それでは早速本編をどうぞ!
昼休み……
「お邪魔するわよ。」
昼休みになると、予想通り友希那が優真の教室にやってきた。
しかしそこには優真とリサの姿はなかった。
「……いないのかしら?」
「もしかしてリサの友達?」
すると1人の生徒が言った。
「え、えぇ……。」
「リサなら黒崎君を連れてどっか行っちゃったけど。」
「そ、そう……ありがとう。」
そう言って友希那は教室を後にした。
???……
「邪魔するわよ!」
「おや?誰かと思えば友希那じゃあないか、どうしたんだい?」
「黒崎優真という人物を探しているの、ここに来てないかしら?」
「黒崎優真……もしかしてあの噂の転校生かい?」
「そうよ。」
「その彼ならここには来てないよ。」
「そう……わかったわ。」
そう言って友希那は行ってしまった。
「……もう行ったよ?2人とも。」
そういうと奥の方から優真とリサが出てきた。
「ありがとー薫!」
「おやすいごようだよ、それにしてもあの黒崎優真君とお目にかかれるとはね。」
「そんなに有名なの?優真って。」
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね……私は瀬田薫というものだ、よろしく。」
「よ、よろしく。」ガラガラ
すると再び扉が開いた、しかし入ってきたのは友希那ではなくまた別の人物だった。
「失礼しまーす。」
「やぁ麻弥。」
「やっほー麻弥♪」
「こんにちはって……えぇ!?」
すると麻弥という人物は突然声を上げた。
「ん?」
「あああああなたは!黒崎優真さんですか!?」
「う、うん……そうだけど。」
「あ、あの!私大和麻弥っていいます!昔黒崎優真さんが出てたコンサートとか見に行ってました!」
「そ、そうなんだ……ありがとう。」
「(そんなに凄かったんだ……。)」
「特にあの出れる人は少ないと言われる、あのFWFとか!」
「っ!?」
「それも見に来てくれてたの?」
「はい!」
するとリサは耳を疑った。
麻弥は確かにFWFと言った。
「……ゆ、優真?」
「え?どうしたの?」
「優真ってもしかして……FWFに出たことがあるの?」
「そ、そうだけど……。」
「っ!そうだったの!?」
すると……
ガラッ!
「優真!やっぱりここにいたのね!」
「っ!?な、なんでここが……。」
「またここを通ったら、優真の声が聞こえたからよ、さて教えてもらおうかしら?」
「友希那?ちょっと待ってくれないかい?」
すると薫が友希那を止める。
「何かしら薫?」
「どうやら今ならおいしい話が聞けそうだよ?なんなら友希那も一緒にどうだい?」
「……わ、わかったわ……でもなんの話なの?興味無い話はお「彼がFWFに出たと言う話をね。」」
「っ!……それは本当かしら?」
友希那がそう聞く。
「あぁ、まぁ友希那もこっちに来たまえ。」
「……わかったわ。」
そういうと友希那は優真達がいるところにやってきた。
「それで?そのFWFに出たのいうのは本当なのかい?」
「……うん。」
「そ、そうなんだ……。」
「でもFWFはまずコンテストに出るためには3人以上のメンバー、そして上位3位以内に入っていないとダメなはずだけど、優真はそれを満たしてたの?」
「ううん、全然。」
するとリサは驚いた顔をしていた。
「え?じゃあどうやって出られたの?」
「……俺が出た時は、特別枠ってものがあったんだ。」
「「特別枠?」」
麻弥とリサが声を揃えて言う。
「うん、俺が出た当時はコンテストの他に特別枠ってものがあるんだけど、その枠には主催者から招待状を送られた者だけしかその枠を獲得出来ないんだ。」
「そうなんだ。」
「そしてその特別枠に入れるのは……1人だけ。」
「その1人に優真が選ばれたって事?!」
「そうだよ。」
と優真は冷静に答える。
「凄いじゃないか。」
「……でも。」
「?……でも?」
「……俺はその時……コンテストがあるものだと知らなくてさ、あるって知ったのは出るって決まった後だったんだ。」
「……それを知って優真はどう思ったんだい?」
「……確かに、俺が凄いって評判になってたっていう話は聞いた……でも、そのコンテストがプロでも落選が当たり前だって言うのも聞いてる……他のみんなが苦労しているのに……俺だけこんな簡単に出られていいのかなって……俺がみんなに届けてる音楽って……本当に凄いって思われてるのかなって……その時少し心が不安になったよ……。」
「優真……。」
優真はその時の気持ちをみんなに伝えた。
「俺は……。」
「?」
「……俺は、特別なんかじゃなく……自分自身の音楽として見てほしかった……。」
「……あなたは……やはり……。」
「いやぁ……儚い。」
すると薫はそういった。
「……えっと……儚い?」
「あぁ、儚いよ。」
「……あの ……どういうこと?」
「つまり……そういうことさ(?)」
「「「「……(汗)」」」」
みんな訳分からん状態になっていた。
するとまた薫は話し出した。
「特別じゃなく……自分自身の音楽として……いい言葉じゃないか。」
「そ、そうなのかな?」
「あぁ。」
するとそれを聞いていた麻弥がこんな事を優真に聞いた。
「あの、黒崎さん?」
「優真でいいよ。」
「優真さん、1つ聞きたいんですけど。」
「何?」
「優真さん1年前ぐらいにライブとかコンサートで歌や楽器を弾かなくなるどころか、あまり活動しなくなったとお聞きしたんですが、もう人前で歌ったり弾いたりしないんすか?」
「っ!」
すると優真の表情が突然変わった。
「ゆ、優真……?」
「……。」
「?……どうしたんだい?」
「……大和……。」
「は、はい!」
「……悪いけど……それに関してはなんとも言えない……かな?」
「そ、そうっすか……なんか理由があるんすか?」
「……それもノーコメントで……ごめんね?」
優真はそう返す。
「な、なんかすいません!気になったばっかりに!」
「いやいやいいんだよ笑」
「……優真……。」
「というか早くお昼食べよ?せっかくの昼休みがもったいないよ?」
「そ、そうだね……じゃあ食べるとしようか。」
そういうとみんなはお昼ご飯を食べ始めた。
数時間後……
リサside……
「……。」
「ん?今井さん、どうしました?」
「え?あぁ……ごめんね……おかしかった?私……。」
「は、はい……なんか休憩中ずっと下を向いていたので。」
と紗夜が言う。
「リサ姉大丈夫?」
「う、うん……。」
「リサ?」
すると友希那が声をかける。
「何?」
「間違ってたら申し訳ないけど、やっぱりリサもあの時の優真の発言が気になってるの?」
「……正直に言うと……そうなんだよね。」
「何かあったんですか?」
「……実はね……。」
するとリサは優真がFWFに出ていたという話を3人に話した。
「えぇ!?」
「黒崎さん、FWFに出てたんですか!?」
「私も驚いたよ……まさか優真がそこまで凄いとは思ってなくて。」
「私も初耳だったの……だから私も聞いた時、びっくりしたわ。」
「……ねぇ友希那!」
すると突然リサは立ち上がった。
「……私……気持ちが変わったよ。」
「?……何が?」
「優真を……どうにかRoseliaの一員にできないかな?」
「っ!?」
「今井さん!?」
リサの口からはとんでもない発言が出た。
「……リサ。」
「それに……なんとしてでも聞き出すよ……どうして……大きなステージで歌や楽器を弾かなくなったのか……そして……どうして音楽の世界から姿を消したのか……。」
「今井さん……。」
「私……優真の力になりたい……優真を救いたい!……私でどうにかなる問題じゃないのはわかってるよ?でも……今優真をRoseliaのマネージャー……Roseliaの一員にするにはやれることからやるしかないから!」
リサがそういう。
「……だから……私……友希那に協力するよ。」
「……ありがとう……リサ。」
そしてリサの気持ちは変わった。
「ですが、どうやって聞き出すんですか?さっき聞いた話だと、黒崎さんはそれ関連の事は全く口をきいてくれないと言ってませんでした?」
「そうよ。」
「……じゃあどうするんですか?」
「私に考えがあるの。」
そしてみんなに作戦を伝え、
後日それを決行する事になった。
つづく
次回もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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