中二病でも青春がしたい!   作:アッシュクフォルダー

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第五話 クレープ女子会

富樫夢葉と草薙寧々の前に、鳳えむがやって来た!

 

「そろそろ、来るはずだけど…」

 

「えむちゃんが心配だな…」

 

「夢葉って心配性なの?」

 

「う、うん…」

 

と、寧々の問いに夢葉はそう答えた。

 

「夢葉ちゃん!寧々ちゃん!遅れてごめん!」

 

「もう、何をしていたの?」

 

「えへへ、道に迷っちゃった!」

 

「まさか、魔物に襲われたのか?」

 

そう思って尋ねてみると、えむはいつもの愛らしい笑顔で、

こう言い放った。

 

「違うよ!人助けだよ!」

 

「人助け?」

 

「そう!困っていた人を助けてきたの!

どう?戦士みたいだね!」

 

「えむが、戦士というと事は、我が邪王真眼と、戦う宿命…!」

 

「えぇ~!夢葉ちゃんと、戦うのは嫌だよ~!」

 

「えむが、聖なる戦士であれば、

闇の世界の主である、わらわと戦わなければならない!」

 

「はい、その話は、おしまい」

 

と、寧々が割り込んできた。

 

「今日はスイーツの食べ歩きをするんでしょ?」

 

早くしないと、並ぶお店もあるんでしょ?

 

と、呆れたように言った、寧々は、

夢葉とえむは、ハッとした表情をする。

 

「あ~そうだった!」

 

「闇の世界の住人に食べられてしまう前に、

早く行かなければ!」

 

よ~いドン!と、いう、子どものような、

えむの掛け声でに合わせて、一目に走った。

 

 

その後

 

「はぁ…はぁ…もう最悪…」

 

突然走りだした、えむを追いかけてきた、

寧々と夢葉が、しんどそうに、疲れながら、走っていた。

 

「寧々よ…えむは、戦士だ…勇者だな…」

 

「まだ、それを言っているの…?」

 

「ほら、寧々ちゃん!夢葉ちゃん、ファイトだよ!

もうちょっとだよ~!」

 

「先に行ってて…」

 

「わ、わらわの魔力が切れる時…

天に召されそう…!」

 

寧々と夢葉が、そう言うと、えむは楽しそうに、

目当てのクレープ屋さんに並びに行った。

元気な子である。

 

「寧々は、わらわが、援護する。

ゆっくりで、構わないぞ!」

 

「あ、ありがとう…」

 

そっと、寧々の体に手を添えて、えむの後を追いかけるべく、

ゆっくりと、歩き出した。

 

それなりの人気のある、クレープ屋さんであり、

やっとの思いで手に入れた、それは、

天に昇るような、夢心地な美味しさだった。

 

それを、三人で公園のベンチに座って、クレープを頬張っていた。

 

幸せな時間だった。

 

「うん、美味しいぞ!この感覚は…魔力がみなぎって来るぞ!」

 

「イチゴも、バナナも、生クリームも、カスタードも、

全部、美味しいね!」

 

「さっきまでの疲れが、少しだけ取れていく感じがする」

 

寧々がクレープを食べながら、そう言った。

 

幸せな時間は、まだまだ続きそうだ。

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