神の鎧をオルタに突っ込む話   作:レベルアップ

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あらすじ
タケルちゃん「一緒に戦ってくれ!!」
主人公「無理です!!」


仕方ない

「なんでだよ!?」

 

俺の発言に怒った白銀君が立ち上がる。落ち着いほしい、別に俺は悪気があって言ったんじゃないんです。

 

「悪いけど無理。マジで無理です、ご勘弁を」

 

「いやいや!!お前のそのZの力があれば、この世界の為になるんだぞ。実際さっきもBETAの群れを圧倒しただろ。あの力を使えばもう、あんな思いを…しなくて済むんだ!!だから頼む野上、一緒に戦ってくれ!!この通りだ!!」

 

俺は頭を下げて謝るがしかし、白銀君は食い下がる。挙句の果てに土下座までしてくる。ぶっちゃけやめてほしい。俺が悪い見たいじゃん、いや俺悪くないけど。でもまあ、白銀君の気持ちは分かると思う。あの時、べーたーの群れに俺が対峙する前の事だ。その時俺はZになっていたためか白銀君の心が見えた。その中は非常に強い後悔、悲しみ、怒りの感情があった。きっと前回の世界で言葉にいえないほど辛い事をきっと体験してきたのだろうと推測できる。だけど…。

 

「土下座されても困るよ、ハッキリ言って怖いから」

 

「怖い?あんな力を持っているのにか!?」

 

白銀君が驚いた表情で俺を見る。

 

「いや、一応自分こんな凄いの持っているけどさ、元々普通の一般人なの、普通の社会人だったの、今見た目何故か若いけどね。だからいきなり戦ってほしい言われても困る」

 

後、この世界のことなんかぶっちゃけ知らないし、割とぶっちゃけどうでもいい。いや、別に困っている人がいれば助けたいと思うし、助けるよ。だけどこの世界の問題の規模は俺には規格外すぎる。いきなりそんな事言われて「分かった、力になる」なんて即答できるのはアニメや漫画に出てくる主人公だけだろう、もしくは自分が殺されるかもしれない事を理解してもいない目立ちたがり屋の唯の馬鹿だけだと思う。

 

「あっ……」

 

白銀君が黙り込み俯いてしまう。なんだかやっちまったって感じだ。少し心配していると。顔を上げた。

 

「…悪いお前の言う通りだ。そうだよないきなりこんな世界に飛ばされて戦えなんて言われちゃそりゃそうだよな。俺もそうだったって言うのによ……悪い野上、お前の意思を無視していた、ごめん」 

 

「大丈夫、気にしていないから。ほら、頭を上げてよ俺も役に立てなくてごめんね」

 

白銀君が再び頭を下げるのを見て本当にごめんと心の中でも謝罪する。それに、白銀君と違って俺は強くない…………前の人生で俺は自分の事しか守れない人間だった。そんな人間がこの世界の為、ましてや知らない誰かの為に戦うなんて、とてもそんな事を出来るとはとても思えなかった。

 

「まあ、ほらちゃんと横浜まではちゃんと送ってあげるからさ。せめてそれくらいはするよ、せめてね」

 

「…ああ、じゃあよろしく頼む」

 

白銀君がお礼を言う。せめてそれくらいは俺にも出来るだろう。そして白銀君を横浜に届けたらそして俺は、取り敢えずどこか宇宙に行って平和そうな星でも探してそこで暮らすとかでもしようかな。まあ、後々考えればいいかなと考えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それはそうと野上、お前日本へはどっちに行けばいいのか分かってんのか?」

 

「…………………うん?」

 

「いや、さっきから飛んでいたけど道というか何処を飛んでいけばいいかはお前わかっていたのかってさっきからちょっと気になってて……」

 

白銀君の言葉に思わず二人で黙って見つめ合う。………………そういえば、ここ何処ら辺だろう。

 

「アハハハハ、チョット〜マッテテ」

 

白銀君にに乾いた笑いを見せ再び彫像を被りZになる。そして、空高く飛び上がった。高く高く飛び上がっていきそして、宇宙空間まできた。ふむふむ、成程、成程。テレポートを使い白銀君の後ろに現れる。白銀君はいきなり俺が現れたので「うぉおおお!?」と叫びながら跳ねた。

 

「の、野上!?お前、一体何やってっ!?」

 

「大体、ユーラシア大陸の辺りだったよ」

 

「アバウト過ぎるわ!?」

 

俺の回答に白銀君のツッコミが辺りに響渡るのだった。

 

 

 

 

 

「白銀君、多分もう少しでそろそろ到着するよ」

 

「早いな、もうちょっとで到着か」

 

あれからほんのちょっと二人で色々と2時間くらい調べた後ようやく日本への方向がわかったので白銀君のナビで飛ぶこと20分ようやく日本が見えてきた。

 

「なあ、さっきも言ったけど、レーダーとかを……」

 

「大丈夫、多分引っかからないし、下からは俺たちの姿は見えない筈だよ」

 

先程、白銀君に領土内に入る時に気をつけろと言われたので透明に…まあ正確に言えば周囲の光を屈折させて見えなくしているんだけどねそのおかげで自分だけ透明で白銀君が丸見えという事態にはなっていない。(一応飛ぶ前に白銀君に本当に消えているのか確かめて貰った)他にも熱とかバレないようにも色々やっては見たのだが、まあ、近づけば大丈夫か分かるだろう。最悪、ヤバそうだったら白銀君の身は絶対護る気だ。そう考えていたら、ロボットが飛んでいるのが見えた。バレたか?と思っていたら俺たちのいる方向ではなく別の方向を飛んでいた。多分バレて、ないのかな?

 

「白銀君、ロボットが飛んでるよ」

 

「うん?どれどれ、あれは……撃震か?……間違いない、撃震だ。と言うことは、やっぱり日本だ!!野上、やっぱりここ日本だったぞ、ようやく着いた!!」

 

白銀君が喜びの声を上げる。やっと着いたかー色々と長かったなぁ〜。正直なところ長い間車を運転していた気分に近いよ。それはそうと出発した位置から考えるに関東はもうちょっと先の方だろうな。なので、そのまま飛んでいき、最終的に町があったであろう廃墟に着いた。

 

「うわ、何があったんだろ。町がなくなってるんだけど、どう言う事」

 

「ああ、BETAの襲撃があったんだよ。ここが…横浜だ」

 

白銀君を見ると、何回目かの再び沈んだ顔が見えた。あんまり聞かない方がいいかもしれない。まあ、目的地に到着したのだから取り敢えず何処に降りようかと暫くその町の廃墟の上を飛んでいると。白銀君が声を上げた。

 

「野上、悪いけどあそこに降りてくれ、あそこの壊れた家の辺りだ」

 

「あそこ?いいよ捕まってて」

 

白銀君の指差す場所には半壊したロボットが崩した家があった。取り敢えずそこに着陸し鎧を解除した。白銀君が壊れた家に近づく。その目はなんだか何処か懐かしそうな感じ、そういえば、白銀君って横浜に住んでいたんだっけ?と言うことはひょっとして……。

 

「家とか?」

 

「ああ、そうだ。前この世界で目覚めた時はここからだった」

 

白銀君が答えてくれた。そう答えた後、家に入っていく白銀君。色々と思うところがあるんだろうな。さて、俺はどうしようかな?以前ここから目覚めて横浜基地って所に行ったと言っていたから多分距離は近いんだろうな。それならもう俺がやる事はないと……出会ってからまだ数時間くらいだけど別れるのは辛いから黙って行こう。俺はZになる。取り敢えずこの世界は俺には厳しそうだ、まだ宇宙には平和な世界があるかもしれないし、まあ、宇宙旅行とかいいかもねこの姿になっている間は別に食事も睡眠もいらないから。

そうと決まれば…さあ、いざ宇宙へ!!

 

「元気にしてるかの?」

 

「ヴェェェ!?」

 

思わずいざ飛び立とうとしたらいきなり声がしたのでよろめいてしまう。そして気づいたら…俺はあの白い空間に立っていた。Zの姿じゃない、いつの間に脱いだんだ?って、それよりも!!

 

「ここにまた来たって事は…まさかまた俺死んじゃったの!?」

 

「いんや、お前さんはまだ死んでおらんよ」

 

声のする方向に振り向くと俺をあの世界に送ったあのお爺さんが立っていたホホホと笑いながらお髭を刺さすっている。

 

「お爺さん?いや、何故また急に?と言うか死んでいないって…じゃあ何故俺この空間にいるんですか?」

 

「そりゃ、ワシが呼んだからじゃよ。ちなみに今のお前さんは心だけしかこの空間には来ておらんよ」

 

心だけって、つまり幽体離脱でもしてるのかな?じゃあ俺の体はまだあの世界にいるって事だろうか?そう聞くとお爺さんが頷いて、ちなみにこの空間は時間の流れが特殊なのでここで何時間、何年間も過ごしてもあの世界では1秒も経っていないとの事。

 

「それそうと、お前さんあの世界、マブラヴ オルタネイティヴの世界は楽しんでいるかの?」

 

「なんですかそれ?」

 

「お前さんを送った世界じゃよワシの好きな作品でな。お前さんにちょうど良いと思って送ったのじゃよ。ちなみに元はエロゲーじゃ」

 

何言ってんのと思う。というか"マブラヴ "ってタイトル?タイトルとあんな殺伐とした世界観が一致しないのは俺の気のせいなのかな?それはそうと、色々と言いたい事があるんですよ俺は。

 

「世界をチェンジでお願いします。俺にはあの世界は無理です」

 

「うむ、チェンジか………チェンジ?なんでじゃ!!」

 

「いや、俺一応楽しくて、とっても平和な日常がある世界って言いましたよね!!」

 

「言っとらんよ、"楽しい世界"とは言っていたがの」

 

あれ?言ってなかったんだっけ?そう思っているとお爺さんが片手を上げるとあの時初めてこのお爺さんに会った時の俺とお爺さんの会話が流された。

 

 

 

 

「ふむ、そうなのかまあいいじゃろ。とりあえずどの世界に行くかの?」

 

「楽しい世界でお願いします!!そこだけは譲れません!!」

 

 

 

 

「言っとらんの」

 

「抜けてましたね、"平和な日常"の部分が。いや、でもその前に俺別に無双とかヒャッハーとか別にしなくてもいいし、どうでもいいって言いましたよ、これは確信が100%ありますよ!!」

 

一応、抜けていたのは認めるがこれは言った。無双興味なしは絶対に。そんな俺を見ていたお爺さんがホホホと再び笑う。

 

「またまた、別に誤魔化さんでいいんじゃぞ。本心ではヒャッハーとか俺TUEEEEE!!とかやりたかったのはわかっているぞ。男の子じゃからの」

 

「思ってないから!!酷い解釈違いだ!!」

 

叫ぶ俺。何その解釈、酷い話だ。取り敢えず全国の男の子に謝れ、男だからヒャッハーしたいなんて考えてるやつばっかりじゃないぞ!!

 

「それはそうと、お前さん今何をしようとしていたんじゃ?ほら白銀 武が自分の家に入った後に神の鎧を着てたじゃろ」

 

「話を強引に終わらせちゃったよ。いや、俺あの世界を飛び出して平和そうな世界に行こうと思って。でもお爺さんにあったのなら今すぐ今度こそ俺が望む世界に送ってください、お願いします」

 

色々言いたいこと山のようにあるけど取り敢えずお爺さんに世界チェンジを頼む。何故かお爺さんがポカーンとした表情でコッチを見る。何?何なのその反応は?

 

「いや、ちょっと待てい!!まさか、その世界から逃げ出そうなんて、前代未聞じゃぞ!!というかお前さんだけ逃げてどうするつもりじゃ、まだあの世界には10億人もの人がいるんじゃぞ!!それを見捨てて逃げるなんて!?何考えておるんじゃ!!お主!!」

 

「叫ばれても困るんですけど!!俺、別に平和な日常を第二の人生で満喫しようと思っていただけなんですけど!!いざ、新しい世界に着いたらエイリアンと戦うなんて聞いてないよ!!」

 

「人間戦わなければ行けない時があるっていうじゃろ!!」

 

「それ力がない奴が、力を持ってる人を戦いに巻き込む悪魔の台詞でしょ!!」

 

「いやいや、じゃがの!!」

 

「そんな事言われても!!」

 

不毛な言い争いをする事、数時間。お互いに息が切れ、ゼェゼェと息を吐く。お爺さんがお水を出し俺にも渡してきたのでグビっと飲む……心だけなのに水飲めるんだ。多分イメージとかそんなんだろうけど。

 

「でも、お主割と原作にガッツリ絡んでおるみたいじゃん。ほらBETAを蹴散らしたしの。あれ、白銀 武を見て参加したんじゃろ。お前さんは人を見捨てるような人間じゃないんじゃよ」

 

ああ、まあ…確かにBETAに対峙したのは……それもちょっとはあるけどさ。だけどそれとこれとは別問題だろ。なんだかこの人、無理矢理俺を戦いに引き込もうとしているな。さっきから言ってる事メチャクチャの支離滅裂だ。もうこんなのと関わらない方がいいな。

 

「はあ、もういいです。取り敢えず心の状態の俺を体に戻してください。俺は別に戦争に参加するつもりないんので、それじゃ!!」

 

取り敢えず後ろを向いてさろうとするとお爺さんが溜息を吐いた。何よ?思わず振り向く!!

 

「仕方ないのう…あんまりこれだけは使いたくなかったのじゃが……ふん!!」

 

お爺さんが両手を俺に向ける。足元に…ナニコレ?魔法陣とかそういうの?なんだか段々と強くなっていき、熱っ!!右手首に激しい痛みが一瞬きた。手首を見ると焼き印のようなものがついていた。いや、何!?お爺さんを見るとすんごい汗かいて息を荒く吐いていた。何故かいい笑顔で。

 

「お主にある呪文を付けた。ひとまず物事が片付くまであの世界から出れない呪文じゃ」

 

「何かけてんだよ!!ふざけんな!!早く外せや!!」

 

敬語も忘れて俺はキレた。なんつうもの俺にかけるんだよ!!取り敢えずコイツはぶん殴ろうと思って近づくとガクンと下に落ちる感覚が……

足元を見ると真っ黒な穴が広がって、俺は落ちた。

 

「すまんの、だがこれも仕方なかったんじゃ。何、お主もきっといつかわかってくれると信じてあるぞ。では達者でな」

 

そんな台詞を俺を見下ろしながら、お爺さん…いや、クソジジイが笑顔で手を振っていた。

 

「ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!????」

 

気づいたら廃墟の町に戻っていた。俺は取り敢えず宇宙に飛び立とうとして………何故か出来ない。浮かぶ事は出来る。だけど別の世界に行こうとしても行けない。俺は変身を解除し右手首を見るとあの焼き印があった。サイアクだ。

 

「ふざけるな、ふざけるなよ!!いつか殺してやる……あのクソ野郎っ!!」

 

苛立って足元にある石を蹴っ飛ばしなんとなく地団駄を踏んでいると。

 

「の、野上!?おま、ちょっと一体どうした!?何があった!?」

 

振り向くと白銀君がびっくりした顔で見ている。多分さっきの俺の怒りの声で戻ってきたんだろう。もうこの世界から多分出れない。どうすんのさ…まあ、やる事は一つしかないんだけど。

 

「……白銀君、俺も横浜基地に行く」

 

「へっ?」

 

白銀君が間抜けな声を出す。そりゃそうだ、断っていたのにいきなりさっきとは反対の台詞を出したんだから。

 

「横浜基地に行く!!」

 

「いや、なんで?お前、戦争とかしたくないって言ってたじゃん」

 

「仕方なく」

 

「ええ?いやだから何故また急に…」

 

こう答える。白銀君、喜ぶというか困惑している。再び理由を聞いてくる。

 

「本当に!!仕方ないから!!」

 

俺の叫びが周囲に響き渡るのだった。




主人公が使った技
周囲の光を屈折させる能力。
マーベル のファンタスティック4のインビジブルガールが使っていた奴もモチーフにしてます。MCUでの映像化が楽しみです。
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