オレをアリスと呼ばないで   作:淫ヴェルズ

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第44話 疑惑の勇者

 

 もとは整然とされてあったであろう荒れきった庭園。石造も割れ、噴水は水が湧いておらず土に埋もれていた。

 

 恋都は珍しい光景に目を見張る。

 

 所々に枯れたバラの蔦が絡みつき遠くに見える城の凋落を表しているようであった。

 

(こんなに早く見つかるとか)

 

 錆びた鉄製の門を強引い開き恋都は歩む。先ほどの騎士の一件から不意の事態に備え片手には聖剣が握られていた。ジュウジュウと音を立てるも気にした様子もなく目的人物の元へと足を速める。

 

 遠目に捉えたあの姿。どこからどう見てもアリスであった。

 

 思ったよりも早い遭遇にやや拍子抜けするも安堵する。チシャ猫を追ってきたはいいものの再び霧にまぎれ姿を見失い途方に暮れていた。

 

 彷徨う事数分、急に霧が晴れ城が視認できたので進んでみればアリスがいるではないか。

 

 まるで迷子の子供のようにふらつくアリス。金髪にエプロンドレスの少女。これでアリスじゃなければなんだというのだ。あと少しでその手を掴もうとした時、急に正面奥から音が響きそちらに目を凝らす。

 

「・・・・?」

 

 瓦礫が落ちたのだろうかと考える俺は―――気を取られてしまった。

 

 不死故に致命的な隙を晒す。風の動きと気配が迫り後手に回ったと悟る。

 

 唐突なアンブッシュ。恋都はなすすべなく頭上から剣を突き立てられた。

 

 

 

――――――――――Side/グレイズ

 

 

「(誰か来る)」

 

 茂みの中でひっそりと息を殺し待ち構えるグレイズとクラウン大主教。

 

 想定通りその者は真っすぐアリスの元へとやって来る。銀髪でなんとも顔の整った男。背の高く紳士服めいた服装をしている。何より目を引くのは手にした抜き身の剣。扱いが乱雑で剣先を地面に擦らせている。

 

 ・・・・手元から煙が上がっていることから恐らく普通の剣じゃない。主張が強すぎて明らかに浮いていた。胡乱気な顔でアリスを見つめている。

 

 ダンジョン内で出会った人物たちとはまた毛色の違う。敵か味方か。だが既に剣を抜いておりアリスに危害を加えんとしているようにも見える。判断に困り先生に声をかけるも反応がない。慌てて振り返る。

 

「先生?」

 

「・・・・・・彼がアリスに近づいたら迷わず攻撃してください、少し”確かめたい”」

 

「・・・わかりました」

 

 グレイズは先生の何とも言えない様子を気にしつつも瞬時に切り替える。疑問を抱いても行動を遂行できる程度には先生の存在は大きくなっていた。大主教という尊敬できる立場の人間を疑えるはずがなかった。

 

 

 

 

 

 一方のクラウンだが内心震えていた。

 

 彼は記憶がない間ダンジョン内で黒殖白亜に魔術の智賢を授けるなどの協力をしており祈り手の中でもかなり行動に自由を与えられていた。当然祈り手の構成員は把握している。なのであの男がここの人間でないことはわかっていた。

 

 それもそのはず、彼はこの世界の人間ではないのだ。異能によりもたらされた情報。距離の問題でまだ表面上の情報しか読み取れなかったがそれでも十分驚嘆に値した。

 

 勇者だと・・・?

 

 たまらず自身の頭を疑う。何かの間違いではないのか。

 

 なぜならありえないからだ。勇者召喚の儀は”最後に”召喚した勇者の一件で敵味方共に甚大な被害を与えたため禁忌指定となった。

 

 グレイズの記憶からもこれまでに勇者が召喚されたという記録はない。それもそうだ、大戦後に召喚の儀に関わった人間は次々と不審死を遂げ召喚に関する書籍は全て抹消された。

 

 当時の教皇様に命令を受けそれを実行したのが私だ。仕事は完璧だった。大戦後の論功行賞で納得のいかない貴族どもが不穏な動きを見せていた。内紛が起きるのは予測できたからこそ内紛で新たな勇者を召喚されることだけは避けたかった。そこまで行くと国が割れてしまう。その判断は今でも間違っていたとは思わない。

 

 召喚の儀の理論を提示した”前”教皇も大戦の渦中に心労で亡くなられ、次代の教皇は何も知らない。

 

 召喚は不可能の――――はずだった。

 

 だが、その勇者が目の前にいる。これ以上の情報を読み取るにはもっと近寄る必要がある。どうしても無視できる相手ではなかった。様々な疑念が確信に変わりそうで恐ろしかったのだ。すべてが無駄に終えたかもしれない可能性を認めたくなかった。

 

 だからこそグレイズを差し向ける。本当に勇者であれば死ぬことはないしここで死ぬようであれば勇者じゃない。勇者は強さの象徴。勇者を実際に知る者のある種の信頼から下された判断であった。

 

 未だに畏敬の念は忘れていない。できればあれが偽物であることを願う。

 

 そうでなければ、聖王国は想像以上に窮状に陥っていることに他ならないのだから。

 

 

 

 

 静かな掛け声とともにグレイズは動き出す。謎の人物へとこれから襲撃をかます。

 

「今です」

 

「ッ!!!」

 

 先生の手から放たれた魔力の矢が着弾し石壁を破壊すると同時に飛び出した。ちょうど敵の直上。思い通り気が逸れた一瞬の隙を突き空中に作り出した障壁を蹴り自由落下のまま一気に加速。剣はものの見事に男の肩から切り込み心臓まで達した。

 

「ヨシ!」

 

 たしかな手応えから完璧な一撃だと確信し男の背後に降り立つ。それでもここで警戒を解かなかったのはベルタとの戦いがあったからか。

 

「!?」

 

 ありえもしない。動き出す体。背後にいるグレイズに対し右手に握られた剣が振り回される。普通ならば届かないはずが、驚くことにこの男の右肩の可動域は背後まで届いた。防ごうと刺した剣を引き抜こうとするも深々と切り込んだ剣は思うように抜けない。

 

 グレイズは咄嗟に男に刺さったままの剣を握り右手の振りに合わせ、より深く剣を押し込んだ。

 

「―――ッ」

 

 剣の内角に潜り込み背後から密着することで回避する。抜くことに拘らず逆に深く突き刺したことで難を逃れた。

 

 そこから改めて抜けなければ無理やり引きはがすまでとその状態からすぐさま【強靭】を発動し全力で敵ごと剣を振り回す。

 

「アリスからッ離れろッッ!!!」

 

 元来た道へと戻れと言わんばかりに剣から引き抜かれ吹き飛ぶ男の体。グレイズは守るようにアリスの前で剣を構える。奇襲は失敗に終わるが今の所悪くない立ち回りだ。

 

 問題はここからだ。

 

 グレイズは赤く染まった胸板を抑える

 

(あの状態から斬られた・・・)

 

 吹き飛ばされた直後に振られた鋭い斬撃。魔力障壁の形成が甘かった為に斬撃は浅く斬り込まれた。この程度で済んだものの衝撃は殺せずにいた。腕の振りだけでこの威力。この男は見た目以上の膂力を有している。普通あれほどの深手を負って反撃できるものだろうか。

 

 少なくとも二回も動いたぞ・・・いや大丈夫だ、あの出血量じゃどの道助からない。

 

「今、アリスと言ったか・・・」

 

「!?」

 

「問答無用で斬りかかってきたのは誤解させたのか・・・俺が相手でよかったな。今なら謝罪で許してもいい。すぐにでいいぞ」

 

 男は平然と起き上がる。破れた服の下にあるはずの傷がない。回復魔術を使った様子もない。

 

 ・・・待て待て、そもそも回復魔術前提で考える時点で毒されすぎだ。先生とベルタがおかしいだけだから!

 

「・・・いや、アリスを囮にしたのか。やっぱなしだ。そんなやつらにアリスは任せられないよな。まったく」

 

「・・・少し失礼しました。僕はグレイズと言います」

 

「これはわざわざ律義にどうもありがとう。今からあんたを殺すからよろしく」

 

「その前にアリスを離れさせたい!構わないかッ!いいな!」

 

 ここからは正面からの戦い。実力が嫌でも露呈する品評会。弱い方が順当に死ぬ。

 

 こうなればもう戦うしかない。迷いはキレを鈍らせる。最初に仕掛けたのはこちらだ。ごめんなさいで済むはずもない。相手にとっても大事であろうアリスを下がらせながら今のうちに情報を簡単に整理する。

 

 男は重心を落とし力を足先に込めている。相手はおそらく剣を使い慣れていない。右手に持ったあの剣が普通じゃないことは誰にでもわかること。尋常でない圧を飛ばし我こそはと存在感を示す。どうしても意識がそちらに向いてしまうがその影に隠れ冷静さが現実を暴く。

 

 構えがまるでなっていないのだ。スウィングも腕の力だけで腰が入っていない。あれでは宝の持ち腐れだ。先ほどの一合で注意すべき点が膂力なのが露呈した。異能で変身もせずにまともに打ち合えば押し負ける。避けることを推奨される。

 

 先ほどの奇襲だが、迷うことなく反撃してきたことからあの程度の傷ではダメージのうちには入らないのだろう。そういうことに慣れてなければ出来ない動きも見せた。痛みに対し強い耐性を持っている。

 

 この男、剣は素人でも戦い慣れている。これでは深手を負いながらも動ける分、同士討ちは避けられない。

 

 なんて・・・面倒な相手だろうか。だが、これこそが同じことができるグレイズの強みであることも理解していた。

 

 面倒だとグレイズに思わせた時点でこちらの思考を誘導している。こういう戦い方は集団戦であれば無視できない障害となる。タンクとしての役割をフルに活用できる。獣人の見た目は気に入らないがいい力でもあると再認識する。とても参考になる。

 

 グレイズは騎士になりたいのだ。異能なしに人間としての創意工夫の上で勝利を収めたい。獣人化はどこまで行っても戦術を組み立てる上での武器の一つに過ぎなかった。ギリギリまで異能無しで戦って見せる。

 

 銀髪の男が動く。その場でおもむろに剣を振りかぶる。明らかな投擲の構え。そんな見え見えの所作、いったいどういうつもりなのだ?

 

 ゆっくりと振り上げた足が振り下ろされ、固い石床を踏みしめ剣が射出される。

 

 

 大きな地響きを伴って。

 

 

「う”ッ!?」

 

 思わぬ惨事に反応が遅れる。

 

 ―――こいつッ!地面を踏み砕いたッ!?

 

 男は大地を踏み砕きそれを中心に地面がガラスのように割れ隆起と陥没を織り成した。

 

 大地がグレイズを押し上げる。

 

「ガアッッ!!!!?」

 

 同時に腹部狙いに剣が射出されたが予測した軌道はそのまま大地の隆起でせり上がったグレイズの脚部に着弾した。

 

 ジュウウウウウ!

 

 深々に突き刺さった剣を中心に肉が焼けるような音がグレイズの中を反響していき腐れ削ぎ落していく。

 

 やはりただの剣ではなかった。頭が焼けきれるような痛みに悶えながらすぐに右足の膝から下をすかさず斬り裂いた。斬り裂かれた足の一部はあっという間に腐り果て床の染みと化した。

 

 判断が遅れていればどうなっていたことかとほっとする間もなく間髪入れずに残った軸足である左足を横合いからの蹴りが入る。容赦なく膝を破壊され、くの字に折れ曲がる。

 

「―――――――――」

 

 まさに致命的な隙。相手も敵の事情などお構いなしといわんばかりに容赦なくこちらの機動力を封じてきた。支えのない体が崩れ落ち、男の振りかぶられた肘がグレイズの顔面に叩きつけられる。視界はただただ真っ赤で首が吹き飛んだのかもしれないと錯覚する衝撃。

 

 背中に展開していた魔術障壁が支えとなり、なんとか吹き飛ばすことなくグレイズをその場に押しとどめた。

 

 ベルタに使う前にどうしても試しておきたい技があった。対ベルタ戦を想定して授けられた魔力放出の応用。

 

「く、らえ」

 

 瞬間グレイズの前で光が瞬き肉が爆ぜた。

 

 誰の血肉かなど語るまでもない。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「魔力の矢?」

 

「今のあなたの魔力量であれば切り札になりえるかと」

 

 ”魔力の矢”とは魔力放出を攻撃に転用した応用技術。圧縮した魔力の塊を形成し魔力放出で射出する単純だが殺傷力が高い攻撃を可能とする。

 

 圧縮した魔力は物質化し質量を持つ。それは大きさに反して非常に重く圧縮し形成した”矢”を魔力障壁のように周囲に展開しどこからでも射出可能。銃弾と一緒で弾頭である”矢”に推進力たる魔力を添えることでワンセットとなる。予め指定した軌道をなぞり細く絞り込んだ魔力放出で”矢”は現実へと出現し射出される。角度を付けられるため回避も困難だ。

 

 一番の特長はその速度にある。魔力運用技術(マグステラ)の名手による魔力の矢は一説には光の速度とのこと。矢の大きさも自由自在。威力調整も魔術との組み合わせも可能ときている。

 

 そんなに便利なものがなぜ一般化されないのかとグレイズは思った。

 

「中々狙った場所に矢が飛ばないんですよね。それに魔力放出の応用ですから魔力の消費が馬鹿になりません」

 

 それもそのはず。魔力を圧縮する時点で相応の消費がある上に、それを射出するためにも魔力は必要だ。根幹の魔力放出を行えない者には縁のない話だ。

 

「下手すると暴発して自分に撃ち込む危険性がありますから、黒殖白亜でも使い手は少ない程です」

 

 魔力のリソース管理、圧縮準備、矢の形成及び維持、推進力に費やす魔力量の調整、角度補整とやることがとにかく多い。

 

 一発だけでは致命傷を狙いずらいので複数の矢を射出する牽制が主流。戦闘中に並行して行う作業量は凄まじく使い手の負担は計り知れない。暴発するのも頷けるというもの。先生の言わんとすることが伝わる。

 

「僕の異能なら暴発しても問題ないってことですか・・・聞いた限りこれ僕に習得可能なんでしょうか」

 

「別に多くは求めていません。ただ一発あれば事足ります。その一撃はまさに・・・」

 

 

 ”大砲なんですから”

 

 

 

 

 

 

 

 ドゴオオオオオォォォォォッッッ!!!

 

 ゼロ距離からの魔力の矢。アリスを退避させている時から圧縮はすでに始まっていた。それは矢と表現するには余りに大きすぎた。砲弾の名が適切だろう。

 

 どうせ複数の工程を捌くことはできないならと極限にまで威力を追求したのが【魔力の砲弾】。

 

 圧縮から形成まで時間がかかりすぎだ。確実に当てるためには密着するしかないと吹き飛ばされないようにと背後の魔力障壁が功を制した。狙う必要がない分、負担も軽く並行して障壁の展開に成功した。少しでも距離を取られれば外す可能性もあった。

 

 ああ頭が痛くてたまらない―――――

 

 グレイズは確かな手応えと充足感を得ていた。

 

 先生は言った。どんな防御魔術も超大な質量であれば物理的に潰せる。物質世界である以上指標たる質量の前では絶対はなく、たしかな質量は不確かな現象に勝ると言いのけた。

 

 これならばベルタにも通用する!

 

 勝利の余韻を味わいながらグレイズはそのまま意識が完全に途切れるのだった。

 

 

 

――――――――――Side/恋都

 

「やっぱ夢の中ってのは便利だな・・・」

 

 気絶する騎士風の男を尻目に恋都の吹き飛んだ上半身と服も元通りになり身だしなみを整える。

 

 満足げな表情で倒れているのは勝利を確信したからだろうか、まさか自分もろとも吹き飛ばしてくるとは思っていなかった。

 

 腹部に風穴の空いたグレイズ。結果的に言えば彼の砲弾は暴発した。威力が高すぎて零距離のグレイズにも衝撃波が襲いこのようなことになった。恋都からすれば自爆覚悟で襲い掛かったように見え、その精神性に辟易していた。

 

 そして、それが無謀な行為ではないと再生を始めるグレイズの体を見て更に面倒だと感じた。

 

 まさかこいつも不死者なのか?それにしては毛むくじゃらだな。

 

 倒れ伏した途端に獣の姿に変貌した彼は傷をも再生させた。

 

 天鳴の情報には全く該当しないため見当もつかなかった。意識が戻る前に去らないとまた戦いが始まりそうだった。終わりのない戦いをするつもりは毛頭ない。

 

 恋都はさっさとアリスを連れて立ち去ろうとした時、目の前に何者かが現れた。

 

 そいつはなんとも不健康そうな男だった。

 

 ・・・また面倒ごとの予感。

 

「・・・・・・」

 

「どうも初めまして。私はクラウン・リム・ディアスと申します」

 

「勝手気ままに名乗るなよ。こっちに用はないんだが?」

 

 興味はないと言わんばかりに恋都はボーとしているアリスを脇に抱え立ち去ろうとする。

 

「まあそう言わずに勇者”恋都”様。先ほどは大変失礼しました。謝罪の印に情報などはいかがですか?」

 

「・・・・・・・」

 

 恋都は眉を顰め胡乱気な目を向ける。ほら来たと言わんばかりだ。

 

 ・・・どうしてこうも一方的に人のことを知っている奴が多いんだか。

 

 プライバシーの欠片もなさ過ぎる。まあ、それもそうか。穏やかな微笑みを浮かべるこの男は祈り手のメンバーで異能は相手の心から情報を読むと記録されている。これもまた天鳴から得た情報だった。

 

 ただし条件があり直接対象の頭を触れなければいけない、と記録されているがこれは嘘だと断ずる。触らなくても読めるのだ。おそらく戦闘中ずっと読まれていた。

 

 その上で勇者の名を強調するあたり・・何かを知りたがっている?

 

 もしかすればすべては読めていないのか?勇者と看破した時点で触れなくても情報が読めると自ら証明しているもの。前提としてこちらにも異能の正体がバレているのは理解した上での発言のはず。こちらが知っていることをこいつも知っていると考えるべきだがどこまで読み込んだことやら。

 

 異能の効果範囲はわからないが読めなかった部分があるから姿を現したか、何か用があるからだ。

 

 記録によれば収監されたのは900年前・・・驚いた、祈り手としてはヨルムの次に古株なのか。しかも旧聖王国の出身ときた。時期的に終末大戦の関係者とみるのが妥当。

 

 絶賛造反中で天鳴が送り込まれた原因・・・主犯格と目されているとも黒殖白亜への伝令に記述があるが、どう対応するべきか―――

 

 しばらくして恋都の足は止まるのだった。

 

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