プロローグ
俺の名前は黒崎優真、高校2年生。
音楽家の両親の子であり、その父さんと母さんも凄い人であった。
しかし俺には……生まれつき、他からしたら珍しい能力を持っている。
それは「絶対音感」というものである。
絶対音感とは、ある音を単独に聞いた時その音の高さを記憶に基づいて絶対的に認識する能力である。
その絶対音感というものを、俺は生まれつき持っていた。
その能力を生かし俺は色んな楽器に挑戦した。
ピアノから始まり、ギター・ベース・ドラム・ヴァイオリン・歌など、色んなものをマスターした。
マスターしてはコンクールやコンテストに出ると必ず最優秀賞を取るほどである……。
それを見た親は凄く褒めてくれた。
そうやって褒められるのが嬉しくて気づけば歌うことや楽器を弾くことが楽しくなっていた。
いつしか俺は……「天才」なんて呼ばれるようになった。
しかし……ある日突然……俺の両親が、交通事故で亡くなった……。
飛行機の不具合により発生した事故だったらしい……その事故に父さんと母さんが巻き込まれ、帰らぬ人となってしまった。
辛かった……もう……俺の両親は……帰ってこないんだ……そう思うと……悲しかった……。
そして……大好きだった歌や楽器も……両親が亡くなったことによるショックか知らないけど……俺は思うように人前やステージで、歌ったり……弾いたりすることが……この時は全く出来なかった。
そして俺は……
音楽の世界から……姿を消した。
青薔薇と天才と呼ばれた少年
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ある日のこと……
「おじさん……おはよう。」
「おうおはよう。お、優真制服似合ってるじゃん。」
「ありがとう。」
俺は今日から羽丘学園という場所に編入として入ることになった。
「……優真……もう少しビシッとしないか……。」
「これが普通だよ?」
「……まぁ……それは後々直していけばいい。それじゃあ行き方は分かるな?」
「うん、昨日確認したから大丈夫。」
「わかった、じゃあ気をつけて行ってこいよ?着いたら職員玄関ってとこ行けば案内の人がいるからその人のいうことしっかり聞くんだぞ?」
「わかった……じゃあ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい!」
そして優真はバッグを背負い、学校に向かった。
数十分後……
「ここ……だよね?」
家から歩いて駅まで行き、そっから路面電車に乗り、最寄り駅から数分歩き、優真が通う羽丘学園に到着した。
「さてと……職員玄関……。」
しかし学校までの行き方まではわかるものの、いざ学校内となると初めて来たということもあり、どこに何があるかわからなかった。
「……誰かに聞いてみようかな。」
するとそこにいた2人組の女子に話しかけた。
「あの……すいません。」
「ん?どうしたの?」
「あの……職員玄関って……どうやって行ったら……いいんですか?」
「どうって……もしかして転校生?」
「は、はい……そうです。」
「そっかそっか!じゃあ私案内してあげるよ!」
「ありがとうございます。」
「友希那も行こっ?」
「わかったわ。」
すると、ギターか何がだろうか?ギターケースを背負った茶髪の髪の人と銀髪の髪の人に案内してもらうことになった。
数分後……
「ここが職員玄関だよ。」
「ありがとうございます。わざわざ案内してもらって。」
「大丈夫大丈夫!困った時はお互い様だしさ!」
「はい、それでは失礼します。」
そういうと優真は職員玄関から入っていった。
「友希那転校生だって!同級生かな?同じクラスかな?凄いワクワクする!」
「……。」
「?……友希那?」
すると何故か友希那は黙り込んでいた。
「おーい、友希那?」
「え?あぁ、ごめんない……少し考え事。」
「何考えてたの?」
「ちょっとね。」
「ふーん、まぁいいや。私達も教室行こうか。」
「えぇ。」
そして2人も自分たちの教室に向かった。
しかしこの時でも友希那はまだ考え事をしていた。
「……あの彼……どこかで見た事ある顔だわ……。」
つづく
ということで「青薔薇と天才と呼ばれた少年」再連載開始です。
早めに言っておくと、色々設定が変わっているのでそれはいつかどこかにまとめて置くのでよろしくお願いします。
ということで俺は計5つの作品を扱うことになります笑
のでどうかこの作品や他の作品もよろしくお願いしますm(_ _)m
カピバラの子