オレをアリスと呼ばないで   作:淫ヴェルズ

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第51話 父親になった日

 

 

 これは夢なのか現実なのかありもしない慟哭に指先を震わせる。

 

 後悔するにも、遅すぎた。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・な、なんで・・・クリムゾンは・・ただあなたを・・」 

 

 グリムはこの日初めて絶望を知った。

 

 ふとした思い付きから、これが最後だと行われた実験。

 

 もしその実験が成ったならば喜んでその子を存分に活用するつもりだった。

 

 

 そのはずだったのにッ!

 

 

 なぜよりにもよって――――――ッ

 

 

「ふむ、結局は君も愛に流れたか。まさかこうも派手に行動するとはね」

 

「せ、先生様・・・私は・・ど、どうしてこん・・・な・・」

 

 どうしようもない無力感に襲われてしまう。使命を果たせず何百年も過ぎ長年のつれそいを私的な理由で殺した。

 

 背中が汗で染みつく。どうして、どうしてと自問自答が繰り返されるも納得のいく答えは出てこない。合理化するには余りにも身勝手な現実。

 

「かわいいじゃないか君の子は・・・・君の行動は生物として何も間違ってはいないさ。私にも覚えがある・・・この子は君にとって他とは違う価値があるんだろう?」

 

「だ、だからって私は仲間を裏切ってしまったっ話し合いの余地だってあったはずなのに・・なぜ、私はこんなことをしてしまったああああああッ」

 

「しょうがないじゃないか。子供が出来たぐらいで良心が動く様な存在じゃないのだから。クリムゾン君はきっと使命を果たすためにあの子を使い潰す。それは――――君がよく知っているだろう?」

 

「――――――――――――――――ッ」

 

 じゃあ私は普通じゃないのか?

 

 これまで多くのアリスの子供を使い潰してきた。余りにも機械的に進められるおぞましい実験の数々。そのことに未だに罪悪感は一度たりとも感じたことは無かった。クリムゾンと一緒にどれほど多くの赤子を殺してきたことか。私にとっては虫を潰すのとなんら変わりはない。いちいち覚えてすらもいない。

 

 そしてだ。450年もの間に吐いて捨てるほど作り上げたアリスの屍の山からようやく誕生した過去に類を見ない個体。

 

 約束されし栄光への架け橋。

 

 だというのに!なぜ!よりにもよってッ!この子が選ばれなくてはならないんだ!!

 

 A種ともB種ともC種とも違うッまったく新しい新種!

 

 いよいよ方法が無いなと新たなる方法を模索し思いついた推論。

 

 私はやはり雄側の遺伝子に問題があるのではないかと疑問を持った。基本的にオリジナルアリスの遺伝子が強く雄側の遺伝子が色濃く反映するB種はC種に比べその数は全体の6分の1程度。

 

 子供を作るにはどうしても雄の因子が必要。どうしてもA種以外の不純物が混ざるのは避けられない。そもそもオリジナルアリスは異界の住人。この世界のニンゲンとは”根本的に”作りが違う。それは”遺伝子構造”から立証済み。ある意味、我々に近い。

 

 ならばと私は思いついてしまった。勇者とゲームマスターのスーパー遺伝子同士を掛け合わせればどうなるのかと。

 

 僅かな好奇心と焦りから私は祈りを込めて抵抗するオリジナルアリスを直接無理やり孕ませた。

 

 子宮の並列構造化による肉体改造によりこの時のオリジナルアリスの胴から下はもはや人の形を成しておらず・・・・今までであれば自身の遺伝子を使用するなどまず思わなかっただろう。

 

 だが、どうしてか正統な手順をとらねばならないと強く感じたのだ。まるで神聖な儀式の様であり幸いまだオリジナルアリスのオリジナルな胎は残っており正常に機能していた。

 

 だが、やはり、あの時の私はどうかしていた――――

 

 なぜ、その行動に疑問を抱かなかったのだ・・・・??

 

 ――――――――

 

 ――――――――――――――

 

 ――――――――――――――――――――――――

 

 

 外界のニンゲンは時たまに異常な光景に崇高美を感じるらしい。

 

 それは信仰深い者にほどみられ持ち前の神と何らかのシンパシーを受信している等とされているが明確な事は不明。

 

 私は初めてそれを理解した。

 

 純白のベットの上で様々な機械に繋がれ異形な存在へと変貌した彼女は今日もギョロギョロと焦点の合わない目を動かし拘束具を揺らす。

 

 腕は自傷防止のため切断済み。再生できないように金属で溶接し蓋をしている。ボトルがいくつも蓋の上から突き刺さっている。不死であるからこそできる限界無視の肉体改造。再生力や身体能力を弱めるために管を通し常に薬品を投与している。下半身に被せられた柔らかなシーツの下は研究所のアリス増産工場と一体化しており彼女の体は見た目よりも巨大。

 

 巨人と言って差し支えは無い。それがどうしてかとても美しいものに見えてしまったのだ。

 

 彼女はこんなにも必死に生きているのだから。

 

 私の姿を確認したのか息を荒げ唸り声を上げる。

 

「フウ”―――ッッ!フゥ―――ッッ!!」

 

「・・・・・・・やあ、久しぶりだね」

 

 女性ということもありクリムゾンにメンテナンスと世話は一任していたがちゃんと仕事はこなしているらしい。

 

 何もかも真っ白な部屋は清潔そのものなのだが、どうしてか空気が淀んでいるように感じられるが私の見間違いかだろうか・・・

 

「君は相も変わらずそんな目をする。流石はアリスだ」

 

 アリスの獣のような返答に気にすることなく一方的に喋る。歯が全て抜かれているのだから当たり前か。一度は完全に折れた筈の精神はいつのまにやら復活していた。それもそうだ。なんせ人格が分裂してるのだから。その誰もが私に反抗的だ。彼女はいったい何人目だろうか・・?

 

「だから是非とも私の勇者になってはくれないか・・・・おいちゃんと聞け大事な話をしているのだから」

 

 カチカチと握ったボタンを押すと電撃がアリスを襲う。

 

「ふギァァァァァ――――――ッッ!あ”あ”あ”あ”あ”」

 

「ふぎゃーじゃないよ。そもそも君がまともな個体を産めないのが原因なんだから私はこんな地の底で辛酸を舐めているんだ。私もがんばってるのだからもっと努力しないとね」

 

「ああああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!―――ッあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッッ」

 

 スイッチを切り叫びが収まる。常人であれば即死だがやはり頑丈だ。

 

「――――――ッ――――――ぃき、けひ――――――――ギギ―――キィ・・キィ――――――」

 

 耐性は顕在か。流石A種のお母さん。次元が違う。尋常ではないのだ。

 

 ピクピクと涎を垂らし白目をむくオリジナルアリス。今の私であればどんな姿であろうと受け入れられる。

 

 これでようやくことが進められる―――

 

「どんな姿になり果てようとも・・・私は君と共にあるよ。だから私を救ってくれ」

 

 

 ――――――――

 

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 ――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「思えばすべてが狂っていた!なぜあんな化物を美しいとッ思ってしまったのだ!!?」

 

「今更過去をどうこう言っても仕方あるまい。おい、この子を見たまえ・・・見ろ!」

 

 ”先生”の腕に抱えられた赤子。

 

 静かに眠るその姿はとても真っ白でありグリムは触れるのをためらわされた。動けずにいる私に対し”先生”は押し付けるように無理やり赤子を抱かせる。

 

「見た目はどうあれ君の遺伝子だ。なんて無垢な顔をしているのだろうな。自身がどれほどの屍の上に誕生したかも知らない。それは親がどんな存在かも関係ない。守ってやれるのは君だけだ」

 

「・・・・・・・・」

 

 獣人のようで獣人ではない姿。頭部から獣人特有の耳を生やしいるくせに人間の耳もついており尻尾も生やしている。私とアリスのどこからこんな要素が付与される?

 

 この子はいったいどこからやってきた?もしや私は根本的に勘違いしていたのではなかろうか。

 

 アリスは本当に人間なの・・か―――?

 

「・・・クリムゾン」

 

 美しかった彼女の輪郭は私の想術が直撃し徐々に紐解かれ原子の海へと誘われた。

 

 彼女はきっと私を許さないだろう。こんなにも真摯に尽くす者ですら簡単に切り捨てる情の無さ。私への隠し切れぬ好意を都合のいいように利用してきたのも事実。結局のところ私はまったく信頼してなどいなかった。どこまでも都合のいい道具。

 

 そんな冷徹な私の胸中を熱くさせるこの思いはなんだ・・・?

 

 赤子の手が握る私の指。異様に熱く感じた。この時初めて命に触れたのだ。涙が溢れる。

 

「恥じることはない。その有り方は間違いではない。君が新たに獲得した変化を誰がなんと誹ろうとも祝福しよう」

 

 どうしてこうも私が尊敬するこの男の言葉はこうも心地が良いのか。

 

 偶然が恵んだ出会い。やはりこの方は我々の・・・・

 

 

 グリムはただただ疲弊していた。ありもしない不測の出来事の連続から、先生の申し出に賛同してしまった。

 

 別に・・後悔はなかった。

 

 そうでもしなくてはこの子は守れない。見た目はどうあれアリスと私の子供。それは産まれた時に起きた現象が証明している。異能が一点に集約し”渦”が発生した時すべてが終わったかと思えた。

 

 異空間が発生し世界が一瞬反転した。先生が居なければ世界が滅んでいたに違いない。

 

 外界では現代まで語り継がれる”緋想天変”。

 

 その余波は凄まじく決して終わる事の無い雪の代わりに大雨が一週間降り続け洪水が各地を襲った。今まで経験したことのない雨という事象と未曾有の洪水という災害の前に外界に蔓延る多くの命が流され散った。

 

 我々ゲームマスターにとっての最重要抹殺対象”古き血族”による介入がなければ本当に終わっていた。本来であれば腰の重い奴らを表に引っ張り出し、おまけにゴミ人間を殲滅できたと諸手を上げて喜んでいた。すぐにでも奴らの拠点に出向き戦争を仕掛ける所を私は呆然と絶望に打ち震えるしかなかった。

 

 ――――――子供とはこんなにも愛しいのか。

 

 産声を上げる娘の姿を見たあの時、自然と涙が零れた。温かなものが胸から込み上げ幸せを噛みしめた。

 

 もはやゲームマスターの使命などどうでもよかった。自分の子供に課せられた運命を幸有るものに変えたかった。

 

 外部協力者である先生様の智慧と長年の経験と技術の向上から事前に講じた制御機構が機能しなんとか強制中断を可能としたがまだ安心できない。

 

 異能が渦巻く古戦場跡よりも遠く深い場所へと娘を移すことでようやく異常は安定した。

 

 故に第四階層は第三階層よりもさらに深く眠る。

 

 問題はこちらの存在を他のゲームマスターに知られてしまったことか。私の反旗を予期したクリムゾンは外部にこの情報を送信していた。もともと私たち二人は先生様によってもたらされた不老の技術で他にはない時間の恩恵を受けることに成功していた。私たちの存在は誰も知らず数百年もの間実験に没頭できた。

 

 だがここにきて身内からボロが出る。

 

 クリムゾンは一見従順であれど得体のしれない先生様に対し常に警戒していた。私が先生様の正体を意図的に伝えなかったことがここで仇となる。先生様はアリス回収の協力者でもあり後から私に合流したクリムゾンには信頼に足る人物には映らなかった。

 

 不老化の技術も私経由で伝えたことをクリムゾンは知らない。求めるべき真実の一つが目の前にある場合の反応を恐れ段階を踏ませ伝える予定であったが・・・慎重すぎてタイミングを逃してしまう。

 

 これまではクリムゾンも使命のためと割り切っていたものの今回の行動で不信感を爆発させた。先生様はあくまでも私の感情の機微を感じ取り娘を救っただけなのだがクリムゾンにはそれが理解できるはずもなかった。肉親を持たぬクリムゾンに理解できるはずもない。この尊い優しみがわかるはずもないのだ。

 

 見誤っていたのは私もだった。のちに彼女の残したメモからわかったことだが彼女の過激な思想と私への想いが綴られていた。知ってはいたがやはりあれは好意だったか。

 

 使命をまっとうできるのであれば死ぬのも厭わない精神性。その結果この世界がどうなろうとだ。その時ようやく自身の心境の変化を思い知らされる。

 

 違うな、おかしいのは私なのだ。昔の私であればその考えに疑問を抱く事も無かった。先生の思想に触れ抱くことのない望みを得てしまった。気付かぬ内に認識外の呪縛から解き放たれていた。

 

 ”ゲームマスター”専用の特殊なネットワークを通じデータの外部流出からクリムゾンの処分を実行したのだがそれは発覚から僅かな間での出来事であった。

 

 時間的にデータに詳細までは記述されていなかったが発信時間や場所の特定から此度の異変にこちらが関与していたのは明白。雨には雪の様な通信の遮断効果はなく完璧に送信されてしまったのもさらに拍車をかける。帰還することなく外界で果てたとされた人物からの通信。固有のコード故に偽物であることはなく真実味は更に増す。

 

 この先多くの干渉が予測された。

 

 もはや使命から外れた私の生命を許すことはないだろう。娘を狙う者は例え同胞であろうと敵でしかなかった。

 

 幸い洪水による研究所への影響は無い。この大雨の間はそう長くは続かないだろう。この混乱だ、その間に攻勢に出れるはずもなく異常現象の観測に終始するはず。この間にどれだけの準備ができるのかが命運を分かつ。恐らく本気で攻めに来る。

 

 ああ、アリス争奪戦を思い出す。だがあの時とは違い私にはとても優秀な守護者が揃っている。

 

 今回の一件でオリジナルアリスの異能はもはや制御不能の代物だと判断した。どういうことか力は前よりもさらに増大していた。

 

 これでは目的を達成するどころか世界を壊しかねない。おかげで簡単に諦めもつくというもの。降って湧いた都合のいい理由に納得させつつも背徳感は多少なりとも感じていた。

 

 だがA種増産計画は継続しなければいけない。研究所の規模の拡大により増築に増築を重ね人手はどうしても捻出する必要があった。戦力でもあり労働力でもあるB種が居なければここを稼働させることは不可能である。

 

 長い時間の中で培った独自の異端技術があれど敵もまた私の同胞、決して侮れない相手。おまけに内にはA種を抱えている。外界の有用な技術をB種に吸収させ戦力底上げをしようとしかたなしにと・・・異能発現のメカニズム解明の為にも各地から攫ってきた裏や表の有名人で構成された異能者機関”祈り手”を組織する切っ掛けとなり、対外界、A種、祈り手へのカウンター部隊としてB種戦闘員の中でも特に優秀な戦闘特化な人員を集めた”黒殖白亜”を結成する経緯となった。外界には情報操作で撹乱する”黎明”だっている。

 

 そうまでして不安要素のA種を破棄しない理由はただ一つ。初期のころから間引きはある程度やっていた。異能自体に研究価値が見込めずオリジナルアリスの霧散した異能を誘因する力が弱い器としての完成度が低く弱い個体が主な対象であった。

 

 当時のB種はA種に太刀打ちできる程強くなかった。それは魔力の存在が大きい。こちらとしても魔力を使用した術式は専門外。ゲームマスターは”想術”があるので魔力を使わないのだ。

 

 そのため魔術に関する知見がそれほど深くない。そこは最初期に実験の為に確保し記憶処理したクラウン・リム・ディアスの奮闘により改善されたがマニュアル作成や教育機関の設立で200年近くの時間を要した。じゃあそれまでどうやってA種を始末してきたかと思うだろう。

 

 全てたった一人の手でA種は処分されていたと言っても誰も信じまい。

 

 ――――――そう全ては【氷結界域】と称され当時の環境で猛威を振るった少女に一任されていた。

 

 現存している残りのA種は余りに異能が危険極まりない凶暴性の塊か、【氷結界域】との戦闘から生き残った真正の化け物たちのみ。

 

 A種は未だ解明のできていない未知なる力も持つ。殺処分よりも封印処置の方が絶対にいい。同時に私の目から見ても異様な強さを誇る【氷結界域】の怖さも知れた。記憶を封印された上で厄介な魔術をいくつも使用不能となったが代わりに強力な異能を振りかざす。

 

 彼女の前歴の都合上記憶が戻ればまず間違いなく反旗を翻し強力な存在へと成長する。より一層の洗脳が必要であった。

 

 だが、その心配はもうしなくていい。

 

 今ならセイランがいる。恐らくあれには私ですら太刀打ちできない。研究の果てに生まれ落ちた慮外の番外個体。B種の突然変異体だ。

 

 歴戦の祈り手最強と降って湧いた黒殖白亜最強の二人。この二人がいる間は他のゲームマスターだろうが相手にもならない。

 

 この二人だけでもお釣りがくる。希望は潰えない。私は決して妥協しない。新たなるA種がこの先産まれようとも娘を超える個体は現れないだろう。

 

 娘にはこの先不自由を強いることになる。親の愛を知らない私なりに精一杯愛してみよう。どんな子供に成長しようとも受け入れよう。

 

 アリスよ。お前はこのことを知っていたのか?

 

 決して貴様に娘を渡してなるものかよ。貴様は闇の底で永遠に肥やしとなりて沈んでゆけ。

 

 

 

 

 

「ところでその子の名前は決まっているのかな」

 

「―――――――――」

 

「ふむ、君がそこまで言うのなら私が命名しよう。なに私も初めてではないからな。任せてくれたまえよ」

 

 今日という日をきっと忘れない。ある意味で再出発たる門出。クリムゾンの記録帳に残した一抹の染みは忘れないだろう。己が勝手な奴だと理解はしているつもりだ。

 

 だからなんだ?

 

 より多くの幸せを求めることは愚かで罪なのか?

 

 誰がそんなことを決めた。終わりが来るその日まで永遠に挑戦するまでだ。縁も因果も断ち切り幸福の頂きに立つのは娘一人でいい。そのためならば私の命だってくれてやる。久しく忘れていたが昔の私もこういう感じだったのだろう。目的を達成するためならばより多くの屍で階段を作るまで。全ては独りの為に世界を回すのだ。

 

 

 

「――――――イグナイツ。その子の名前はイグナイツだ」

 

 

 だからアリスよ。

 

 母親らしい良心があるのならもっと血を流し身を削ってくれ。

 

 それが貴様に与えられた最後の役目だ。

 

 安心しろ一応私たちは家族に当たるんだ。

 

 君が産み私がより多くを殺す。一つの魂の為に全てを捧げる。

 

 それってさ、まるで夫婦の様だろう? 

 

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