神の鎧を貰いました。
以上!!
気がついたら知らない部屋に座っていた。あたりを見回すとテレビや食器棚、机、そして今俺が座っているソファーなどの日用品が多数置いてある。ひょっとしてリビングかな?もしかするとあのお爺さんが用意してくれた俺の第二の人生を過ごす家なのかもしれない。
よっと、立ち上がり少し部屋を見てまわる。なんだか俺が持っていたテレビよりも太いな、俺の持っていたテレビは凄く薄かったのに。ひょっとしてアナログのテレビかこれ?
ふと壁を見るとカレンダーがかかっている。よく見ると……2001年と書いてある。
「年号が違う、2021年じゃないのか?」
俺はポツリと呟く。カレンダーの年は2001年、10月のページだった。疑問に思いつつもなんとなく近くにあったテレビのチャンネルを拾い上げテレビの電源を入れようとするが、つかない、接触不良かと思い何回か電源を押すが反応がない、いや、この家に電気がきてないみたいだ、電灯もつかない。
机の上に置いてある雑誌を手に取る。…………日本語じゃないから読めない。これ何処の国の言葉?
「そういえば貰った特典って何処だ?着いたらあるって言っていたんだけど」
ふと特典について思い出したので辺りを探す、リビングには無さそうだ。隣の部屋にあるかもしれないな〜と考えリビングを出る。廊下を見回すと階段があった、2階立てらしい1階になかったら後で覗いてみようと思いリビングの隣にある部屋に入るとそこには例の、漫画で見た事がある神の鎧、Zの彫像が置いてあった。
「凄い!マジで凄い!!本物そっくりじゃん!!!」
さっきまでここ何処?って悩んでたのが嘘になるくらいテンションが上がる。新しい玩具を貰って喜んでた子供の頃が懐かしい。今の俺はその時と同じ気分だ。とりあえずZの彫像を手に取ってみる……うん原作でも主人公の兜甲児が言っていたけど鳥の羽のように軽い、後なんだか人肌くらい温かい。
「おお、」と言葉が出る。
これが超精神物質Zなのか、原作で製作者である主人公の父親である兜博士が生み出し、使用者の精神の強い影響を受けるとその形状を自在に変え、使用者の精神を増幅させる力をもつ物質。兜博士はこの物質を人類が最後に知り得るであろうと考えこの物質にアルファベットの最後の文字である"Z"をつけた。
そしてこの超精神物質Zで作り上げられたのがこの神の鎧、"マジンガーZ"なのだ、これを装着した物は装着者のイマジネーションと精神力を使う事で無限の力を手に入れ正に神の如き力を手に入れるほかならない、という事らしい。
「そういえばこのマジンガーZは博士が息子の為に作り上げた物だったんだけど、俺が着て大丈夫なのかな?」
ふとなんだか疑問に感じる。これ着ちゃっていいの?博士が愛する息子の為に心血注いだこの鎧を赤の他人である俺が着ちゃっていいのかな、うーんと悩む。
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………まあ、いいか」
いいよね、これ俺が貰った物だし。ほらプ○バンでもアニメのキャラや仮面ライダーにウルトラマンのリアルな武器や変身アイテムとか出てるし、これはそれの延長の様な物だよ、そういう事にしておこっと、納得する。取り敢えず装着してみようかな。
「しっかし軽いなー。もし俺がメチャクチャ重たいって考えたらメチャクチャ重くなったりってゔぇえええ!?」
ドスンっと鈍い音と共に彫像が床に落ちる、あぶな!もう少しで足潰れる所だった。俺がそんなこと考えたから彫像がメチャクチャ重くなったんだろうなと考えながら彫像を「これは軽い、軽い」と言いながら持ち上げる。
……最悪。床が凹むというか壊れた。これどうしよう?そんな事を考えていたら上からガタっと物音が聞こえた。
うん?なんで上から物音がすんの?……もしかして、誰かいんの?
「って、ヤバイじゃん!これ、床、どうしよう!!というか俺不法侵入とかしていたとか、そんな話なの!?」
どうしよう、逃げるとか、いやちゃんと謝ろう。多分この家の家主が階段を使って降りてくる音を聞く。うんとりあえず土下座でもなんなりして状況説明をしてなんやかんやで弁償とかそう言う話をしようと考え戦々恐々と家主を待つ、そして俺がいる部屋の前で足音が止まった。入ってくる、バットとか持ったらどうしよう殴られるかな……。
ガチャとドアが開けられる。そして多分ここの家主と思われる学生服を着た男と俺の目が合った。
?サイド
目が覚める。夢だったのか?なんだかリアルな夢だったな宇宙人が攻めてきて地球が滅ぼされかかってるなんて。はは、馬鹿らしいそんな訳ないだろうな、さっさと着替えて訓練に行かなきゃな。
「うん?訓練ってなんでだ、違うだろ学校だろ学校……えっ?」
辺りを見回す、おかしい違和感がある、というか……ここは……何処だ?"俺の部屋"じゃないだと………。
それと同時にある実感が湧いてくるまさか…俺はまた、過去に戻ってきちまったのか!急いで窓に駆け寄り外を見る。人の気配がなさ全くない。だがここは、俺の知ってる街じゃないじゃないか!
「どう言う事だよ……俺は"俺の部屋で目覚めるはずだろ"どうしてこんな所で目覚めるんだよ」
あれ?なんだか俺変なこと言ったか?というか本当にここは何処だよ、もしかしてひょっとして奴ら、BETAがいない世界なのか。そう淡い期待を俺は考えたが、ふと床に落ちている新聞を見つけ拾い上げ、絶望する。
「……はは、そんな訳なかったか」
乾いた笑い声を上げる。新聞の文字は何処かの国の文字で読めなかったが写真にはデカデカとBETAが写っていた。
「畜生っ!またかよ、俺はまた過去に戻ってきちまったのかよ!」
平和な日常を過ごしていた俺は3年前に突然どう言う訳か別の世界に来てしまった。その世界は俺がいた世界と同じ人が立場や役割は違えど住んでいた。だが遥かに違うことはその世界は30年前から異星人との戦争が続けられていることだった。
"人類に敵対的な地球外起源生命体"ー通称BETA
奴らとの戦いで人類は10億まで減少、刻々と人類滅亡は迫っていた。突然この世界に来ちまった俺は訓練兵としてなんとかこの世界を救おうとしてきたが結局、何もできなかった。
そして、オルタネィテイヴ5が発動され人類は僅か数十万人を乗せた移民船に乗り込み地球を脱出、G弾による攻撃で、最終決戦を挑み残された10億人はG弾でおかしくなった地球で生き残りをかけた泥沼の戦いを挑むことになる。
「くっ、そんなことあってたまるかよ俺は二度とあんな思いをするのはごめんだ」
だがそうと決まれば、やる事は一つだけだ。なんでまた俺がこの世界にまたきたのかはわかんねぇ。だけどあの人に会わなきゃなんねえ、だけどまず先にここが何処だか状況の確認をしねえとな。
俺が下に降りようと扉の前に近づくとドスンと一階で物音がした。なんだ?これは声がする。もしかして誰かいるのか?ちょうどいい誰かわかんないけどここが何処だかわかるかもしれない。
「いや、ちょっとまてよ、俺これって不法侵入してるよな。どう説明すりゃいいんだよ」
まさか気づいたらあなたの家の中で寝ていましたとか、酔っ払いの台詞じゃねえか。どう説明しようと思いながら一階に降りていくと人の気配があの部屋からするな、一応恐る恐る近づきつつ扉を開ける、するとそこには、俺と同じくらいの年齢の男が変な頭の彫像を持って立って俺を見ていたのだった。
?サイドアウト
?の人は誰でしょうね(すっとぼけ)