宍戸真二という、神山高校の夜間定時制の二年生。
富樫夢葉は彼に恋をしている。
この前、偶然出会った、彼に一目惚れしていた。
(宍戸真二という、この人…
何というか…瞳を持ち主。そう感じる…!)
だが、夢葉は宮益坂女子学園の高等部の一年生の為、
そう簡単に会えるわけでも無かった。
夢葉はどうしたら、恋が叶うのか?
それを、えむとよつばと陽菜に相談していた。
「どうしたら!いいのー!?」
「よつばが恋のキューピットになる!」
「恋のキューピットとは何だ?」
と陽菜が首を傾げて疑問符を頭に浮かべていた。
「夢葉ちゃん。真二くんが好きなんだね!」
「う、うん…全部好き」
だが、宍戸真二には東雲絵名がいるようであり、
真二自身も絵名一筋のようであり、この恋は叶いようがなかった。
「好きなんだし…真二君のこと…」
「そんなに好きなのか?恋と言うのは不思議だな」
「よつばは全日制だからな…
どうやって会えるかだなー」
「何が何でも振り向かせてやる!」
と、夢葉は叶いようのない恋に闘志を燃やすのだった。
(真二くん。兄上の様な感じで、波長を感じ共鳴が響いている!)
と、富樫夢葉は夕方から、神山高校をウロウロしていた。
そこで、草薙寧々と出会い…
「夢葉、何やっているの?」
「真二くんに会いに来たの」
「あー夜間定時制の」
「わらわ…ううん。私は宍戸真二さんのことが好きだから!」
「その気持ちはわかるけど、相手がいるって言うし…」
「でも!諦めたくないの!」
「…何て言うか…夢葉って恋に盲目だね」
「そ、そうだったんだ…
恋と言うのは、ここまで魔力を阻害する存在とは…!」
一先ず、一端、夢葉は寧々と一緒に帰っていた。
「夢葉って、好きな人がいたんだね」
「うん。でも、相手がいるし…」
「諦めた方が良い」
「…嫌だ…何でこんな気持ちになるんだろう…」
「えっ?」
「人を好きになる気持ちって、どうしてこんなに辛くなるの…?
私だって、真二くんのことが好きなのに…!」
「夢葉…」
と、夢葉は真二に対する恋愛感情を抱きつつあった。
富樫家にて
「ねぇ、姉上に恋人はいるか?」
と、姉の樟葉に夢葉が質問する。
「うーん。いないなーだって、仕事が忙しいし!
恋人作る余裕って無いし…むしろ、作りたくないし!」
「わ、わらわ…私には好きな人がいて!」
「どんな子?」
「他校の子で、宍戸真二くんって言って、神山高校の人で、
兄上に似て…」
と、樟葉に対して夢葉が宍戸真二の事を話す。
「へぇ~お兄ちゃんみたいな人だね~
夢葉なら、好きそうね。
でも、相手がいるなら、関わらない方が…!」
「嫌だ…い、嫌だし…諦めたくないし…」
と、夢葉が泣き出す。
その後、部屋でしばらく、寝込むのだった。
(何でこうなるの…真二くんのことが好きなのに…
でも、絵名さんがいるし…諦めないし…)
実際、富樫夢葉の告白を宍戸真二は東雲絵名がいることを理由にフッている。