トレセン入学前にもトレーニングしかしなかったウマ娘の話 作:オティレニヌス
「はぁッ……はぁッ……!」
全力で走った。その証拠の息切れは、周囲の喧噪に吞まれていく。がむしゃらに、ただ目の前のゴールへ目掛けて走った。
達成感と疲労感で色々とよくわからなくなっている。私は何位だったのだろうか。
と、辺りを見回しているところで番号が書かれた旗を持った女性が近付いてくる。私の順位だ。結果は───
「2位おめでとう!よく頑張ったわね!さあ、こっちに───」
───2位。本番のレースならウイニングライブで踊れる順位。やった、と思わずガッツポーズ。
惜しくも1位には届かなかったが、十分努力が報われたような気がした。先ほどまで感じていた疲労感も、肥大化した達成感に押しつぶされる。
そうだ、おとう───
───2位だと……?あれほど手塩に掛けてやっているのに、2位……?
───そんな、どうして……?私たち、何か間違ってしまったの……?
え?
───いや、そんな筈はないだろう?完璧なプランを立てて育成した、あの計算に狂いはない。
───で、でも……実際に勝てなかったじゃない……
な、にを、言ってるの?2位、だよ……?私は、頑張って───
───そうなると、つまりあの子は───
嫌だ。聞きたくない。その先は聞きたくなかった。しかし、そんな願いとは裏腹に、ウマ娘の優秀な耳は働き者だった。
───あの子には、才能がないってことなの?
その言葉はやけに鮮明に聞こえた。心配そうな顔でこちらに近寄ってくる女性の声よりも、よっぽど近くで聞こえた。
ああ、そうか。私には───
「あの~、大丈夫ですか?」
目を開く。私の視界の隅を、ウマ耳の生えた少女たち───ウマ娘たちが通過していく。
ここは日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセン学園。その校門前だ。
ここで立ち止まっている私を、怪訝そうにチラと見て、すぐにその視線を前に戻す。そんな動作を通行ウマ娘の4割程度が行っていた。
「えっと、歩けます?保健室行きますか?」
そして、そんな異物な私に声をかけるこの女の人は……誰だろう。
全体的に緑色の印象……職員の人だろうか。
「いえ、おはようございます」
「え、あ、はい、おはようございます……?」
先ほど門に入ろうとした辺りで「おはようございます」と挨拶されたので返したのだが、更に返されてしまった。こういう場合はどうすればいいのだろうか。
……わからない。わからないのでさっさと行ってしまうことにする。
ここトレセン学園では、たくさんのウマ娘たちが次なるスターウマ娘になるべく、日夜勉学、そしてトレーニングに励んでいる。らしい。私はよく知らないが、そうだと聞いた。
実際にはスターウマ娘になれる人材なんてほんの一握りで、おおよそ半分の学生は走りへの道を諦め、一般企業に就職する。らしい。そうだと聞いた。
私もこれからここでそのスターを目指す。らしい。私はそうしようともなれるとも思っていないが。
私は転入生だ。手続きは昨日済ませているので、本日から正式に生徒となる。
クラスのホームルームで紹介されるらしいので、その時間までには教室に辿り着く必要がある、が。
(迷った)
迷った。トレセン学園が想定以上に広く、碌に校内地図を読んでこなかったため、ある意味当然の帰結と言えるだろう。どうせわかるとパンフレットを持ってこなかったのも痛い。
さて、このままではホームルームが始まる前に教室に辿り着くことができない。どうするべきか頭を悩ませていた、ところだった。
「ねえキミ!」
「はい」
声をかけられたのでそちらを見ると、鹿毛のウマ娘がいた。前髪に白いメッシュがかかっており、快活そうな顔立ちをしたウマ娘だ。
「キミ、転入生でしょ?カイチョーから聞いた!」
会長?生徒会長……シンボリルドルフのことだろうか。無敗の三冠を達成し、七冠という未踏の領域にまで足を踏み入れた伝説の名バだ。私はあまり詳しくない方だが、流石にシンボリルドルフは知っている。
そのシンボリルドルフと話せるということは、それなりに上の立場のウマ娘なのだろうか。
「はい、その通りですが……何か御用でしょうか?」
「うーん、用っていうか……そろそろホームルーム始まるでしょ?初日からサボり?自己紹介くらいはした方がいいんじゃない?」
なるほど、こんな時間にどこにいるんだと咎めにきたのか。たしかに何人かの生徒は教室に入り始めている。一人でウロウロしている私は目立つだろう。
「いえ、迷ってしまいまして。教室を探し回っていました」
「あー、ここ広いもんねえ。パンフは?」
「持ってません」
「ふむ、なるほど……じゃ、ボクが案内してあげるよ!」
「本当ですか」
「ほんとほんと!ふふーん、大船に乗ったつもりでワガハイに任せてくれたまえ!ついでに道の途中の施設くらいは紹介してあげるよ!」
元々カイチョーもそのつもりでボクに教えてくれたしね、と付け加える目の前のウマ娘。
これはとてもありがたいことだ。私は自ら話しかけに行くのが得意ではないため、こうやって向こうから助け船を出してくれるとかなり助かる。
そういうことで鹿毛のウマ娘の好意に甘え、彼女についていくことにした。
「あ、そうだ!」
くるっとこちらを振り返ると、長いポニーテールがしなやかに流れた。
「ボクはトウカイテイオー!最強無敵のウマ娘!テイオー様って呼んでくれてもいいぞよ?」
「なるほど。わかりました、テイオー様」
「お、おお……!初めて呼ばれた!」
呼べと言われたので呼んだが、なんだか妙な反応をされた。嬉しそうだ。
……。
なぜ何も言わないのだろう。
「もーっ!この流れは自己紹介でしょ!キミの名前も……まあカイチョーから聞いて知ってるけど、教えてよ!」
自己紹介の流れだったらしい。やはりコミュニケーションは難しいものだ。
「わかりました。では───」
自己紹介とは、自分の名前や趣味などを相手に説明し伝えることだ。だが、私にはこれといった趣味も長く喋る時間もないので、名前だけで問題ないだろう。
「クリアエンプティです。よろしくお願いします、テイオー様」
なお、テイオー様呼びはなんだかむず痒いとのことで「テイオー」と呼ぶことになった。
「ってことでここがキミの教室!だよね?」
「はい、そうですね」
たしかに事前に伝えられていた教室番号だ。流石はある程度立場が上のウマ娘。
「にっしっし!どうだった?ボクの完璧なガイド!」
「とても助かりました。ありがとうございました」
テイオーの案内のおかげで、ある程度この施設の概要が把握できた。
学食は生徒や職員、トレーナーで共用。急いでいる場合は購買で済ませると良いらしい。テイオーのおススメは日替わり定食のはちみつ入りにんじんハンバーグだそうだ。今までに聞いたことのない組み合わせなので、食べてみるのも面白いだろう。
トレーニング施設は様々。芝やプール、ジムにダートと、中央トレーニングセンターを名乗るだけはある充実具合で、体を鍛えることには困らなさそうだった。
道路を挟んで向こう側には寮があるらしく、大体の生徒はそこから通っているらしい。私は近くの住宅から登校しているので、あまり縁のない話だろう。
「ふふーん!ま、ボクなんだから当然だよね!案内もサイキョ―にこなしちゃうのが無敵のテイオー様なのだ!」
それと、テイオーの性格についてもそれなりにわかった。第一印象に違わず快活で、とても自信家な子。ことあるごとに最強と言っていたので口癖かもしれない。だが、シンボリルドルフと近しいウマ娘なのだ。おそらくその自信もビッグマウスなどではないのだろう。
案内中も、私の気になったことを私が口にする前に説明してくれていた。少なくとも観察眼が優れているのは確かだ。
あと、そのシンボリルドルフへの憧れがとても強い。会長と口にしなかった時間は10秒もなかった。シンボリルドルフを目標として未来を見据えるその表情はとても眩しいものだった。
私とは正反対のウマ娘だ。
「うんうん、時間ぴったり!これからも困ったことがあったらこのテイオー様を頼るといいぞよ?じゃまたねクリア!」
「え、あ、はい。また」
「またね」か。正直、私は相槌を打つだけでほとんど何も喋らなかったし、テイオーが楽しかったのかは疑問だが、また会ってくれるらしい。期待していなかったのだが、もしかしたら転入早々友達ができるのかもしれない。
ホームルームも終わり、そのまま授業を受け、今はもう放課後だ。
なお、自己紹介はつつがなく終わった。自らの名前と、趣味は思いつかなかったので「走ること」とでもしておいた。
特に何かミスをした訳でもない筈だが、休み時間や昼食を挟んでも私に話しかけるウマ娘は一人としていなかった。まあ、想像通りだ。話しかけてくれたテイオーは例外であろう。
さて、今から何をするか。初日なのでまっすぐ帰るのも良いが、せっかくなのでトレーニングでもしていこう。
たしか選抜レースが3日後に開催されるので、それまでにここのターフに慣れておきたい。
選抜レースとは、自分の脚質を知るためでもあるが、参加することによって走りをトレーナーたちにアピールすることが主な目的のレースだ。
トレーナーの数はウマ娘の数に比べて圧倒的に少なく、トレーナーを持てずに本番のレースへの出走登録をできないウマ娘は大量にいる。そんなウマ娘たちがトレーナーを得られる数少ない場の一つが選抜レース。と、聞いた。
ちなみに、トレーナーには担当ウマ娘を一人だけ持つトレーナーとチームを運営するトレーナーがいるが、私は担当一人を狙いたい。理由は単純で、私には協調性がないからだ。
他者とのコミュニケーション経験が浅い私にとって、誰かと共同でトレーニングをすることの難易度は計り知れない。ただでさえトレーナーとのコミュニケーションですら怪しいというのに、ウマ娘たちとも一緒となるとチームの士気を下げるきっかけになりかねない。
そういうわけで、選抜レースでいい結果を残し、優秀でかつ私のような
そして、あっという間に3日が経った。初日も含めた4日間、特に不都合や不自由もなく過ごすことができた。
転入生の私に対する視線はあるが、相変わらず誰も話しかけてこない。食堂でテイオーを見かける機会はあったが、大体誰かと喋っていたので接することはなかった。
まあ、誰と喋っていなくとも話しかけ方なんてわからないのでこちらから行くことはないが。
今から選抜レースだ。登録を済ませ、ゼッケン付き体操服に着替え、芝に出て自分の番を待つ。
いつ振りだろうか。しばらくこうしてレースを行うなんてことはしていなかった。
トレーニングでの走りとレースでの走りはまるで違う。どこまで足を溜めるか、どこでスパートを仕掛けるか。こうすれば他の競争ウマ娘は混乱するんじゃないか、こうすれば他のウマ娘から狙われにくくなるんじゃないか。
そういった駆け引きが常に行われる。速さやスタミナだけでは勝てない。レースの展開を把握し、自分がどう動くべきかを判断できる頭脳も必要なのだ。これがウマ娘のレースの難しいところ。
「次ー、クリアエンプティさんどうぞー」
名前を呼ばれた。行こう。
選抜レースは8人での出走となる。まだデビューもしていないウマ娘たちに、大人数でのレースは難しいからだ。
しかし、距離やゲートは本番と同じものになっており、ただのかけっことは一線を画したものとなっている。
私の枠番は5枠5番。脚質が差しなので、外めの枠はラッキーだ。
距離は2000mの中距離。私の得意距離だ。事前に適正がわかっているとレース選びに困らないものだ。
ゲートに入る。トレセン学園の所有物だが、映像で見た本番のレースと変わらないもの。
ふと隣を見る。緊張した面持ちのウマ娘が見えた。ウマ耳がピクピクと動き、尻尾の動きもせわしない。
私は、ただ静かにゲートが開くのを待っていた。緊張もしていない。する必要のないことを、私はしない。ただそのときが来るのを待っていた。
そして───
ガタン、とゲートが開く。
ほぼ同時に私はスタートした。他のどのウマ娘よりも速かったため一瞬先頭に立つが、すぐに後ろに下がる。
レース展開としては3が先頭、1バ身程離れて1、2、4、8が中団を形成。更に1バ身離れて私、6が続き、3バ身離れて7。先頭の3が全体を引っ張っていくレースになっているが、どうやら少しかかっているらしい。
中団に追い立てられるようにして逃げていると言った方が正しい表現かもしれない。
そしてそのかかっている3につられて1、4が上がっていき、更にそれにつられるように他のウマ娘も上がっていく。かなりハイペースだ。私も置いていかれないようにはするが、無駄なスタミナ消費はしない。
まだここじゃない。
第1コーナー、第2コーナーを回る。計算通りのスタミナ消費。問題は一切発生していない。
周りの様子は……依然変わりなく3が先頭だが、少しずつ差が縮まってきているようだ。8が少しずつ詰めていき、1はそのままキープ。2、4が垂れ気味になってきている。
私と6は前の様子を見つつ中団に置いていかれないギリギリをキープ。7、は……上がってこれなさそうだ。
第3コーナー。早いウマ娘はこの辺りから仕掛け始めるが……3が仕掛けたか。詰めてきた8を見て焦ったのだろう。おそらくスタミナは持たない。
8は徐々にペースを上げているが、足は持ちそうだ。1、2、4はもう伸びないだろう。6は私を見ながら走っている。7はもう無視しても問題ない。
第4コーナー。ここを回れば最後の直線だ。先頭は変わりなく3。8もスパート掛け始めている。
ここで私もスピードを上げていく。6もそれを見て上がろうとして───思ったよりスピードが出ないことに驚いているようだ。
6が私をマークしていたのはわかっていたので、少し速めのペースで走っていた。それに合わせていた6は想定以上のスタミナ消費に気付いていなかった。
あれももう無視で問題ない。
最後の直線。3が完全に垂れ、1、2、4とともに沈んでいく。6も喰らいついてくるが遅い。
先頭に立ったのは8だ。私との差は2バ身程度。残り400m。あとは、あれを抜かすだけ。
8は冷静だった。自らのスタミナを参照し、適度に3にも圧をかけ、自分は垂れることなく最後の直線を迎える。
私がいなければ、勝っていたのは彼女だっただろう。
上体を前に。前傾姿勢。足に力をこめ、効率的な回転を。ピッチ走法。速度、スタミナ消費、加速全て無駄なく。決まった通りの作業をこなす。
ラストスパートだ。本気のスピードで走る。それだけで───
「なっ、はや───」
抜かして、そこから更に突き放す。8には、ただスピードが足りていなかった。
私の方が速かった。それだけの話だ。
8に目をやることなくそのまま前を見る。残り200m、速度を緩めることなく、ただ目の前のゴール版だけを見つめる。100m、50m───
通過。一切文句のない1着でのゴール。3秒程遅れてきた2着の8が、私を悔しそうに睨みつけてくる。
そんなに睨まれても困る。今ぐらいは勝たせてくれてもいいじゃないか。
だって、私が貴方たちに勝てるのなんて、今だけだろうから。
「クリアー!レースお疲れ様!すっごい速かったじゃん!ボクの次くらいには強いかもね?」
ターフを後にし更衣を済ませ、自販機で飲み物を選んでいるときにテイオーが話しかけてきた。トレセン学園で生徒と会話するのも4日振りだ。
とりあえず水を買っておこう。
「ありがとうございます。問題なく無事終わりました」
「へー、ヨユーって感じ?キミもなかなかだね~」
「いえ、その……私は……」
言葉に詰まる。余裕、というものでもないのだ。
私は事前に自らの適正を知っていた。まずその時点で大きなアドバンテージを取っている。他に出走していた生徒は、おそらくまだ自分を知ろうとしている段階だったのだ。
その点で同じ土俵で戦っていたのは、6番と8番だけだろう。その他は明らかに慣れていなかった。
そして、その6番に対しては駆け引き───要するに知識で勝ち、8番に対しては純粋な走力で勝利した。
事前知識と体の仕上がりを考えれば、私は勝つべくして勝っただけなのだ。
だが、それも今だけだ。要するに、私は他の生徒よりも少し先に鍛錬を積んできただけ。こんなものは今だけの勝利に過ぎない。中央トレセンに入学できるような
「クリア―?大丈夫?やっぱ疲れてる?」
「いえ、ごめんなさいテイオー」
会話中に考え事をしてしまうのは良くない。流石に私でもそれはわかる。今後は気を付けよう。
「うーん、でもここに来て初のレースなんでしょ?やっぱり疲れてるんじゃない?」
「そうですかね」
「うん、たぶん」
私自身は感じていないが、もしかしたら気付かない間に疲労が溜まっている可能性はある。テイオーの言う通りトレセン学園のターフでのレースは初めてだった。トレーニングで慣らしたと言っても三日だけだ。何らかの不調をきたしていてもおかしくはない。
「そうだ!じゃあさ、今日一緒に寄り道しようよ!はちみー奢ってあげる!」
「一緒に、ですか」
はちみー、というのが何かはわからないが、一緒に寄り道か。自分の家は特に門限もないし、事前に連絡を入れておけば問題もないか。
「わかりました。行きましょうか」
「お、いいね~!じゃあボク荷物取ってくるからさ、ここで待っててよ!」
「はい」
すたた、と校舎へ走っていくテイオー。その元気っぷりは彼女の後ろで主張するポニーテールがゆらりゆらりと表している。
天真爛漫で、他者の感情の機微に聡く気を遣える。自信たっぷりな性格で誰にでも───
それにしても、学校帰りに誰かと一緒に買い食いとは。転入前の私に言っても信じないだろう。本当に誰とも話さず学園生活を終えても仕方ないと思っていたので、今の私ですら少し信じられていない。
(今度テイオーには何かお礼をするべきか……でも私にそんな気の利いたことなんてできるのか?)
なんて、考え事をしながらふと横を見てみた。そこには何やら看板があり、
『チームスピカ 入部しない奴はダートに埋めるぞ』
という字とともに、地面から生えている6つの足の写真が貼ってあった。
……?どういう意図の写真だろうか。入部しない生徒を全員ダートに埋めているのでは作業効率も悪いし、何よりそんなことを許可するような学園ではないと聞いていたが。
(まあ、多分私には関係ないことだ)
そう思って視線を逸らすと、私を見つめる3つの人影があった。服装はどれもトレセン学園の制服で、ここの生徒であることが伺える。
周りに誰もいないし、おそらく私に用事があるのだろうと、要件を───
「スカーレット!ウオッカ!やっておしまい!」
聞こうとした瞬間、真ん中の一際大きい人影の掛け声とともに布を被せられた。
……
…………
え?
起きた事態を飲みこめず、されるがままに持ち上げられる。
担ぎ上げられた私は下手に抵抗することもできず、そのままどこかへ連れ去られてしまった。
「よーし一人連れてきたぜトレーナー!こいつでどうよ!」
「お、おいおい誘拐だろそれ……」
揺れが止まり、向きが変わったと思った瞬間布が取り払われ、視界が開けた。
するとそこでは、今度は三人のウマ娘に加えて一人の男性が申し訳なさそうにこちらを見つめていた。
…………。
テイオーが戻って来るまでに用事は終わってくれるだろうか。
クリアエンプティ
身長 153cm
体重 微増
スリーサイズ 83/53/80
気弱で控えめな少女。いつもどこか虚ろな目をしており、他人と話そうとしない。試験でも常に1位を取ったり、空いた時間をトレーニングやダンスに充てるなどハイスペックで優等生だが、自分に自信が持てない様子。
毛色 黒鹿毛(スペシャルウィーク寄り)
髪形 ロング
瞳 赤色