神の鎧をオルタに突っ込む話   作:レベルアップ

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あらすじ
バーゲンセール開催


装着

某基地モニタールーム

 

「司令、BETA群はもうすぐ我が軍の射程距離にもうすぐ入ります」

 

「砲兵部隊、戦車隊、戦術機いつでも攻撃可能とのことです」

 

「BETA群、我が軍の攻撃エリアまで、後1キロまで来ています」

 

「偵察隊より報告、現在レーザー級は確認できずとのことです」

 

基地に努めるオペレーターが次々と状況を伝えてくるのを司令官は聞いていた。顔には出さないが僅かに冷や汗が出ているがオペレーター達の声を聞き口を開く。

 

「全部隊に通達。BETAを1匹たりとも我らが領土入れるな。我々の後ろには、護るべき民間人、そして君達の友人や家族がいるその事を忘れるな」

 

そう言って少し口を止め、そして瞼を閉じる。ここまでは司令としての言葉だ、これから自分は攻撃命令を全軍に出す。もう何年もこの役職についているというのに未だに慣れない。何故なら自分の命令で死ぬものが確実に出るからだ。しかしそれは許されない、それが自分の負うべき責任であり、仮に後任がつくくらいならせめてこの責任は自分だけ追うべきだと思っているからだ。

「ふうっ」と息を出すと同時に瞼を開ける。BETAがエリアに入るまで後10秒、9秒、8.、7、6、5、4、とカウントが迫ってくる、そして命令を出した。

 

「全軍!攻撃を開始!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は再びある町

 

 

「何か来るみたいだけど……あれは、なんだ?」

 

俺は隣にいる白銀君に声をかけると同時に顔を向ける。白銀君の表情が青くなってる。怯えてるのか?

 

「おい、嘘だろ。どうしてここに……BETAがいるんだよ」

 

白銀君が喋る。今の自分の言葉は聞こえていないみたいだ今の白銀君の言葉はおそらくポロッと口から漏れた言葉だろう、すると後ろから激しい音が一気に聞こえてきた、もしかして大砲か?

空に赤い何かが放物線を描く形で俺たちの真上を飛んでいく、そして砂埃が立っている場所に……当たった。凄まじい爆発音がなり土埃と何かわからないが生き物が飛び散った。そして衝撃波が俺たちを襲った。

 

「うわあああ!?」

 

「ゔぇええ!?」

 

お互いに転倒する。数十秒倒れた後立ち上がり周りを見ると今の衝撃波で周りの風景がメチャクチャだ。軽いものは吹っ飛び電柱がへし折れ、家は壊れているものがある。その光景を見ているとぐいっと引っ張られる。

 

「おい!ぼさっとしてないで逃げるぞ!!」

 

白銀君が促す。俺は急いで着いて行くことに………。

 

「ちょっと待ってて」

 

「はあ?どうしたんだよ?急いでここより安全な場所に行かないとなんねえんだぞ!!」

 

そんな事を言っている白銀君に「ごめんねすぐ済むから」と言ってさっきまでいた家の中に入る。あったあった、家の中は外と同じく衝撃でめちゃくちゃだったけどZの彫像は全く無傷でリビングに転がっていた。それを拾って再び外に出る。

 

「何やって………なんでそれ持ってきてんだよ!!」

 

白銀君が怒鳴る。どうした?

 

「わざわざさっきの家の中入って行ったからなんだと思ったらなんでその重そうな頭の彫像持ってくんだよ!?馬鹿なのか!!??」

 

ああ、そういう事か。だけどこれせっかく貰ったものだし無くすと困るし…後まだ着てないし。

 

「いやいや、絶対必要。それにこれ重くないし、ほらっ」

 

ぽいっと白銀君にパスする、白銀君「おおっ?」とちょっと慌ててキャッチする。ナイス反射神経。

 

「ああ、うん軽いねー……じゃあねえよ!!第一こんなの持って走れるか!!人間何か持ってると走りにくいんだよ!!というかこんな所でコントやってる場合か!!」

 

そう言って彫像を投げ返してくる。爆発音がさっきから激しい。なるほど持って歩くと邪魔か、なら。

 

「よし、わかった被る」

 

「ああ、そらなら平気って、馬鹿野郎!!」

 

ビシッとツッコミを入れられる。なんで?

 

「お前、緊張感なさ過ぎだ!!BETAが近くに来てんのにこんな所でさっきから、何やりたいんだよ!」

 

白銀君が怒って彫像を取り上げ、それを放り投げた。酷い!!抗議しようとすると白銀君再び怒鳴る。

 

「いいか!今BETAを攻撃しているのが何処の軍か知らねえけど所詮あんな攻撃は精々時間稼ぎ程度なんだよ。ここでいつまでもぼさっとしていると二人とも死ぬんだぞ、お前はここで死にたいのか!?」

 

白銀君が真剣な目で俺に言ってくる。俺を心配して言ってくれているに違いない。そう言えば彼は前のループでべーたーと戦っていたと言っていた。俺と比べてその宇宙人達の恐ろしさが分かっているし状況がよく分かっているのだろう。そう真剣に言われると下手に反論が出来ない。

 

「ああ……うん。分かりました、だけどあれは大切なものだから、それは譲れない」

 

「………どうしてもか?」

 

「どうしても」

 

何か言いたそうな白銀君。だけど暫く考え込んだあと彫像を拾い上げた。

 

「はあ〜、分かったよ全く。これは俺が持つ。一応鍛えていたからな」

 

優しいね彼、まるで主人公みたいだ。そう思いながら俺はお礼を言った。

 

「ありがと。それで何処に行くの?」

 

「ああ、何処かにシェルターがあるはずだ。ハッキリ言って徒歩でBETAから逃げるのは不可能だ。まだそこにこもっていた方がここより安全だしな」

 

「成程、所でシェルターは何処にあるか分かるの?」

 

「大体の検討はつくこっちだ」

 

俺たちはそうして走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、はあ。もう限界だ」

 

「頑張れ野上、もう目の前だ」

 

白銀君、君体力凄いね。俺はすごく久しぶりにここまで全力疾走したのに白銀君全然息切れてないし、しかも彫像を持って走ってるのに。

そんなこんなでシェルターに到着した俺たち。凄く頑丈そう。白銀君が彫像を俺に返してから扉に近づいて扉を叩く。

 

「おい、誰かいるか?いたら開けてくれ」

 

白銀君が聞くが反応がない。中に人がいるのか知らないけど開けてくれるのか?

 

「たった俺たち2人だけだ、いたら開けてくれ」

 

人いるのかな、こんな時ってアニメとか映画では中の人開けてくれないんだよなーと思っている白銀君がこっちに戻ってきて頭を振った。

 

「反応がないな、仕方ねえ近くに何かしらの非常口がある筈だ。そこから入るしかねえな」

 

そう言って歩き出そうとして止まった。どうしたどうしたと白銀君の目線の先を見ると………なんかいる………。大人よりちょっと大きいな、着ぐるみとかかな。

 

「っ走れ!!」

 

白銀君が叫ぶそれに驚いて飛び跳ねるが直ぐにその指示に従い白銀君の後を追う。後ろから何かが追いかけてくるのを足音で感じる。振り向こうとすると「振り向く暇があったら走れ!!」と白銀君が叫ぶ。

とりあえず2人で闇雲に走る何処に向かっているのか知らないけど、とにかく走った。走って走って走って走って走っていると……途中で白銀君に突き飛ばされ、ちょうど俺の頭があった所にヒュンと何かが掠めた。

 

「………っ!!」

 

これがべーたーなのか。象みたいに長い鼻を持って二足歩行で立っている。ハッキリ言ってキモい見た目だ。

 

「野上ぃぃぃいい!!逃げろー!!」

 

白銀君が叫び目の前の長鼻べーたーに落ちていたブラックの塊を投げつけ、長鼻べーたーは白銀君の方を向いた。ちょっと!?何するつもり!!まさかおとりになるつもりとかじゃないよね!!

 

「白銀君!!」

 

「俺は大丈夫だっ!!お前は逃げろ!!」

 

そう言って白銀君が俺とは違う方向に逃げ、長鼻べーたーが白銀君を追う。ちょっと待ってと思ったら近かで物音が、周りを見ると長鼻べーたー以外に綺麗な歯並びをしたキノコっぽい頭のなかなかマッチョな方々が大勢いた。

思わず後ずさる。ちらりと白銀君の方を見ると白銀君が倒れていて長鼻べーたーがジリジリと迫っているのが見えた。

不味い、不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味いマズいマズイ不味い不味い不味い不味い。どうしよう!?多分白銀君が長鼻べーたーに殺される、と言うかその前に俺が死ぬかも、何か、何か武器とかないか?まさか第二の人生始まったばかりで死ぬなんて……あんまり過ぎでしょ!!

 

「何かないか、何か……」

 

そう言ってて少し「うん?」とある物を持っているのを忘れていた。抱えているのを見るZの彫像……神の鎧。あっ、あったんだった。

べーたーが俺に向かって飛び掛かってくる、それをスローモーションで見ながら……俺は彫像を頭に被った。

 

 

 

 

 

 

武サイド

 

くっそ最悪だ。目の前に闘士級(ウォーリアー)が一体いる俺はさっきこいつの攻撃をかわす時に転んじまった。コイツはかなり俊敏な奴だった筈だ。ここまで近いとコイツの攻撃を避けきれない。

野上はと思い見ると小型のBETA達に囲まれており絶望する。終わりだ俺たちはここで死ぬ。

そんな…そんなのありかよこんな所で、俺はまだ何も出来ていない。横浜基地に行って、夕呼先生に会って、オルタネィテイヴ4を完成された貰う筈だったのに……………くそっ!!

悔しさで涙が流れる、俺はまた、何も出来ずに……闘志級が俺に飛び掛かってくる。色んなことが思い出してくる前の戦争がなかった世界での事、そして3年前に迷い込んだあの世界での辛かったけど楽しかった出来事。そしてなにより大事な幼馴染の少女の事を。

 

「…純夏」

 

幼馴染の名前を呼ぶ闘志級の長い腕が俺の頭に届く死んだと思った瞬間だった突然、目の前の闘志級が巨大な腕に掴まれて持ち上げられた。

 

「……………………………えっ?」

 

思わず見上げ、そして絶句した。

目の前に巨大な透き通る青い色をした巨人が膝立で佇んで俺片手にもがく闘志級を掴んでおり、巨人はそれをじっとみた後、ぐいっと力を込めて握りつぶした後、俺を見た。

 

「っその顔は!?」

 

巨人の顔を見て驚く、なぜならその顔は野上が持っていた彫像と同じだったからだ。

 

武サイドアウト




焦らしに焦らしてZ登場しました。
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