

 

 輝峰さんは謎の仮面ウマ娘で、闇レースで人気が高かったウマ娘の一人だ。

 本名不明。顔も見せない。態度はお嬢様だがどこか粗野な部分もある。そんなミステリアスな感じがとても受けていた。

 ボクやルーブル姉さんと違い、王道の先行策をとる輝峰さんは人気があった。仮面は怪しかったが、気さくな人で仲良くさせてもらっていた記憶がある。

 だが、同学年で、トレセン学園に入学していたなんてことは知らなかった。

 

「というかヴィオラちゃん知らなすぎでしょ。UMAINEのグループでみんな応援…… そうだ、ヴィオラちゃんスマホ持ってないんだった」

「姉さんという情報源がないと何も情報が入ってこないんです……」

 

 闇レースは違法なので、ウマ娘たちはウマ娘たちで協力して自衛していた。

 連絡網がいくつもあり、お互い密に連絡を取っていたが、なんせお金がなくスマホもなにもなかったボクはそのどれも利用できなかった。

 基本ルーブル姉さんから教えてもらうというところしか情報源がなかったのだ。

 

 どうやら闇レース解散後も、みんな連絡は取りあっていたらしい。

 ボクの情報も結構回っているらしいが、ボクだけが何も知らなかった。

 ちなみに今はPCを持っているが、基本仕事専用で、ウマッターもウマスタもUMAINEも何もやっていない。

 

「よし、輝峰さんからも会いたいって連絡がきた。ということでトレーナーさん、ヴィオラちゃんつれて、行ってきます」

「え? こ、心の準備が」

「何くだらないこと言ってるの。いくよ」

「にゃああああ」

「行ってらっしゃい」

 

 ルーブル姉さんに連れられて、ボクは待ち合わせ場所へと連行されるのであった。

 

 

 

「やっ、ルーブルさんもヴィオラちゃんも久しぶり。いや、初めましてといったほうがいいかな。素顔で会うのは初めてだし」

「ひゃ、ひゃい!」

「何でそんな緊張してるのよ」

 

 ルーブル姉さんに連れてこられた場所には二人のウマ娘が待っていた。

 メジロパーマーさんと、ダイタクヘリオスさん。二人とも栗東寮所属のウマ娘だ。

 ルドルフさんほどじゃないが、基本ボクもほとんどの学生の顔と名前は一致するように名簿とにらめっこして覚えているので、それくらいはわかるのだ。

 だが、それ以上の情報がまるでなかった。そもそも話したこともないし。

 今、こうして話して、やっとあの頃の仮面の美少女ウマ娘輝峰さんが、パーマーさんだと一致したのだった。

 

「ヴィオラちゃんのことは最初からわかってたんだけど、ヴィオラちゃん生徒会長とか、後ラモーヌさんとかと一緒にいるから、あまり後ろめたいつながりはいやかなーと思って声をかけてなかったんだ」

「ふぇえええ、しょ、しょんなことにゃいれしゅ」

「パーマーさん、うちのヴィオラをいじめないでください。この子のところに何も連絡が行ってないの、知ってるでしょう? というか、それに最初に気づいたのパーマーさんだったじゃないですか」

「ははは、ごめんごめん。でも、声をかけてもらえなかったのにちょっと傷ついたのは本当だよ」

「ごめんなさい」

 

 そういわれてしょんぼりしてしまうボクを、しゃがんで下からのぞき込んできたのはダイタクヘリオスさんだった。真ん丸な目が、ボクをのぞき込んできて、驚いてのけぞってしまう。

 

「なに? 難しい話おわった?」

「終わったよヘリオス」

「よーし、じゃあアゲていこうぜ!!」

 

 ヘリオスさんがテンション上げて叫ぶ。

 そのノリの急激な変化に、ボクは完全についていけない。

 パーマーさんは苦笑し、ルーブル姉さんは茫然としていた。

 

「喧嘩して、仲直りしたら、やることは一つ! 走ることだけっしょ!! いくよ!!」

「え? え? ちょ、ちょいまって!!」

「ウエーイ! レッツゴー!!」

 

 制服のまま、すさまじい勢いで走り出すヘリオスさん。

 

「負けないよ!」

 

 とパーマーさんがそれに続く。

 

「なんか、テンションついていけないわ」

 

 とかいいながら、パーマーさん以上にいいスタートで走り出すルーブル姉さん。

 ボクもあわてて走り出した。

 

 結局全員走れなくなるまで、なぜか走る羽目になった。

 最初にばてたのはヘリオスさんで、ボクもすぐに倒れ、逃げに転向したらしいパーマーさんもそう変わらずにばてた。

 ルーブル姉さんだけは、うまくスリップストリームを利用してスタミナを温存していた。

 

「ほら、友達と走ると気持ちいいっしょ!」

「友達?」

「一緒に走ったんだから友達っしょ!」

 

 ヘリオスさんがあおむけに寝転がりながら楽しそうに言う。

 そっか、友達なのか。

 ボクはちょっとだけうれしくなった。




チームの設定
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学年の設定
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ディスコード鯖
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