雨が降りそうな暗い曇り空。その地域で一番大きな屋敷にて殺人事件が発生した。警察を呼んで捜査するも、事件は極めて複雑な様相を
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殺人事件の起こった広い部屋に家の主人と使用人、数人の警察官、そして探偵とその助手が集まっていた。部屋の隅々まで緊張が張り詰める中、探偵はその中心でぽつりぽつりと事件の内容について話していた。
「そうです、犯人は屋敷の廊下を走って通り抜けたんですよ。死体に目を向けさせることで堂々とね……。これで、覆面をした犯人が部屋から消えた理由がわかると思います」
「バカな! 廊下には、常に執事が部屋の前で立っているんだ!」
「そ、そうよ! 廊下で怪しい人が歩いていたらさすがに気づくわ!」
屋敷の使用人たちは探偵の話に狼狽して声を張り上げて反論した。それに対して探偵はゆっくりとした足取りで彼らに近づく。
「いえ、その前に用を言い渡しておけば問題ありません。もっとも、気づかれたとしても問題なかったでしょう。なぜなら、犯人は家の中を動き回っても怪しまれない人物だったのですから」
「は、早く言いたまえ! いったい誰だね!? 私の家内を殺した犯人は!?」
車いすに座っている老齢の屋敷の主人は、探偵のもったいぶった物言いに焦れていた。
「それは……」
探偵は屋敷の主人のほうを振り向くと、
「この家の御主人、あなたじゃないですか?」
淡々と犯人の正体を告げたのだった。周囲の人々は驚きのあまりどよめく中、屋敷の主人は生唾を飲み込むと、すぐさま柔和な顔を作った。
「じょ、冗談はやめたまえ……。だいいち、ワシの足はまだこの通り……ほら、治っとらんよ」
屋敷の主人は探偵のほうに向きなおり、包帯の巻かれた右足を示す。
「そうですね、もしその怪我が治っていなかったら、この犯行は不可能だったでしょう」
「どういうことかね?」
「こういうことだよ」
探偵の助手がいつの間にか屋敷の主人の後ろに立っており──屋敷の主人の座っている車いすをひっくり返した。
「うぉっ!」
車いすが宙を舞って回転し、ガシャン! と激しい音を立てて床に落ちる。一方、突然車いすから飛ばされた屋敷の主人は地面に倒れこむことなく……しっかりと両足で床に着地したのだった。
「旦那様! 足が……!」
周りの使用人は驚き戸惑う中、助手は屋敷の主人を
「観念したら。あんたの足は3か月前に完治していたって、あんたの主治医が吐いたよ」
「くっ……くそ!!」
事件の証拠も犯行方法も判明している中で、最後の証拠である足の具合をすべての人の前で暴かれたために、屋敷の主人は殺人事件の犯人を否定することができない。もはや言い逃れができないと悟った屋敷の主人は、この場から逃げようと部屋の出口へと勢いよく走った。
「逃がさないよ」
助手はすぐに屋敷の主人に追いつき男の腕をつかむと、足をかけてバランスを崩し、そのまま床に組み伏せていた。
「は、離せ! 俺を誰だと思ってるんだ!」
「まったく……往生際が悪いね」
すぐさま部屋に待機していた数人の警官が駆け寄り、屋敷の主人に手錠をかける。屋敷の主人はわめいて暴れるも、粛々と二人の警官に部屋の外へ連れ出され、そのまま家の前に停めていたパトカーに乗せられたのだった。
「ありがとう、最原くん、春川くん! 君たちの力を借りることができて本当に助かった!」
警部と思われる男が駆け足で近づき、頭を下げて感謝する。
「いえ、無事事件が解決できてよかったです。ですが……」
「この事件に関して、僕たちのことは秘密にしておいてください」
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『今年、世間を騒がせる美男美女の探偵コンビがいる。この美青年探偵をS、美少女助手をHと呼ぼう。この二人の探偵は巨悪の事件を解決するために全国各地を周り、手掛かりを集めているらしい。しかし、探偵いるところに事件あり。行く先々で偶然にも事件に遭遇してしまう二人だが、そんなことを気にする素振りは全く見せず、むしろ事件における謎解きを楽しむようにも見えた。探偵Sは事件の難解な謎をいとも簡単に次々と解決してしまう。一つ一つの謎を素早く解決するその手腕は、素人の私ですらも理解できるほどに明快で華麗なものである。どんな隠された証拠をも探偵Sの観察眼の前では裸同然に暴かれ、どんな巨魁の悪党であろうと助手Hの優れた運動能力からは逃れることはできない。探偵Sとその助手Hによる犯人を追い詰める手際は見る人を魅了し
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平日の昼間、ここは閑散としたとある空港のロビー。僕は7人席のベンチの左端に座り、隣にスーツケースを置いた。一息つくと、ズボンのポケットからスマホを取り出しアプリを起動する。探偵として活動している今は情報収集が欠かせない。小さな記事をも見逃さないように、新聞を毎日チェックしている。社会面を見ようとページをめくると、『また大手柄 新星凄腕探偵!』の見出しが目に入った。どうやら僕たちの活躍が大きく誇張して書かれたようだ。自分のイメージとはかけ離れた記事の内容に対して、力なく笑ってしまった。
「最原、どうしたのそんな顔して」
「ああ、春川さん、ありがとう。これ見てよ」
春川さんは買ってきた2本のコーヒー缶のうち1本を渡して隣に座り、もう1本の蓋を開けながらスマホの画面をのぞき込む。
「……何これ? 私たちの記事?」
「そうみたいだね……『名前を載せない代わりに華々しく書く』て言っていたけど、これは誇張じゃなくて嘘じゃないかな」
「どっちでもいいよ。……次こそ会ったら締め上げてやる」
「程々にしてね」
画面を鋭く
この記事を書いた人物は、僕たちの行くとこ行くとこで遭遇する、お調子者の新聞記者だ。不運なことに度々事件に遭遇してしまう僕たちは、事件解決後に僕たちのことを他人に話さないように、事件の関係者に対して口止めをしている。しかし彼は話が通じず、個人情報を伏せて記事を書くことを一方的に約束して、いつの間にかその場を去ってしまうのだった。
「それより、この後はどうするの?」
「東京に戻るよ。赤松さんの家の場所がわかったって、灘さんから連絡が来たんだ。明日にも訪ねたいんだけど、また一緒に来てもらってもいいかな?」
「いいよ、バイトも休みだし。夢野が悔しがりそうだけど」
「ははは……夢野さんには謝らないとね。さて、そろそろ時間だ。行こうか」
僕と春川さんは立ち上がり、スーツケースをつかむと出発ゲートへと向かった。夢野さんにどう謝ろうか考えて、ふと一面ガラス張りの窓に目を向けると、雲一つない青空を背景に一機の飛行機が空の彼方へ飛んでいくのが見えた。
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僕は高校生探偵、最原終一
普通の高校生活を送っていたが、通学中にいきなり車の中に押し込まれ、気が付いたら才囚学園に閉じ込められていた。集められた超高校級の才能を持った16人の高校生は、学園長モノクマによってコロシアイ学園生活を
そこは平和な世界だった。
人々は僕たちを知らないどころか、ダンガンロンパさえ知られていなかった。そしてコロシアイの痕跡を調べようと学園に戻った時には、建物は跡形もなく、石ころ一つ残さず消えていた。どうやらコロシアイの首謀者はダンガンロンパを闇に葬り、仲間たちの存在を抹消しようとしている。
そんなことは絶対にさせない!
僕はダンガンロンパを白日のもとに
亀更新になりますし、エタル可能性大なので、気長にお待ちください