オークに生まれてきたのなら   作:オーク

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オークに生まれてきたのなら

 

 俺はオーク。名前はまだない。

 

 ………とりあえず、落ち着いて聞いてくれ。

 なんか目が覚めたらオークになってたんだが。

 オークっつったらアレだろ?女騎士を襲ってアンアン言わせるあのオークだろ?ふざけんなマジで。

 確かに童貞だけは嫌だせめて一発ヤラしてくれとは言ったが、こんな凌辱セッ○スは望んでいない。俺は純愛ものが好きなんだ。

 ちっくしょおおおお!どうせ転生させるならイケメン(人間)にしてくれよぉぉぉ!見渡す限り同じ顔が並んでて怖いんだよおおお!親の顔なんてもう忘れたよおおおお!

 

 てなわけで意気消沈してた俺氏なのだが、周りはそんなこと構ってなどくれない。

 

 やれオーガの里を襲撃しようぜだとか、やれゴブリンの村に拠点を建てようぜだとか。

 

 お前らの頭の中ピンク過ぎんだろおおお!そう叫んでしまった俺は悪くないと思う。仲間がエロに興味津々で辛い。

 

 オーガの里を襲おうぜ=オーガの可愛い嬢ちゃんレ○プしにいかね?というお誘いなのは火を見るよりも明らかなので、俺は断固として断らせていただいた。

 そのせいで周りから怪奇の目を向けられるようになったのは気のせいではないと思う。

 何?レ○プの誘い断っちゃダメなの?

 

 俺だって、性欲というものはないわけでもない。

 ただ、オークやオーガに性的な感情を持てないだけなのだ。

 いやまあ、オーガに関しては伝聞でしか知らないから実際の容姿を見たことはないのだが。

 

 

 オーガかー、前世じゃ筋骨隆々なイメージがあるけど実際どんなかんじなんだろうな。

 まさかの美人のオンパレード集団だったりして。

 ははは、もしそうだったら俺も是非お世話になりたいものだぜ。

 ま、そんなことはないだろうけど。

 なんてったって、この世界のオークがこの有り様なのだから。

 

 

 

 

 

 

 それから数ヶ月が経った頃。

 

 俺はオークのリーダー的な存在(俺は勝手にヤリチンって呼んでる)に呼び止められた。

 

「……頼ム。蜥蜴族(リザードマン)ヲ喰ライ尽クスタメニハ、オ前の力ガ必要ナノダ」

 

 蜥蜴族(リザードマン)っておま……そうか、例え相手がトカゲのような見た目でも穴があるのなら守備範囲内ってことかよ。

 かっこいいと思うぜ、そういう節操がないところ。それでこそヤリチンの名に相応しい。

 

 だがな!残念ながら俺は初めては可愛い人間の女の子に捧げるって決めてんだ!そんなトカゲ共び捧げるほど俺の童貞は安くないわ!

 

「ス、済マナイ。俺ガ粗相ヲシテシマッタノナラ謝マル」

 

 何故かたじろぐヤリチン。

 気持ちなしか彼の息子もしょんぼりとしている気がする。

 

 それを見ていると、なんだかとっても可哀想に見えてきた。

 ヤリチン……そりゃズルイって。

 

 

 ………でもまあ、別に俺が種付けをしなくても良いんだったら同行ぐらいはしますよ。そういう行為をしないせいで、俺が周りに比べて浮いちゃっているのは事実ですし。

 だから俺を誘ってくれたんでしょ?ヤリチン。

 

 俺がそう言うと、ヤリチンは恩ニ着ル!って頭を下げて、思わずビックリしてしまったのは秘密だ。

 手当たり次第犯す変態オークって思ってたけど……案外、礼儀が正しいヤリチンなのかもしれない。

 いや、礼儀正しいヤリチンってどういうことだよ。

 

 

 

 

 

 今日、蜥蜴族(リザードマン)の里を襲撃することになってんだけど、なんか参加人数多くね?

 え、オーク全員集合してるから?……そんなに蜥蜴族(リザードマン)ってテクニシャンなの?

 

 なんか、周りの奴らスゲェ目が血走ってて怖いんだけど。やだもうおうちかえる。

 

 

 

 

 

 

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