魔法少女GL ~女の子たちの初手はいつだってルームシェア時空!!~ 作:MOPX
えーん、えーん……。
うずくまる ちいさなこども。
そのまわりをかこむ たくさんのこども。
たくさんのこどもたちのあいだで おにんぎょうは いったりきたり。
えーん、えーん……。
ちいさなこどものなきごえと たくさんのこどものわらいごえ。
へやのなかに みちていく。
「やめろよ!!!!」
さわぎはぴたりとやみました。
たいかくのよい おんなのこが へやに らんにゅうしてきたのです。
おんなのこが ひとのむれにつっこんで ちらしていきます。
わるぐちをたたきながら たくさんのこどもはにげていきました。
あとには らんにゅうしたこ ないていたこ。
ひろいへやに ふたりだけ。
おおきなほうのこが おちていたピンクのおにんぎょうをひろいあげます。
それをないていたこに わたしてあげました。
「なまえ なんていうの?」
「……」
「おなまえ!!!! なんて!!!! いうの!!!!」
しずかにしていたこが おどろいて またなきだす。
もうひとりのこは あわてて じぶんのほっぺたをぺちぺちたたきました。
ないていたこは びっくりしてしまい そのりゆうをききました。
「ひとをなかせるのはわるいことだから……じぶんでぶった!!」
それをいわれて きょとんとしていたこ。
やがて ひとことだけ ぼそっともらします。
「すごい……」
「まあね。わたしは ちょうてんにたつから……」
「すごい……!!」
ふたりがクスクスとわらいだします。
「もういちど おなまえ きいていい?」
「……このこの?」
きかれたこが おにんぎょうをもちあげます。
「そのこもきになるけど あなたの」
「あ……そっかあ。ごめんね、おしゃべり にがてで……」
「いいよー」
すうっといきをすう。
しんこきゅう。
「わたし……てん」
「てんちゃんかあ」
「うん……あなたは?」
「わたしはたなかこころ」
「こころちゃん……。はじめまして、こころちゃん」
「うん!! はじめてだから はじめましてだね」
ふたりはそとを てをつなぎながら あるきました。
「はれたから おそとであそぼう!!」
「う、うん……。こころちゃん あかるくてすごい。さっきもありがとう……」
「てんちゃんもすごい。わたしがあんなことされたら おこってあばれてたかも……。
てんちゃんは とってもやさしいんだね!!」
「そうかな……えへへ」
「それ なんだったの?」
「これ? これはまほうしょうじょ だよ!! とってもつよいんだよー」
「わたしよりも?」
「え!? それは……わかんない!!」
「ふーん」
「こころちゃんは まほうしょうじょを しらないの?」
「しってたかも!! いもうとが すき!!」
「そうなんだ!!」
ふたりは ぬかるんだ じめんをすすんでいきます。
「こころちゃんは? まほうしょうじょ すきじゃない?」
「やってもいいー」
「そうなんだ!! じゃあふたりでやろう!!」
「ふたりで?」
「うん!! まほうしょうじょは たくさんいるの!!
わたしはピンクが すきだけど……こころちゃんに ゆずってあげるね!!」
「わたし!! きいろがすき!!」
「え!? あれ!?」
「……」
「……」
「じゃあきいろは てんちゃんにゆずってあげる!!」
「……!! ありがとう!! これでおあいこだ……!!」
わらいごえが ひびく。
あおぞらを とおりぬけて おひさままで とどくくらい。
「それじゃあ はじめよう!!」
「おー!!」
めをさまして たいようにおはよう
またあたらしいせかいが はじまるよ
みんながワイワイ きもちがウキウキ
きっときょうも きのうとは ちがうきょうになるから
まだまだないちゃうひも あるけれど
さしのべられててをとって またあるきだすんだ
いま こころがてんにみちびかれて
ゆめをつむぎだすよ
いつだってわすれない ひみつのあいことば
それは――
「「まほうしょうじょぉ!!」」
続