モンスターハンター 3rd 白黒の渇望   作:カワード

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傷だらけのジンオウガ、その正体はかつて渓流の中で一番強かったモンスター倶利伽雷(くりから)であつた。そして宿敵、古龍アマツマガツチとの戦いでボロボロになったのだ。カジキ達や健磐竜の攻撃により倶利伽雷を討伐したかに思えた。だが倶利伽雷は白黒種の能力で瀕死の状態から蘇り、圧倒的な力でカジキ達を追い詰める。ハゼやハオコゼは倒れ、健磐竜は重傷を負った中、意識がほとんど無いカジキがなんとか互角に戦うも、絶体絶命の危機であった。その時健磐竜の隠された能力、秘泉水の極意を発動。その命と引き換えにして、水没林のあらゆる生命の傷を癒す、賭けの大技であった。


14話「自刃の覚悟」

 健磐竜が最後に残したのは、生命の大回復であった。

 それによりこれまでに負った傷が全て回復し、これまでの戦いがリセットされた。

 この効果は非常に広範囲ではあるが、健磐竜自身とそれに乗っている龍仙人にとっては、回復の作用はなくただの熱波となるため、龍仙人は重症を負った。

 頭から流血しながらも、手元にある何かを必死にかき集めている。

「まだじゃ・・・まだ倒れる訳には」

 その大回復は倶利伽雷にとっては意外にもデメリットだった。

 脚の傷口が塞がった事により雷の脚が消えて、再び右前脚を失っていたのだ。

 その倶利伽雷と睨み合うのはカジキだけでは無い、ハゼとハオコゼもそこにいた。

「カジキ、健磐竜が命を賭してくれたチャンスよ。絶対無駄には出来ないわ」

「あたりめぇだろ。なぁハオコゼ、あんたの武器には何か属性はあるのか?」

「麻痺と毒だが?」

 カジキはそれを聞くと、ハオコゼの武器を掴んだ。

「おいおい!何してる!触っただけでも体が麻痺していくんだぞ!」

「あぁ、そうだな。だけどそれでいいんだ。高い効果があればそれでいい」

 そう言うとその双剣を右足の太ももに刺し体内に毒を取り込む。

「マジで何をやってるんだ!」

「ハオコゼ。変だと思うけど、ひょっとしたらカジキは属性攻撃に何らかの恩恵を受ける体質だと思うの」

「だとしても無茶苦茶だろ!」

「うっ!こいつは効くな〜。後はあいつの雷が来れば、俺は戦える」

「カジキ、もう秘泉水は無いんだ。そうやって無闇に体力を消耗してる場合じゃないんだぞ!」

 倶利伽雷は雷光虫を呼び寄せ、再び超帯電状態になり、眩い光と共に放電した。

「ジンオウガも準備万端のようだぜ」

 カジキのダッシュは風のように早く、倶利伽雷の正面を捉えていた。

 倶利伽雷の鉤爪とカジキの双剣が激しくぶつかり火花が散る。

 だが雷はすぐには来なかった。

 代わりに来たのは爆発雷光虫、背後からの奇襲である。

 その爆発でカジキは体勢を崩し、前のめりに倒れそうになる。それに合わせて雷を纏った鉤爪が、カジキの身体を引き裂こうとした。

 だがカジキは爆発の影響で、ただ倒れた訳ではなかった。

 当たる直前でクロスに構えた双剣が鉤爪を振り払う。

 雷は刃に触れ、強力な電気が身体に流れる。

 その時、その場で収集可能な全ての属性エネルギーがカジキの身体に蓄積された。

 そのエネルギーを今、解放させる。

「鬼神化乱舞!」

 カジキの連続斬撃がうねるように暴れる。その剣戟は、速く精密でもありながら力強かった。

 炎と雷、麻痺と毒、異なる属性が一つに重なり、最強の技を生み出す。

 その攻撃は倶利伽雷を一気に追い詰めた。

 ズタズタに斬られた胸部の傷口から遅れて血が流れる。その量は尋常ではなく、その場は大きな血溜まりになった。

 カジキはその攻撃の代償として気を失いかけていた。

「やった!」

「マジかよ・・・でもこうなったら今攻めるしかねぇ!」

 ハオコゼとハゼが動く。

 飛び交う雷光虫を避けながら、倶利伽雷の元へまっしぐらに向かう。

 武器や戦術を頼らず、正面から正々堂々とした攻撃だった。

 それはカジキが命懸けで作ったこの隙を無駄にしないためである。

 素早く効果的な攻撃を与えたかった。

 その思いはハゼも同じである。

 ハオコゼのオトモアイルーとして隣で小さな武器を振るう。

 胸部の傷の影響で倶利伽雷の動きはまたしても鈍っていた、普通なら相手が上位のハンターだとしても片脚だけで充分なはずだった。

「弱ってる!いけるぞ!」

 ハオコゼとハゼの猛攻が続く。

 倶利伽雷に反撃の隙を与えず、撤退もさせない。超帯電状態を保持するのも苦しくなってきた。

 それもそのはずである、自身を取り巻く雷光虫の数は明らかに減ってきていた。

 本来の共存関係とは違う方法(爆発させる)を多用した結果だった。

 だがそう簡単にはやられはしなかった。目の前にいるハオコゼ達に、自慢の鉤爪による攻撃が当たらず鬱陶しくなったのか、無理やり身体をひねり、尻尾でハオコゼ達を振り払いながら一旦後ろに距離をとる。

 ハオコゼ達はぶっ飛ばされるも、体勢をすぐに立ち直した。

 その時だった、ハオコゼの額にぴしゃっと何かが当たった。それは急に降り出す大雨の前触れであったが、ハオコゼは気にしなかった。

 だが一瞬で天候は大雨になり、風は吹き荒れ、雷鳴が鳴り響く大嵐がやってきた。

「何が起きてるの!?どうして急に嵐になるのよ!?」

「分からない!だけど今は奴に集中しないと!」

 暴風雨の中、倶利伽雷は天に向かって雄叫びをあげる。

「何だ?」

 すると一発の落雷が倶利伽雷に命中した。そのおかげで失いかけていた電力を回復させた。

「落雷で力を取り戻したか!」

「ハオコゼ!危ない!」

 倶利伽雷の反撃が始まる。

 全身からほとばしる雷を纏って強烈なタックルをしてきた。

 ハゼの言葉でギリギリ反応できたハオコゼは、自身の刃でタックルを受けながらも後ろに飛んで回避し、直撃を免れた。

 だが倶利伽雷は止まらない。

 その場もう一度雄叫びをあげる。今度は落雷がハオコゼの足元へ発生した。弾みで思わず尻もちを着く。

「また落雷!?偶然か!?」

 それは偶然では無かった。

 倶利伽雷が、雄叫びをあげるたびにハオコゼの近くに落雷が発生する。

 嵐により発生した落雷ではあるが、その矛先を操作しているのは倶利伽雷であった。

「こいつ、落雷の場所を操るってか!?」

「どうすれば・・・」

「俺が・・・・・叩き込む!」

「カジキ!分かってるの?それ以上攻撃を受けるのは危険よ!」

「あいつが・・・落雷で強化できるんなら、俺もそれで強化できるはずだ」

「でも!」

「いいから!」

 なんとか立ち上がり戦線へ戻ったカジキに、倶利伽雷の落雷が襲いかかってくる。

 だがこの距離では遠い、そう思ったカジキは走りながら降り注ぐ落雷を避ける。

「やるしかないのね」

「あぁ、今は彼に賭けよう」

 倶利伽雷との闘いを陰ながら見ていたのはルドロス達だった。

 隙を見て背後から後脚にいきなり噛みつき、倶利伽雷の動きを封じる。倶利伽雷は落雷を当てる事に夢中で、周囲の警戒を怠っていた。

 それ故、近づいてくるルドロス達の気配を察知できなかった。

「今だ!」

 ハオコゼの双剣が倶利伽雷の前脚を串刺す。そして尾に、脚に、身体にルドロス達が一斉に噛み付いた。

 全てを振り払うため全身から放電しようとしたが、ハゼが胸部の傷口を攻撃して怯ませ、阻止する。

「カジキ!」

 倶利伽雷の動きを完全に封じこめ、絶好のチャンスと見たカジキが、飛びかかっていく。

 しかし倶利伽雷は抵抗の手段が全く無いわけではなかった。その口はまだ動く、雄叫びを上げ落雷を呼び寄せた。

 カジキは空中で雷に打たれ、双剣を手放しかけた。その時、背中に僅かだが水滴が跳ねる。

「秘泉水・・・最後の一滴じゃ!」

 それは龍仙人が倒れていながも、必死にかき集めていた健磐竜の苔、秘泉水であった。

 カジキの瞳に闘志が戻る、受けた雷のエネルギーを滾らせ、全身全霊を込めた一撃を穿つ。

「おらぁぁぁぁぁ!」

 その時何故か嵐は静まり、カジキの双剣は地面に接していた。

 その斬撃は倶利伽雷の肩口から入り、胸部にかけて身体を引き裂いた。

 最後の呻き声も掻き消えて、力なく地面に伏した。

「勝った!」

「ジンオウガを倒したわ!」

 カジキは振り返って倶利伽雷が倒れているのを確認すると、安心したのか自分も倒れた。

「お疲れ様、カジキ」

「・・・俺が言えたことじゃないが、カジキは俺と同じように白黒種の血が混ざってるんじゃないか?」

「どういう事?」

「雷や爆発を何度も受けて、ここまでまともに動ける奴はいないだろう。この事がギルドに知れ渡ったら、カジキはきっとギルドによって隔離されるだろう。俺も同様にな」

「そんな・・・」

「そういえば龍仙人は?」

 二人は枯れた健磐竜に居る龍仙人の元へ駆け寄る。龍仙人の顔は火照り熱を持っていて、ぐったりしていた。

「健磐竜ありがとう。あなたのおかげで水没林の平和は守られたわ」

「あぁ、本当に助かった。だが回復の効果は近くにいた龍仙人には及ばなかったか。それに酷い火傷だ、このままじゃ死んでしまうぞ」

「ハオコゼ、助けましょう」

「もちろんだ。今度は俺たちが助ける番だ」

 その時近くでゴロゴロと何かが転がる音が聞こえた。

「龍仙人〜龍仙人〜!速達にゃぁ〜」

 横ダルを転がしながらアイルーが猛スピードでこちらに向かってくる。

「何?何?」

 ハオコゼ達に気付いたのか急ブレーキをかけて止まる。

「おやおや、あなた方は?見た感じハンターですかにゃ?」

「そうよ。あなたは?」

「拙者、転がしニャン二郎でございますにゃ。龍仙人に速達があるため、火山から遥々やって来ましたにゃ」

「火山から!?」

「龍仙人が言ってた噂通りの速さだな。だが今は生憎、龍仙人は白黒種ジンオウガとの戦いで負傷してな。話を聞ける状態じゃないんだ」

「い・・・いや・・・構わん」

「龍仙人!意識が戻ったか!無茶するんじゃない!安静にしててくれ」

「若造よ・・・労わるでない」

「話なら俺達が聞く。それで火山から何の速達なんだ?」

「承知致しましたにゃ!実は火山に眠っていた原初の飛竜アカムトルムが、白黒種モンスターの攻撃で開放され野放しにされてしまったのにゃ!」

「何!?」

 

 水没林の湖から離れた所に、ただならぬものの気配があった。

 嵐と共に大気に君臨する、アマツマガツチである。

 倶利伽雷との戦いで傷ついていたが、健磐竜の大回復のお陰ですっかり治っていた。

「古龍であるお前が、まさかこんな形で命拾いするとはな」

 アマツマガツチの側で語りかけているのは赤衣の男だった。

 人間である彼は古龍を前にしても平然としている。

 だがアマツマガツチは攻撃するつもりは無いらしいのか、毅然とした態度を保っている。

「もはやモンスターに勝る人間など、さほど珍しくもないか。時代は新たな世代に託すのも、選択肢の一つなのかもしれないな」

 遠くを見つめてじっとしていたアマツマガツチは、急に空の雲めがけて飛び去っていった。

 どこへ向かったのは赤衣の男でさえ、分からない。

「古龍達が動き出したか・・・」

 

 水没林にニャン二郎の速達が来る数日前、火山では本来ありえない事が起きていた。

 吹き出すマグマ、その熱波が生物の生存を拒む土地、火山。それ故この地に住むモンスターは暑さに強い。

 そしてこの火山の頂きには原初の飛竜アカムトルムが眠っている。

 その強さは古龍をも凌駕するとも言われており、万が一にも目覚めたら何が起こるか分からない。

 そんな事など気にもしないと、火山を堂々と歩くモンスターが一体、白黒種ティガレックスであった。

 飛竜だが飛ぶのが下手で地上を駆け回りながら、その威容なスタミナを武器に獲物を狩る。全身は白黒種の特徴として白く、通常種より強力である。

 さらにこの個体は倶利伽雷と同様、ギルドから打地殻雄(だぢからお)と呼ばれ、砂原で一番脅威のモンスターでもあった。

『こんな所まで逃げるとは、なかなかの執念だな』

 その視線の先には鳥竜種のジャギィ、フロギィ、バギィ、といった生息地が異なるモンスターが大量にいた。

 例え種族が同じで似たような生態を持つとしても、群れを作る事などありえない。

 だがこれらは全て白黒種だった、全体の身体が黒色に統一されおり、その影響で何らかの異常が起きたのだろう。

 その群れの中で一際身体の大きな者がいた、群れの長である白黒種ドスジャギィ(白)だ。

 発達した襟巻が特徴で、群れを統率して狩りを行う。リーダーの指示を待っているのか、群れの大半がドスジャギィに向いている。

 ドスジャギィは打地殻雄を見ているがその表情に焦りはなく、余裕そうだ。

『逃げてきた?・・・と思う?』

『思うね。俺から必死に逃げてきたくせに。後ろにぞろぞろと連れているその弱っちぃ奴らに、何の価値があるのやら俺には分からない。だから群れて生きるお前ら性分がムカつくんだ』

『滑稽・・・無能だ』

『どうせ助からないのに無駄に生き延びようとするお前らの方が、よっぽど無能で滑稽だ!選ばせてやるよ、俺に食われるか!マグマに落ちて跡形もなく消え去るか!』

 ドスジャギィが高らかに咆哮する。それを合図にジャギィ達が一斉に襲い掛かった。

 だがそんな攻撃では打地殻雄は怯まない、一度も止まることなく突進しながら群れを蹴散らしドスジャギィに近づいてくる。

 何体ものジャギィ達が飛びかかっても結果は同じである。

 そしてついに打地殻雄はドスジャギィの元へ辿り着いた。

『雑魚が』

『・・・本当に無能』

 打地殻雄がその鉤爪を振り上げる、その時、周囲に煙幕のように毒ガスと睡眠ガスが発生した。

 バギィ、フロギィによる属性攻撃だ。

 あっという間に打地殻雄を包み込むも、その効果は薄く、大したダメージもなければ眠気にも襲われてない。

『効いて・・・ないね』

 ガスに紛れてドスジャギィは後退する。

『逃げんじゃねぇ!』

 それを追おうとする打地殻雄の顔面にベチャリと嫌な感触が伝う。

 毒玉を撃ったのは群れに潜んでいたドスフロギィだった。

『命中!』

『・・・よし』

 打地殻雄は怒りのあまり咆哮し、大地をその脚で強く踏みつける。すると周囲は激しい揺れに襲われ、ジャギィ達が次々と転倒していき、運悪く溶岩の底へ落ちる者もいた。

『・・・脅威!・・・でも無能』

『黙れ!今食い殺してやる!』

 仲間が目の前で何体やられてもドスジャギィは取り乱さない、暑い火山でも冷静さを保っていた。

 一歩一歩が大地を揺らす、怒りに任せてドスジャギィを一点に見つめ突進してく。

 毒玉で片目の視力を失っていても関係ない。

 だがそれが盲点だった。

 またしても直前に迫った打地殻雄、突進の威力は全く衰えていなかった。それを利用し打地殻雄の頭上をヒョイっと飛び越えるドスジャギィ。打地殻雄はすぐには止まれず、急反転して追おうとした。

 しかしその場所に足場はなかった。

 ドスジャギィが立っていたのは溶岩谷の崖際であったのだ。

 大量のジャギィの群勢と、毒ガス、睡眠ガスの充満により打地殻雄は足元が見えなかったのだ。それに加えてドスフロギィの毒玉も直接顔面に当てることによって視界をさらに奪っていたのだ。

 打地殻雄は勢いよく溶岩に滑り落ちそうにになるものの、その強靭な脚力で崖際にしがみつき、なんとか落ちずに踏みとどまった。

 だが今にも落ちそうである。

『何!?どうしてこんな所に崖が!?』

 後から近づいてきたドスジャギィが打地殻雄を見下ろす。

『どう?格下に・・・殺される気分は?』

『お前ら如きに!』

『じゃあね』

『よせ!止めろ!』

 ドスジャギィは無慈悲に崖に掴まっていた前脚を蹴り落とす。

「 ギャャァァァァアアア!」

 悲鳴と共に打地殻雄はそのまま溶岩に落下していった。

 それを見つめるドスジャギィの元へドスフロギィが近づく。

『あいつを倒すためにここまで苦労して逃げてきたのに、まさか古龍の血を貰った白黒種の実力がこんなに弱いとはな、ガッカリだぜ』

『あんな力・・・不要』

『確かに、お前の言った通りだったよ』

『ここに・・・もう用はない』

『おや?もう終わったのですか?』

 群れをかぎわけ、一際大きな身体の持ち主がもう一体来た。バギィの成長個体、ドスバギィである。

『・・・呆気ない』

『まぁいいじゃないですか、順調に事が進むのは。では予定通りここから移動しましょう』

『時間・・・かかる』

『仕方ねぇだろ、俺達が全員出るにはあの溶岩の上に置いた木を一体づつ渡るしかねぇーんだからよ』

『ですが急ぎましょう、長居すれば奴が動き出すかもしれません。火山の主が』

『おい、バギィよ。例の人質は連れてきたのか?』

『連れて、と言うより付いてきたと、言う方が正しいですかね。居ますよあそこに』

 群れの中に不自然にいたのは人間のアイゴであった。彼は凍土で白黒種の人間を作ろうとしたが失敗に終わっている。

 今回は自らの意思で逃亡するジャギィ達の群れに付いてきたらしい。

「素晴らしいっす!あの打地殻雄を溶岩に突き落とすとは!」

『本当にこいつが人質として成り立ってるのか?』

『大丈夫ですよ。彼はボスにとってもギルドにとっても重要人物の一人ですから。迂闊に手は出せませんよ』

『そういう事・・・』

「あ、今回あっしは皆さんにとっては中立の立場っすから、そこん所よろしくっす」

『気に食わんやつだな』

 ドスジャギィを筆頭とするジャギィ達の群れ、通称ドス軍団のティガレックス討伐を遠くから双眼鏡で覗き見ている人がいた。

 古代竜人である。

 数多の竜人族の中で一番年老いているため古代の名を冠している。

「ほぉ、倒しおったか。こりゃ異常だべ。だけんども、赤紅(せきこう)の邪魔をする気は、無ぇさそうだな」

 古代竜人は見終わったのか、双眼鏡を下ろし火山の麓の方を見上げる。

「でも何しでかすか分かんねぇなぁ。不安の種は潰すに限るべ。ニャン二郎!おるんか?」

 そう言うと古代竜人の後ろに、忍者のように一瞬にてニャン二郎が現れる。

「お呼びですかニャ?」

「速達を頼む。伝達先はギルドだべ」

「承知しましたニャ!」




登場人物多くて話ややこしくなってすまん
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