目が覚めたら管理人になってた   作:口裂小鳥

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初投稿です。拙いですが暖かく見守って頂けると幸いです。


目が覚めたら管理人

「──記憶同期完了。……おかえりなさい、A。」

「終わった……。」

拝啓、お爺様とお婆様とペットのポチ。元気にしていらっしゃるでしょうか?

俺はもうダメかもしれません。

 

 

目が覚めたらとても見覚えのある部屋とハチャメチャに見覚えのありすぎるAI。

そして聞き覚えのありまくる呼び名と無慈悲に告げられる記憶同期完了の知らせ。

詰んでない?俺不良品として交換されるルートじゃんこれ。終わった。

まだ白夜ソロ鎮圧出来てないのに……。

 

「A。如何かなさいましたか?」

 

うわっアンジェラたんに話しかけられた!かわいい!!

落ち着け、落ち着け。COOLになれ俺。

とりあえずこの場を乗り切って記憶を掘り起こそう。

っていうか実際に見るアンジェラたんマジ美人だな大好き。

 

「……鏡をくれ。それと、少し席を外して欲しい」

 

 

(管理人交渉中…)

 

 

どうにか繕って要望を通しました。やったぜ。

頭の中で記憶を漁りつつ、飾り気のない手鏡を覗き込む。

黒色の髪に白衣、顔に貼り付けられた布にはでかでかとXの文字。

「やっぱXってかAだぁこれ……。」

ぺらん、と捲ると案の定Aことアイン(コミュ障極まった天才)の顔だった。

瞳は何故か金ではなく赤だけど。なんでだ……?わからん。

ちなみに記憶さん曰く顔布は認知フィルターらしい。

後でちゃんとつけとこ。

 

暫く顔を眺めながら覚えている事を反芻してみる。

俺はそこそこやり込んでたプレイヤー。推しはアンジェラたん。

名前は覚えてないからとりあえずXと名乗ることにする。

確かロボトミクリア後にルイナやってて、2作に続く推しの受けた仕打ちに耐え切れなくてハチャメチャに泣いた。

で、泣きながら寝たらこうなってた。俺側の記憶はここまで。

 

続いてA側の記憶は……、酷いなこれ。

一度思い出そうとすれば、幸せだった記憶、L社を立ち上げるまでに味わった絶望、アンジェラへの嫌悪、その全てが流れ込んで来る。

気を抜くと思考がそっちに持って行かれそうだ。

急いで記憶に蓋をする。ここは必要な時だけ開けよう。

 

最後に管理人X側。……うん、無味乾燥って感じ。

俺とAの記憶に挟まれてほぼ残ってない。

ただ、思い出す限りは育成も装備集めもできてないようだ。

抑制もまだっぽいからとりあえず35日目に来たのかな。

まぁこの世界wikiないから仕方ないっちゃ仕方ないか。俺も細かく覚えてる訳じゃないし。

はぁ、wikiとか見れたらなぁ……。

 

 

(管理人模索中……)

 

 

見れたわ。勝った。

何故か攻略wikiに繋がりました。コレがチートってやつか。

視界の端っこにブラウザみたいなのが現れてそこから閲覧できるっぽい。

ちなみに使ってる間は左目に光るXマークが入るおまけ付き。カッコイイ。

顔布あるから意味ないけどな!

 

「とりあえず管理始めてみるか。」

負ける気がしないとルンルンで認知フィルター(顔布)を付け直し、アンジェラ(推し)を呼び出した。

 

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