死に際での不意な出会い。静寂が不気味に恋都を嘲笑う。
どうして今更俺の前に現れた。
そこにはきっと意味がある。
「そうか、そういうこと・・・俺がこの世界に来たのは偶然ではなかったのだな」
『そうだよ救世主様。時間はかかったけどようやくこの時が来たんだね、くひくひ』
恋都の頭の中に直接声が響く。イグナイツの【交信】とも違う奇妙な感覚。
その甘ったるくも静かな狂気を孕む少女の声が頭の内からガリガリと脳を削る。端的に言えば不愉快さに殺されそうだった。
『辛かったよ。ずっとずっと寂しかった。でもこれでつまらない運命から解放される』
それは帽子屋やチシャ猫が言っていた死による”救済”のことなのか。
だとしてらその役目は果たせそうにない。
恋都にはもう床からベットに這い上がる体力すらも残っていない。まもなく俺の方が先に死ぬ。残りの活力を会話に回す。なんとか舌を滑らせる。
『救済?別にアリスは死ななよ。この先も永遠に』
「なにを・・・言っている・・ごほッ、う”」
『だってアリスよりアリスに相応しい存在が現れたんだもん』
言っている意味がわからない。アリスはいったい何を望んでいるのだ。
『勇者としてこの世界に召喚された”アリス”はね、普通じゃなかったんだよ。なんせ空想上の人物・・・幻想そのものなんだもん。当然この世界の人たちはアリスなんて知らない。誰もそのことを知らない。知り得る筈がない。”アリス”も教えてもらわなかったら気が付かなかったよね』
まるで他人事のように話す。どういうニュアンスだこれは?
アリスは・・・お前のことだろうに。
体が熱い。思考がまとまらない。
なんだ、これはアリスの感情が流れ込んでいる・・・のか?
妙な情景が目に浮かぶ。
これは・・・アリスの過去の記憶・・・??
振るいし力は他の勇者とは一線を画していた。
アリスは戦場に放り込まれ、来る日も来る日も不死者と戦わされた。戦いの日々は普通の少女の心を壊すには有効すぎた。アリスは勇者の中でも異端も異端。不死者以上の絶対性故に死なず乱戦を掻い潜り兵士の死骸から這い出ては自軍に戻り、また戦いに戻る生活。脳を弄られ攻撃性を強化され私生活では疎まれて居場所はどこにもなかった。
アリスは異能は持ち合わせていない。勇者とは源泉が違う力。元から備わっていたこの力で作り上げた夢の中だけが唯一の拠り所。
たくさんたくさん殺した。不死だろうとアリスには関係ない。与えられた異常の中で揺蕩う不死では真の異常者に抗えない。
いつしか剣は軽く感じ振り回される事も無くなった。力の使い方も理解し不死者を殺せることに気が付いた。その頃には心は何も感じなくなるほどに摩耗し普遍化していた。
戦争も終わりが見えた頃、アリスの召喚者たちは最後の実験を行った。アリスの異能を意図的に暴走させ敵諸共消し去ろうとした。
アリスの力はこの世の理すらも塗り替える程に強力でそれを理解していたからこそアリスは極度に使用や出力を弱めていたのだがそれを召喚者は見抜いていた。所詮は子供の浅知恵。狂った大人を騙しとおせない。悪辣さにアリスは呑まれる。
戦争の終わりが見えてきたため既に列強国は戦後への調整に入っていた。勇者の中でも異端なる力。
その世界ではアリスの力は劇毒であり不要と断じられる。
――――――そして悲劇は起こされた。
それが、最初の切っ掛けであったのだ。
『酷い話だよね。アリスがこんなに我儘で淫乱で乱暴な悪い子になったのはあなたたちのせいだというのに』
「その結果が例の事象・・・天を割ったとかいう・・・」
『あんなことが出来てしまったせいで”アリス”はその後もっと酷い目にあったよ。ただの実験素材。その後はゲームマスターに捕まっちゃった。これって誰が悪いのかなぁあ、アハハハハハハハッハハハハhハハハハはははッッハハッハアヒャハハhハッッ』
「う、ぐッ」
発狂したように笑い出すアリスの声が木霊し頭の内で反射する。頭が割れそうだ。恋都の目や鼻先から熱い血がドクドクと溢れる。
『せ、せ、責任とってもらいたかったんだ。あn、あなたに』
「なんで、なんだッ俺は、関係ないだろ。なぜ俺なんだ?そもそもどうしてあんなところにいたッ。どう考えてもピンポイントで俺を、選んだだろ?物語を知っている人間だったらそれこそ五万といるだろうが。他の勇者でもよかっただろ・・・・・」
『ふ、くふふふひ。A種の事は知っているよね。あなたの想像通りイグナイツはどのA種よりも次代のアリスの器として相応しい幻想の申し子。その気になればいつだって彼女の体で再スタートできたんだ』
「だったらなぜッ」
『アリスはね、知ってるんだよぉ。”アリス”が勇者としてここに召喚されたのもね、偶然じゃないんだ。必然なんだって。そう考えるとさぁどうしても会いたくなっちゃた』
いきなり多くの腕に掴まれ恋都の体が浮き上がる。大勢のアリスの成れの果ての前にどうすることもできず、されるがままに持ち上げられベットの上に広がる惨状を見せつける。
「う”っっこ、れは、・・」
アリスは・・・とても形容しがたい姿形をしていた。恋都の眼から見ても悍ましかった。
ミイラの様に窪んだ眼孔はあらゆる光を吸い込むがごとく闇に満ちていた。白く劣化した髪の毛を掻き分け頭部にはおびただしいほどのコードが突き刺さり・・そのくせ矛盾するかのように血色のいい白い肌に浮き上がる青い血管。両腕が・・ない。
そのような状態で着せられた細部の手の込んだエプロンドレスは非常に浮いていた。
気味が・・・・悪かった。
『どうか見て触れて感じて。どうしてもこの姿をあなたに見てほしかった。お披露目したかった』
いきなり引きはがされたシーツの下。アリスの隠されていた下半身が露出する。それを目にしコイトも完全に言葉を失うも、まだ終わりではない。同時に部屋の電灯が輝き全貌を露わにする。
ドクン、ドクン―――
理解してしまった。余りのおぞましさから体が震える。信じられない。少なくとも俺でもここまではしないと棚に上げてしまう程に生理的な恐怖を感じていた。血の気が引くとはこのことか。
最初は闇で見通しの悪くわからなかったがこの一室全てがガラス張りでありそれに張り付くように赤黒い何かが脈動している。360°どこを見渡しても透明な壁を隔て臓器の壁が広がっており蠢いていた。この音は臓器の脈動する音なのか・・・その脈動が全体を伝わり空気にも振動が伝わる。
まるで体内にいるようであり・・・その考えは最悪な事に思い違いでない。
嫌でもわかってしまう。アリスの下半身に足は存在せず芋虫の様な肉の塊が蠢いていた。この一室の不気味な臓器はアリスのもの。下半身はベットを通し地下へと繋がっているのだ。
ここはアリスの体内だった。
『知ってる?なんでA種では器としてはダメだったのか。アリスの転生の為の器としてはA種でも不純物が混ざり過ぎでね、気に入らないんだよね。男側の”深淵”の因子が少しでも混ざったら論外。多くの血や意識が混ざりすぎて、もはやアリスとは呼べない。魔力は深淵たる証明。あんな源泉の違う力、”アリス”には相応しくない。あんなの気持ちが悪いだけ・・・・・・・・・・と、まあ色々とそれっぽく言ってみたけども要はね、気分の問題なんだよ。アリスが気に入るか、気に入らないかの単純な話』
「イグナイツとA種、なにがどう違うんだ・・・」
訳の分からない言葉の羅列になんとか食いつく。疑問を疑問のまま終わらせれば、なおのこと現状を打開することなど不可能だ。もう死ぬ直前なのに好奇心が上回った。少しでも真実に近づきたい。
『だってさぁ、あの子は何もかも違うんだよ。だってあの子は・・・うふ、ふふふ。でも恋都を直接見て考えは変わった』
「アリスは、何がしたいんだッゲフッ・・俺に、何を望む・・・?」
わからない。アリスの目的がわからない。
復讐か?救済か?嫌な考えばかりが頭をよぎる。なぜ俺をここまで連れてきた。俺に対する敵意を隠そうともしない。
『アリスはね、アリスはね。生まれ変わるんだ。新しい体で、それでねみんなみんな壊して新たなる物語を紡ぐの。そのための下ごしらえはようやく済んだよ』
「・・・・・・・・・ぁ??・・・・・いや、だって。おかしいだろ、なんだって・・」
『もう気が付いているんでしょ。最初からね、ね、全てがこの時のためだったんだよ』
恋都の脳裏で様々な要因が泡のように浮いては弾ける。そのどれもが無関係とは言い切れない繋がりを導き出す。弾ける度に言い訳がましい幼稚な理論武装も一緒に剥がされていく。
そもそもだ。あの光で満ちた領域でフォトクリスと見た黒い闇の肉塊がアリスであったのだ。あの時から俺の体に潜んでここまで導いた。
つまりこのダンジョンに俺を連れてきた張本人という事になる。イグナイツとの出会いは偶然ではなかった。
アリスには何かしらの確信があって、あんな意味不明な場所で俺を待ち構えていた。数百年もわざわざ律儀に待ったことから俺の異世界召喚自体には関わってはいない。奴は待つだけで何もしていない。
どんな確信があればそこまで我慢強く待てる?ただ待つにしても絶対の確実性が無ければ出来ない行為。
そもそもどこで俺のことを知った?
俺を召喚できるなら既にしていたはず。それができないから待っていた。俺が絶対に異世界に来る、ひいてはあの領域に来ることを見越していた根拠がわからない。
なぜそうまでして俺に拘る。そんなに夢世界とやらの記憶の補填が大事なのか。
まったくもってお互いに面識は無い。物語は知れど架空の人物など知り得ない。相手はありもしない空想上の存在なんだぞ。
・・・こうなると、イグナイツはいったい何者なんだ?
アリスが認めた転生できる器、数百年も前にはもう逃げ道は用意してあったのに、こいつはそれをしなかった。
A種以上の器と語られる時点でそれだけの特別な存在と理解できる。アリスはなぜ俺をイグナイツに出会わせたのか。俺をここに引き込んだのなら偶然イグナイツの部屋へと繋がったとは考えにくい。
・・・回りくどいがアリスにとっては必要な工程だったのだ。どうもあの裁判と同じものを感じる。
俺が夢世界に引き込まれる前、チシャ猫は何て言った。チシャ猫は「迎えに来た」と言っていた。夢世界に行くことは計画に必要な工程の一部。どうしても夢世界を経由させる必要があったのだ。
俺は知らないうちになにかされたとでもいうのか・・それから俺は夢の住人に言われるがままにアリスの影を追った。
そして、それらしい人物に出会うことになる。
検事として現れた、唯一の大人のアリスだ。
その姿はアリスにしては成長しすぎであり精神はひどく摩耗していた。あれこそがアリスの魂ではなかったのか。
ゲームマスターの死に拘っていたことからその憎悪は本物だと感じたのだが、結局あれが夢の中に逃げ込んだアリスの魂だったのか確認が出来なかった。
他のアリスに比べ人間らしい感情の発露に嘘は無く真に迫っていたが結局死を恐れ縮こまったために判別できなかった。
女王の態度からしても妙である。女王はアリス検事に対して加虐的であることを隠そうともしない。それでいて、アリス検事を相当大事にしている。意図の読めない言動に反して他にはない気遣いが込められていた。最低限のラインは守っていた。俺にアリスが殺されることまでは望んではいなかった。
そしてようやく俺はこの地に導かれた。
夢の住人が俺に何かを期待しつつ助言はするが肝心なことは何一つ教えてはくれない。
その望みはアリスの魂を殺す事での解放で終局だったが、それはまだ達成されていない。裁判でアリスが先に堕ちた。俺は結果的に何もしてはいないが、女王にとってそれも想定内。裁判自体が全部本命を隠すための巧妙なウソ、ただの茶番だった。
俺を裁判と言う過程を体験させるための通過儀礼。重要なのは結果でなく過程だったのだ。
俺をイグナイツ救出に躍起にさせ目を逸らさせた。
ここにいるのもその工程が全て終了した証。女王の終点発言はあくまでも夢世界での終わり。この現実こそが真の終点なのだ。
俺はただ言われるがままに物語を追っただけでしかない。アリスなど関係なかったか・・・物語を追うことが目的だったのだ。不思議の国のアリスの物語を追うには余りにも断片的なのも”俺の為”に再構成した新訳の物語だったから。
いや、少し違うか・・・イグナイツに出会った時点から物語は始まっていたのだ。帽子屋は言っていた。夢世界はアリスの記憶の摩耗で俺が来る前に一度崩壊していたと。もはや原型など残ってはいまい。
キャラクターの性格の改変。俺のあやふやな記憶により再構成された世界が夢世界の正体。あんな改悪糞物語に原作も糞もあるものか。キャラクターの大半が消滅した時点で少ないキャスティングでやりくりするしかなかったのだ。
あれが夢世界の・・再構成した物語の実情。つまるところイグナイツは物語にどうしても必要な導入役、俺が一人で移動できないために用意された導き手。それを外界で補いつつ上手く整合性を合わせるチシャ猫は調整役。イグナイツの突然の変調も仕組まれたことであり、意図的にフェードアウトされたのだ。
・・・あのクソ猫、最初から俺を監視していやがったのか。
つまりイグナイツの与えられた役割は白兎であり、俺の役割とはまさに・・・
「俺が―――――アリスだった・・?」
『くふ、くふふ。おかしいと思わなかった?あの子がああまであなたに好意持っている理由。あの子はいつだって親の愛を求めていた。父親との声だけの関わりに満足していなかった。だからね、夢の中で刷り込んであげたの。お節介かもしれないけど”真実の愛”ってものを教えてあげたんだよ』
「ふざけるな。俺で転生を果たそうとか正気じゃないぞ・・・俺は・・男なんだぞ・・・!」
恋都は憤慨する。イグナイツのあの態度は無意識に仕込まれたものだった。通りで俺に対して距離感がおかしかった訳だ。流石に処遇に同情する。
それに俺の体で転生など認められない。これ以上にまだ状況が悪くなるっていうのか。そもそもこんなボロボロの体に転生してどうなるんだ。
『関係・・ない?なんでそんなこと言うの?全部全部お前のせいなのに、なんでなんでなんで!いつまでもそうやって他人行儀だから戦争は無くならないし差別もなくならないんだよぉぉ』
「ぐぅ、や めろぉッ」
乱雑に持ち上げられた恋都。アリスのボロボロな肉体に至近距離まで近づけられる。
『おかしいなあ、あなただけはわかってくれるんだと信じていたのに。転生したらアリスはね、完璧になるの。やさしいよねアリスはさぁッこんな頭のおかしい世界の人達とも仲良くしようってッ。まずはグリムとクリムゾン。こいつらがねー特に酷いんだよ。ここ900年間アリスが口にするのは自分が産んだ子供の残骸ばかり。見てよ、このお腹に突き刺さった太い管。アリスの歯は抜かれちゃって無いからこれで食事するんだよぉ』
「やめろッッ!!俺に近寄るな!」
『ペーストにされた血と肉をさ無理やり流し込んでお腹がパンパンになるまで詰め込むの。その内消化が追い付かなくて腐ってくるんだあ。上の口からいくら吐いてもその分詰め込まれるから苦しくって苦しくって。なんでそんなことするか知ってる?アリスとしての純度が下がるのを減らすために食事の全てはアリスが産んだ子供なんだって!すごいよねぇ、あいつら実験が上手くいかな過ぎて意味の分からない儀式にまで手を出し始めるんだもん、あ~殺したいーあいつら殺したいー。特にクリムゾン。グリムがいない時に死ぬほど虐待してくるし、元はと言えばあいつの提案でこんな体になっちゃたんだよ~。両腕返して。目と歯を返して。内臓返して。アリスの人生返して。みんなみんな嫌い。関係ないところで幸せそうにしている奴も嫌い。この世界に関わる全てが大っ嫌い。なにより―――』
『未だに自覚のないあなたが一番嫌いだよ』
ガパリと死体のようなアリスの口が開き、闇を覗かせる。喉の奥底からたくさんの目が俺を見つめる。このままだとまずい。喉奥からゆっくりと闇の塊が伸びる。たくさんの目に小さな手のような物を生やし今にも俺の顔へと触れようとする。まるでそれは赤ん坊の様であった。
だれか・・・誰か・・助けてくれッッ―――
悍ましすぎる光景に恋都は気を失いかける。生理的な嫌悪感が全身を引きつらせる。
恋都は一心不乱に願うも救いの気配は一向に現れず。
そんな都合のいい現実などあるはずがないと理解していてもそう願わずにはいられなかった。ただただ恐ろしかった。悍ましくてしょうがない。
俺は初めて”ナニか”に縋る。現実主義者な俺の有り方にひびが入る。それでも神を求めずにはいられなかった。それはとても自然な生命の発露。普段は何物にも依らない生き方をしている癖にいざ命の危機となれば神に縋る浅ましさ。なんと都合のいいことか。
そんな者に救いの手など有る筈もない。
『くひゃひゃひあははははは』
それでも救う者あるとすればそれは・・・これまで紡いだ縁であろう。
颯爽と一陣の凍えし風が吹き抜ける。
「【氷精降世】」
凛とした一声がどろどろに濁った空間を張りつめさせ、いともたやすく静止させる。
気が付けば恋都は誰かに抱えられていた。
「ふむ、どうやら間に合ったようじゃな」
冷たい小さな手が俺の肌に触れる。思わず瞑った目蓋を恐る恐る開き声のする方へと意識を向ける。
この声といい、小さな体。安心が身を包む。
そこには・・・まさしく・・・
「ヨ、ヨルムングぅッ」
「こら、ヨルムちゃんと言えと言っただろうに、それに・・・」
「うブッ!」
頬に響く鈍い感触。じわりじわりと痛みが広がる。
え、俺今殴られた?なんで?
ここは感動の再会じゃないのか?
「我は怒っておる、なんじゃそのざまは・・戦士であれば最後まで毅然としておらぬか。死に際に吐く言葉が救いでは途端に空虚な死へと変わる。死を恐れるな。つまらない最後はやめてくれ。おぬしはそんな人間ではなかろうぞ・・・最後まで抗う者じゃろうがて」
「・・・・すまない、だけどこれだけは言わせてくれ、ありがとう」
「・・・ふ、ふん。だが、同じくらいよく頑張った。異常者相手によくぞ耐えた。あとは、――――――我に任せておけ」
不敵な笑みを浮かべるヨルムの姿は見るものを魅了する不思議な美しさを放っていた。
ヨルムは隠し切れない殺意と喜びを伴ってアリスに立ちはだかる。その背中は誰よりも大きく見えた。