神の鎧をオルタに突っ込む話   作:レベルアップ

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あらすじ
第一"村人?"発見



この世界で初めての会話

目の前の学生がこっちを見ている。多分この家の家主の息子とかそんなのだろう。見た目、日本人みたいだやっぱここ日本だったのかと思うがそうじゃなくてまずは弁明をしないとっ。

 

「ええと、すみません、怪しい物じゃないんです。別にこの家に好きで入ったわけじゃなくてですね、あっ、床壊しちゃてごめんなさい!!」

「あっいや、俺は別に怪しい奴じゃないんだ。というかその手に持ってる彫像を下ろしてくれ!俺、泥棒とかじゃないから!!」

 

目の前の学生君と同時に声を上げた為、それぞれの言葉で自分達の言葉がかき消される。

 

「……………………」

「……………………」

 

互いに黙って見つめ合う。互いにどうぞお先に喋ってくださいと俺と目の前の学生君もおそらく目線で言う。このまま見つめあっても埒が開かなそうなので俺が先に口を開くことにした。

 

「ええっと…ここの家の家主の方ですか?」

 

「はい?いやそっちがこの家の家主じゃないのか?」

 

「えっ?俺はてっきり君がこの家の人だと…」

 

「いや違う、俺はここの家の住民じゃない…」

 

「……じゃあ君はどうして知らない人の家にいるんですか?」

 

「いや、それ俺の台詞でもあるぞ……」

 

………………………………あらまぁ。ひょっとしてお互いに不法侵入者って事かなの?というか俺はともかく知らない人の家に入ってるなんてどうしてだ?まさかひょっとして。

 

「ひょっとして君、学校帰りに見ず知らずの人の家に不法侵入して泥棒?だとしたら最低なんだけど」

 

「いやいや!だから俺の台詞でもあるんですけど!そっちこそなんで自分の家じゃない家に入ってんだよ、そっちこそ泥棒じゃねえのか!!」

 

泥棒!?俺泥棒じゃないんですけど。酷い勘違いだ、前世はそんな犯罪なんか犯した事ないんだけど、二度目の人生始まってすぐに泥棒の冤罪かけられるとかどういう事だよ!

 

「いやいや違う、俺は気づいたらここにいただけで不法侵入するつもりなんてなかったんだよ!そっちはなんでここの家に不法侵入したんですか!?」

 

「俺も同じだよ、気づいたらこの家で寝ていたんだよ。てか、どうやってここに着いたのかは俺が聞きたいよ!!」

 

「訳が分からない!」

 

「確かにな!!」

 

駄目だ、全く埒が開かなそうだ。まず互いに状況を確認しないと。とりあえず俺の事を話そう、向こうは何故ここにいるのか分からないって、言ってるけどまさか記憶喪失とかじゃないよな。

 

「俺は気づいたらここにいたけど、まあその…色々特殊な理由でここに来たんだよ。ちゃんと理由は分かる」

 

「理由?理由ってなんだよ」

 

学生君が俺を訝しげに見る。失礼な、俺そんなに怪しく見えるのか?

 

「俺、死んじゃったらしくてさぁ。その後白い世界でお爺さんにあってその後、この世界に来たみたいで。まあつまり俺は別の世界からこの世界に来たって話なの、嘘じゃないよ、本当だよ」

 

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………えっ?」

 

目の前の学生君が衝撃を受けたような顔をする。何?信じていないのか、本当の話なんだけどな、まあ普通の人にこんな話なんかしても信じては「別の世界…だと……」うん?

口元に手を当て学生君が俯いてブツブツ呟き始める。どうしたの?なんか雰囲気怖い。そう思っているとガバッと顔を上げて凄い剣幕で俺に近づいてきて両手を俺の肩にガバッと乗せてくる。その衝撃で俺は手に持っていたZの彫像を自分の足に落としてしまう。今、彫像は軽くなっていたとはいえ地味に痛かったので抗議しようとするがガクガクと体を許される。気持ち悪い。

 

「おい!どういう事だ、お前もこの世界じゃない世界から来たって!!本当なのか!!」

 

目の前で叫ぶように学生君が俺に聞いてくる。……いやあの、ガクガクされて気持ち悪いし、後耳に響くからあんまり叫ばないでほしいんだけど。これ以上ガクガクされたくないのでとりあえず学生君を突き飛ばす。あー気持ち悪かった。

 

「ガクガクしないで、後耳まで叫ばないでほしいんですけど。気持ち悪いし、耳がキーンってするから」

 

「えっ?あっ、ごめん」

 

抗議すると学生君が申し訳なさそうに謝ってくる全くなんなんだよ、この人やばい薬やってんじゃないのかと思わずそう思っていると学生君が俺を見て口を開いた。

 

「あーその…ちょっと驚いちまったんだ、ごめん。その……」

 

学生君の言葉が少し止まるがすぐに続きの言葉が出てきた。………その内容は俺を驚かせる物だった。

 

「…………俺も、俺も別の世界からこの世界に来ちまったんだ。それも、これが2回目だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………なんとまあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所が変わって先程まで俺がいたリビングに移動する。互いにソファー椅子に座り合い向かい合う。

 

「まあ、取り敢えず自己紹介からで、俺は野上 翔。前の世界では千葉県出身だったよ。そっちは?」

 

学生君に聞くと向こうも口を開いた。

 

「俺は、白銀 武。この世界に来る前は、普通の学生だった…」

 

学生君…いや、白銀君はこれまでの事を話し始めた。今まで自分が体験してきた事を。

元々ただの学生として暮らしていた彼は突然ある世界に飛ばされた。その世界は"べーたー"とかいう宇宙人と戦争をしている世界で彼はそこである人の計らいで訓練兵としてその世界を救おうと努力していたらしい。

しかし、その努力も虚しく人類の一部を乗せた宇宙船は安全な星に逃げ、残された人類は玉砕覚悟の最終決戦を行う事になり彼もそこで戦っていたらしいがその後の記憶はないとの事。

………何という過酷な。俺だったら絶対に無理だと思う。白銀君の根性はとても立派だと賞賛してあげたいが彼のとても悔しそうな表情を見ていると、下手に慰めの言葉をかけられなかった。でも今は何か声を掛けてあげようと思い声を掛ける。

 

「それじゃあ、人類は、滅亡したの?」

 

「…ああ、多分な」

 

そう答えると白銀君は俯いて深いため息を吐いた。やばい地雷踏んだ、俺の馬鹿、なんて事言うんだよ本当に、無神経過ぎたよ俺。うーん、取り敢えずどうしよう?彼は今まで大変だったんだから彼には救いがあっていいはずだ。今の人生を楽しむとかを。うん、そうと決まれば今後の考えを聞いてみよう。

 

「それで、白銀君は、これからどうするの?」

 

「ああ、これから何としても横浜基地に行く。そしてあの人、夕呼先生にあってオルタネィテイヴ4を完成させてもらう」

 

ガバッと顔を上げて決意の言葉を出す。待ってここ君の言っていた世界じゃないんじゃないの。そう思って聞くと白銀君は新聞を見せてそこに載っている写真を指差す、何この気色悪い生き物。バイオメタルビースト?

 

「この世界にはBETAがいる。そして今日はここにあるカレンダーを見るにおそらく2001年10月22日だ。以前と目覚めた場所は違うけどおそらく俺はその日戻ってきちまったに違いない。だとしたら今度はうまく行くかもしれない」

 

「ちなみにうまく行くと思う理由は?」

 

「理由としては俺にはこれから起こる出来事が分かる。その知識を夕呼先生に伝えることができればオルタネイティヴ4が完成してオルタネイティヴ5の発動を阻止できる筈だ」

 

俺が聞くと白銀君は答える。"オルタネィテイヴ5"それはG弾とか言う凄い爆弾をドカドカと地球に撃ちまくってべーたーを殲滅し人類を別の惑星に移住させる計画だと白銀君はそう言っていた。どうもG弾を使うと地球の磁波と重力が狂いG弾を使用した土地は半永久的に人が住めなくなる死の土地になる核爆弾をさらにグレードアップさせたものらしい。

マジンサーガの世界の地球みたいになるのか、しかもこれから2ヶ月後に最悪なんですけど。俺楽しい世界がいいって言ったんだけど……お爺さん、まさか俺を送る世界まちがえたの?じゃなくて今はそれよりもー

 

「そのオルタネィテイヴ4って本当に完成すれば人類はべーたーに勝てるの?ぶっちゃけ白銀君の話はきっと本当なんだろうけど、なんだかSFを聞いているみたいであんまり実感が湧かなくて」

 

「俺もはっきり言ってわかんねえよ。だけどやらなきゃ確実にオルタネィテイヴ5は発動されちまう。もうあんな思いはたくさんなんだよ……」

 

ぎゅっと拳を握りしめる白銀君、彼を見ててなんだか物語の主人公みたいだなと思う。俺には絶対にこんな役務まらないだろうし。とはいえ何か俺も何か力を貸してあげたいんだけど、どうしようかな。

 

「なあ、野上。本当にここが何処だかわからないのか、なんとしても俺は横浜基地に行きたいんだけど」

 

「うーん俺も来たばっかりで右も左もわからないんだよね。役に立たなくて申し訳ない」

 

「いや、お前のせいじゃねえよ。俺もこの世界に来たばっかりの頃は同じだったからな」

 

ハハッと笑う白銀君。俺もちょっと笑う。そういえば質問がある。さっきから気になっていたことだ。

 

「それはそうと白銀君、なんで君はタメ口なのかな?」

 

「へっ?」

 

「いや俺、君より年上なの。これでも社会人」

 

そうさっきから彼何故か俺にタメ口だまあ、別にいいけど俺以外だったら確実に文句言ってくるよ、特に俺の前の上司とかめちゃくちゃうるさく言ってくるよ。

 

「えっ?年上だったのか?しかも社会人!?えっと、その、すみませんでした。その俺と同じくらいの年齢だと思って、その俺の周りっていつもタメだったから。その野上さんって見た目同い年くらいかと思っていたから」

 

そうなの?俺って見た目そんなに若かったけ?知り合いはお前仕事やり始めてから一気に老けたなとか言われていたし、もうこの年で白髪生え始めてきたから、お世辞でもそう見えたのならちょっと嬉しい。

 

「いやー、そうなの?俺って白髪があっちこっちから生え始めていたし周りも老けてるって言っていたからそんなに若かいと思ってなかったけど」

 

「いや白髪なんて生えてないですけど」

 

「えっ?本当」

 

「本当です。そこに鏡置いてありますし見てみたらどうですか?」

 

言われたので立ち上がって白銀君が指差した鏡を見る。Oh.確かに白髪がなくなって黒髪に戻ってる。というか若返ってね、白銀君と同い年くらいじゃん。ひょっとして転生すると同時に若返ったのかなということは今俺三十代くらいの年齢だったけど彼と同じくらいの歳にまで戻ったってことか。ちょっとラッキー。

 

「どうしました?何かありましたか?」

 

白銀君が聞いてくる。

 

「大丈夫。あっやっぱりタメ口で結構です」

 

年齢戻ってるなら別に問題ないや今思えばなんだか傲慢だった上司みたいだったかも。年齢を縦にするなんてずるいと思っていたのに俺ついやっちまった感じがする。

 

「えっいや、何故また急に」

 

「今俺君と多分同い年くらいだから、やっぱ敬語なしでいいや

俺も確かに同い年に敬語使ったことなんかないし」

 

白銀君が少し困惑してる。なんかごめんね。

 

「ああ、わかった俺も正直こっちの方が話しやすいし。それはそうと…」

 

白銀君が俺を見てくる。どうしたの?

 

「俺は俺の事を話した。次はそっちの番だ」

 

俺の事について話せと言っている。っと言っても俺が話せることなんて白銀君と違って俺のなんて薄っぺらもいいことなんだけどなぁ。まあでも話しても困ることじゃないし話そうかな。

 

「ええと俺の話だけど、………」

 

話そうとした瞬間何か変な感じがした。なんだ?ふと机を見ると……揺れている。地震か?白銀君も違和感を感じたのか身構えた後、リビングを出たので俺もそれを追い、そのまま二人で玄関の扉を開け外に出た。人っ子一人もいない。不気味だ。

 

「なんだろう?地響きが大きくなっているんだけど……地震かな」

 

「……いや、地震じゃない。これは………まさかっ!!」

 

白銀君が後ろを振り向く俺もそっちの方向を見る。その方向を見て俺は絶句した。

砂埃を上げ何かの大群がこの町に向かってきていた。




前回の話ラストに登場したのは原作主人公のタケルちゃんでした。まあ、わかっている人はわかっていたと思いますが。
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