大砂漠での激闘は、ジエン・モーランの敗北で幕を閉じた。
敗因は地中から、突如現れたハプルボッカの大群が喰らい尽くしたのだった。
ユウゼンは、それに巻き込まれ負傷し、倒れていたぎぎのもとへ駆け寄る。
「ぎぎ!大丈夫か!?・・・嘘だろ・・・」
ユウゼンの目に映りこんだのは、右足を抱えながら苦しみ悶えていたぎぎの姿だった。
そして抱えてた右足に目をやると、膝下から足を失っており、大量に出血していたのが分かった。
「・・・うぅ・・・」
「おい!ぎぎ、しっかりしろ!誰か来てくれ!ぎぎが重症だ!俺を庇ったばっかりに!」
「・・・すみません・・・あれしか方法がないと思ったので・・・」
「畜生!無茶しやがって!」
「傷口を抑えろ!止血するんだ!待ってろよ今行く!」
シイラがぎぎの元へ駆け寄る。
その現場から少し離れた所でシロギスが弓を構えていた。神妙な面構えでその指に力を込めていたのを、カジキは感じた。
「・・・今なんて言った?」
「任務完了。うまくいったってな」
「任務完了?うまくいった?・・・どこがよ!アマエビ!」
今回のクエストでシロギスが何度か怒鳴る姿を見たカジキだったが、それらとは明らかに違う、ドスの効いた声色に困惑していた。
「あの天災と恐れられた、古龍ジエン・モーランを倒せただろ?」
「問題はそれだけじゃない。あんたの後ろの白黒種よ!」
アマエビは白黒種に背を向け平然と立っていた。だが白黒種はアマエビを攻撃するどころか無反応であった。
カジキから見た白黒種のその表情は、どれも余裕ある笑みを浮かべていると感じた。
それとアマエビの落ち着いた態度、そこに非常に違和感を覚えた。
「答えて!」
「落ち着けよ、シロギス。俺は何も戦おうって気は無いぜ。そんな相手にムキになっても仕方ないだろ」
「だったら早く答えて!眉間を撃ち抜かれたいの!?」
「分かった、応えるやるよ。まぁだから武器を下ろせって」
「無理よ、信用できない」
「冷たいねぇ。まぁいいや。俺は最初から白黒種のために動いていたのさ」
「最初から!?」
「あぁ、まぁ正確にはギルド役員になった所かな。そのときからずっとこの古龍が狙いだったのさ。白黒種と共謀してな」
「嘘だ!」
「カジキ?」
話に割って入ってきたのは、未だにこの状況を信じれないカジキであった。
「アマエビ!アンタは俺を、俺達を命懸けで守ってくれたじゃねぇか!そんな奴が、どうしてこんなこと言うんだよ!俺たちは同じハンターじゃねーのかよ!」
「・・・カジキ」
「シロギスだって仲間だろ!信じたくねーだろ!こいつが言ってることはよ!」
「・・・そうよ、信じたくないわよ。だけど・・・だけど様子がおかしかったのは事実よ、急にギルド役員になりたいって言ったり、ジエン・モーランの狩猟に下位ハンターを導入するって言ったりしてた。オマケに白黒種が現れても退却しようとしなかった。あなたらしくないわ」
「どうして!」
「でも、今はそんな事どうでもいい。その余裕ぶった表情が憎くてたまらないの。もう結論は出てるわ、こいつは白黒種モンスターに加担した、私達人間の敵よ!」
「そんな・・・」
「冷酷だな、決断が早いのは相変わらずだな。だが頭に血が登りきってるぜ、状況を考えなよ。こっちは手負いだが俺と白黒種が三頭いる、だがお前らはどうだ?全員が満身創痍で一人が重症、とてもまともに戦える状況じゃねぇだろ。だが俺達も悪魔じゃねぇ、ぎぎを連れてとっとと失せろ。それが互いのためだと思うぜ」
シロギスは遠くの方で苦しんでいるぎぎに一瞬目をやる。しかし視線はすぐに、アマエビの方へ戻した。
「それが何なのよ?私一人じゃ何も出来ない、とでも思ってるの?」
「まぁお前の事だ、何か考えがあってもおかしくないだろうが。行動するならよく考えなよ」
「よーく考えたわよ、その答えはこれよ!」
「シロギスやめろ!」
カジキの制止を無視して矢を放つ、それも五本同時に。それぞれの矢は、アマエビの身体を貫かんと狂いなく飛んでいく。
矢が弾ける音と、刺さる音が同時に聴こえた。
放たれた矢はアマエビの額が狙いだったが、上手く防いだようだった。
腕に二本刺さり、その他はハンマーで弾いていた。その辺に矢の残骸が転がっている。
攻撃を仕掛けたシロギスを見ても白黒種達に動きはない。
「痛ってぇな、マジで殺す気じゃん」
「ちっ!」
次の矢をシロギスが構えようとしたとき、カジキがその腕を掴んできて無理やり止めさせようとする。
「やめてくれ!シロギス!こんな戦いはしたくない!」
「手をどいてカジキ!今のアイツがどれだけ危険な存在か分かってるの!?」
「その辺にしときな」
「誰だ!?」
その声に驚いたのはアマエビであった。
この場にいた誰の声でもない、その聞き慣れない枯れたガサガサで低い声の男は突如としてシロギスの前に現れた。
その男は赤黒いコートを羽織り、フードを深々とかぶっているため素顔は見えなかった。
シロギスは正面をずっと向いていた、カジキが邪魔してきても向きは変わることは無かった。だが気づかなかったのだ、この男が現れる瞬間を。
彼方から猛スピードで駆けてきた、空から突如舞い降りた、地面からディアブロスの様にいきなり出現した、そのどれにも該当しない。
気づいたら目の前にいた、その声を聞いて初めて認識したのだ。シロギスは驚愕のあまり、言葉を失っていた。シロギスだけでなくその場にいた誰もが同じ反応であった。
それは白黒種も同様である。余裕だった表情は一変し、動揺を隠しきれずに焦る様子が伝わってくる。
「お前らは目的は無いのにまだ争う気か?全く、無駄なことだな」
「あ、あんたは?」
カジキが素朴な疑問を投げかける、驚愕して固まってるシロギスとは違い、純粋に浮かんだ疑問だった。
『・・・ココニ来テイタトハナ。赤衣ノ』
『恐ろしい殺気を感じますね』
「俺の事は理解しなくていい。全員今すぐここから立ち去れ、残るものは俺が容赦なく殺す」
赤衣の男が放つ殺気はハンター、モンスター、関係なく全てに向けられていた。
その殺気を真正面から直に感じて、恐怖したシロギスは本能的に攻撃を仕掛けてしまった、奇声をあげながら手に持っていた矢を赤衣の男の胸部に突き刺そうと振りかざす。
「うあぁぁぁぁ!!」
だがその矢は胸部の目前で停止した。矢は男の掌に突き刺さっていたのだった。掌に矢が貫通してるのに男は痛がるどころがこう続けた。
「聞こえなかったのか?」
「ッ!?」
その光景を遠くから眺めていたユウゼン達にも赤衣の男から、なにか異様なオーラが出てるのを感じていた。遠くなので何が起きてるのか詳しくは分からなかったが、白黒種に背を向け立っているアマエビには、違和感を覚えた。
「くそっ!ぎぎがこんな状態なのに、アマエビさんはどうしちまったんだ。それに、あれは誰だ?いつの間に現れたんだ?」
「・・・」
「傷口は何とか止血できた。後は回復を待・・・ぎぎ?おい!しっかりしろ!ぎぎ!」
シイラが必死に呼びかけるも、ぎぎは徐々に目を閉じていった。朦朧とする意識の中、ぎぎは気を失うなと、自分に言い聞かせる。まだだ、ここで気を失っちゃいけない。あいつらの・・・白黒種の声を聞けるのは僕だけ・・・なのに。
白黒種の声を聞こうと必死に、耳を傾けるもそれも意味無く気を失ってしまった。
それから数日が過ぎた。
ユウゼン達に連れられて、何とか帰還できたぎぎは、自宅のベットで怪我の治療をしていた。そこに見舞いに来たのはモクジであった。
「具合はどうじゃ?ぎぎ」
「まだ万全では無いですが、だいぶマシになりました。ユウゼンさんから、あの後何があったかは聞きました。その節は、色々とありがとうございました」
「いや、ワシらがもっと早く気づいて助けに行けば、こうはならずに済んだのかもしれん。お主を抱えたユウゼンとシロギスを抱えたカジキが、ものすごい剣幕で走ってきたのは衝撃じゃったわ。まさか、白黒種が現れるとはのぉ。本当にすまんかったな」
「モクジさん達は、別件で砂原に来ていたのでしょう?」
「確かにそうじゃが、お主のその怪我はもうハンターとしての活動はできぬじゃろうて。それはワシらの責任じゃ」
ぎぎは包帯をまかれ、短くなった足を見つめてゆっくりと首を横に振る。
「ハンターになった時から、こうなる覚悟は出来てました。だから後悔はありません。それよりここに来た理由はただのお見舞いだけじゃないですよね?」
「いやいや、見舞いだけじゃよ。お主は今回の件でそうと辛い思いをした、こんな年寄りの事なんて気にせず、ゆっくり休んでくれ」
「いえ、お話させてください。あなたには、伝えておきたい。僕が聞いた白黒種の声を、奴らの正体を」
「奴らの正体?」
「はい、ユウゼンさん達には既に話しましたが、奴ら白黒種はモンスターと人間で組んだ組織です」
「人間じゃと!?」
「はい」
「まさか、ではアマエビが行方不明なのは!?」
「恐らく、白黒種と手を組んでいる。ジエン・モーランを討伐した後、アマエビは白黒種に背を向け平然と立っていました。それと分からないこともあります、突然現れた赤衣の男の事です」
「そうじゃったか。あの馬鹿正直でまっすぐなアマエビが、まさかモンスターと徒党を組むとは。その赤衣の男を直接見ていたカジキも、どんな奴かわからんと言っておったわ。じゃが、白黒種の何かしらの秘密を知っている重要人物かもしれん」
「白黒種リオレイアは言ってました。自分たちは古龍の血が目当てで、そのためにアマエビさんと協力して僕らを利用し、共闘することによってジエン・モーランを狩猟させた。アマエビさんがギルドに入ってからその計画は始まっていました」
「シロギスがアマエビのことを一切話さなかったのは、そういう事じゃったか。なるほどのぉ、それでシロギスは奴らを、アマエビを追うために調査に向かったのか」
「その通りです」
「いやぁ、すまんのぉ。すぐにギルドマスターに報告したいんじゃがの〜」
「分かってます。確かに僕の発言だけでは、証拠は不十分です。でもモクジさん、あなたが知っていれば僕はそれで十分です」
「そうか、まぁそのことを念頭に置いて調査を進めるとしよう。ところで、ユウゼンから聞いた通りの差し入れを持ってきたんじゃが・・・」
モクジは持ってきた袋からブヨブヨの皮の白い肉を取りだした。
「ギィギの肉ですか!」
「え?・・・これが欲しかったのか?」
「はい!いやぁ、これで元気百倍ですよ!」
「そ、それは良かったのぉ、ぎぎ」
若干引いてるモクジを尻目にギィギの肉をそのまま喰らいつくぎぎ。
「・・・しっかし、相変わらずじゃの、どうなっとるんじゃ?お主の味覚は」
ギィギの肉を持ち上げ、これのどこが美味いのか?と不思議そうに眺めるモクジ。
するとぎぎは食べるのを止め、モクジの肉を持つ手の方へ顔を向ける。
「モクジさん、その手、いや指・・・儀指ですか?」
よく見てみると、モクジの左人差し指が鉄製の儀指なのが分かる。
「そうじゃが。そう言えば話してなかったの」
「その儀指、誰に作ってもらったんですか?」
「お主?それを聞いて・・・そうか、その足を直そうと言うのか?」
「はい。僕はまだハンターでいたいです。知りたいんです!この声の意味を。教えてください、その人の事」
「・・・聞いて驚くじゃろうが、この儀指を作ったのはお主の父である、ガザミなんじゃ」
「父が作ったんですか!?」
ぎぎは心底驚いた。自分の父親にこんな技術を持ってるのかと。
そして、自分がハンターであることを未だ否定している父に対して、どう言えば引き受けてくれるのかと思った。
「他でもないお主の頼みじゃ、わしの方から話してみよう。じゃが、あまり期待はせんでくれ」
「・・・ありがとうございます」
その頃、凍土のとある広い洞窟にてブツブツと喋りながら歩く男がいた。
「参ったっすね〜全く。でも仕方ない、あの人に賭けるしかないか〜」
その男は極寒の地である凍土なのに白衣だけを身につけており、手に紙とペンを持っていた。
その男は歩みを止め、不気味に笑みを浮かべながら、目の前に横たわっているハンターのような男に話しかける。
「うぃっす、調子はどうっすか?ハンター殿」
「絶不調だよ、アイゴさん・・・確かにベリオロスに殺されかけてた所を、助けてくれた事は感謝している。体調が戻れば村に帰れるとアンタは言った。最初はどんどん調子は良くなっていった。だが今はどうだ?空腹なのに吐き気が止まらない、手足が鉛のように重く思うように動かない、ここは凍土なのに何故か全身が暑くてたまらない。俺はどうなっちまったんだ?」
「ご丁寧に説明あざっす。ついにこの時が来ましたね〜」
「何をする気だ?」
「ハンター殿には毎日、少量のリオレウスの血を摂取してもらったっす」
「何だって!?」
「ただのリオレウスじゃないっす。
白黒種リオレウス、多分今その血がハンター殿の体に循環してる状態っす」
「ウェッ!・・・なんて事だ・・・何が目的なんだ!」
「被検体にいちいち説明すんのも面倒なんで、チャチャッと始めますよ〜」
科学者のような風貌をしているアイゴは、口笛を吹くと洞窟の奥から赤く光る残光が見えた。
「この赤い光!?バカな、ここは凍土だぞ!どうして奴が!」
「それじゃ頼むっす、ナルガ先輩」
『こんな寒い所に、急に呼び出しんだから、マジで腹立つな〜。つまんない用事だった喰い殺しちゃうぞ』
洞窟の奥から現れたのは、白黒種ナルガクルガ。
コウモリのような翼と顔を持つ素早い飛竜で、その翼脚は刃のように鋭く鋭利であらゆるものを切断できる。体毛は黒色から白色へ変化していた。
また、赤く光る目が特徴で、高速に動くと赤い残光が一本の線のように見える。
「いやいや、怖い怖い。まぁ楽しめますって」
「こいつが例の白黒種か。いや、そんなことより、アンタは誰と話しているんだ?」
「そりゃ勿論、ナルガ先輩っすよ」
「ふざけるな!モンスターが喋るわけないだろ!」
「ナルガ先輩今激おこだから大口叩かない方がいいっすよ〜。まぁ、モンスターの声に関しては俺にしか聞こえないっすからね。理解できなくて当然っしょ」
『前置きはどうでもいいからさ〜、はやくやろーよ、アイゴちゃん』
「そっすね。んじゃ、早速やっちゃってー」
ナルガクルガは自分の尻尾を頭上に垂らし、シュルシュルと音を鳴らして振るわせる。すると、尻尾にそって生え揃っていた無数の棘が多方向に展開する。
「何が起こってるんだ!なぁ、アイゴさん!頼むから説明してくれ!」
「同じことは言わねぇっすけど、まぁ頑張ってください」
ナルガクルガが尻尾を大きく振ると、ハンター目掛けて先端から棘が発射される。それはハンターの胸部や腕、足などの至る所に突き刺さる。
「ぐあっ!」
致命傷に、ならない程度のダメージであったが。小さなナイフ程度の棘が至る所に刺さっているめ、思わず悲痛な表情になる。だが本当に苦しいのはここからだった。
「はぁ・・・はぁ・・・あぁぁ」
「さーて、問題はこっからだ」
ハンターは棘が刺さった部分を抑えながら徐々に苦しみだし、うずくまっていく。
大きな叫び声は上がらなかった、だがその表情は次第に険しさを増していく。
「白黒種へ感染方法は主に、モンスター同士の争い。白黒種の攻撃を通常種が受けることで感染する。だがその対象はモンスターのみ、人間には効果は無いっす。そこでモンスターの血、それも白黒種のやつを投与させた人間が、白黒種の攻撃を受けるとどうなるか?」
『無理だって。リオレイアも言ってたじゃん、古龍の血が必要だって』
「アイツらが、古龍に勝つなんて不可能っすよ。こっちの方がまだ希望があるっす。この実験で白黒種の人間を誕生させるっす!」
「うあぁぁぁぁぁぁぁ!痛い!痛ぇよぉ!あぁぁぁ!」
ついに大きな叫び声が上がり、つんざくような痛みが全身に駆け巡り、ジタバタと暴れ回るハンター。
「いぃっすよ〜、いい反応っす!これは期待できる!アナタは全人類の、いや全生命の希望になるっす!」
『意外としんどいんだよね〜これ』
だがその身体は長くは持たなかった。次第に反応は薄くなっていく。
「待って!いやもっと頑張るっす!ハンターっしょ!まだいけるって!」
「・・・」
そしてハンターは、ピクリとも動かなくなった。棘が刺さった箇所から大量の血が流れている。
「・・・ハゼ・・・すま・・・ねぇな」
『あ〜あ、死んじゃったよ。つまんないの』
「何故だ!あれが唯一の希望だったのに!」
『本気で上手くいと思ってたの?』
「・・・ナルガ先輩は気楽でいいっすね。もう、被検体の人間は居ない
。終わりっすよ、何もかも」
アイゴは膝から崩れ落ち、こぶしを地面に何度も叩きつける。そのとき、洞窟内が大きく揺れ始める。
「っ!?この揺れは?」
入口から大量の白黒種ハプルボッカが押し寄せてくる。
「こいつらは!」
『ハプルボッカ?何でここに?何でこんなに?』
洞窟に着いたハプルボッカ達は全員腹が膨れており、傷だらけで衰弱していた。その後に白黒種リオレイアが洞窟に入って来た。
『宣言通リ、古龍ヲ狩ッタゾ。アイゴヨ』
「・・・ボス?勝ったんすか!?あの古龍に!?」
『ディアブロスが重症ですがね。何とか勝ちましたよ。正確には喰った、ですがね』
「ペッコ先輩!」
『我ヲ信用セズ、既二人間デ実験シタカ。無駄ナ事ヲ』
「俺も結構貢献したんだせ、アイゴ」
「アマエビ!帰ってきたんすか!久しぶりっすね!」
「まぁ、想定外は結構あったが。計画通りだったよ。このハプルボッカは古龍を食ったんだぜ。こいつらの腹の中には大量の古龍の血があるぜ」
『連レテクル途中ニ、多クガ死ンダガナ』
アマエビも同様に合流した。
「これで完成する!白黒種の人間が!」
「止めろ」
アマエビの後ろから突然、枯れた低い声が響く。それは赤衣の男の声であった。
「てめぇ、マジで何者だ?こんな所まで着いて来るなんてよぉ」
「誰です?」
『フフフ、面白クナッテ来タ』
『リオレイア、彼をご存知で?』
『知ルモ何モ、コノ男コソガ白黒種ノ祖ダ』
「何!?白黒種の祖は、人間だったんすか!?」
『ダガ目的ハ、争イデハナイ。我々ト一致シテイルハズダ』
「・・・」
赤衣の男は静かに頷いた。
1ヶ月ぶりの投稿です。色々と設定ややこしくなってきた