holoX箱押しの沙花叉最推しなので初投稿です。(暴論)
───マズい。マズい。マズい!!
始まりは仕事中にお手洗いに行ってた頃だった。用を足して職場に戻った時だった。
「あ、まだいたんだ」
ナイフを持った女の子が職場にいた。独特のフードを被った銀髪の少女。
───職場にはさっきまで命だったものが辺り一面に転がっている。
思わず腰を抜かしてしまう。目を疑う。血の匂いが鼻に染み付いてくる。息が荒い。自分の鼓動が早くなをるがわかる。
「まぁ、皆殺しにすればいいよね」
そう言って血を浴びている少女がこちらへと詰めてくる。
───ズブリ
「ぁ───」
お腹に冷たいものを感じる。お腹に手を当てる。
そこから何か生温かい液体を触れているのがわかる。
ふと手を見てみると赤黒い液体が付着しているのがわかる。
───痛い。痛い。イタイ。イタイ、イタイイタイ。
「ハァ───ハァ───ハァ……」
息が苦しい。感覚が狂っていく。この場で泣き喚きたいぐらいだった。
「うっ───」
だけど、それよりも先に口の中に妙な感覚が残った。
思わずそれを吐き出した。赤と黒の液体が口の中から吐き出てくる。
「まだ、生きてるんですね」
楽しそうに嬉しそうに女の子の声が頭の上から聞こえてくる。狂ってる。この状況も、女の子も、何もかも。
「じゃあ、死んでください♥」
可愛らしい声と裏腹に狂気を含んだ言葉。こんなことをすればタダではすまない。数十人以上もの死体が転がっているんだ。警察も動くはずだ。
ただ、この状況は芳しくない。諦めるしか……。自分はその場に仰向けで寝転んだ。
───黒。
それが目に入った。
こちらを見下ろす女の子がナイフを振り上げた。自分は思わず目を瞑った。
♪〜〜♪〜
だが、そんな状況を砕くようにどこからか音楽が流れる。
「もしもし?あ、ラプラス?どうしたの?」
女の子が誰かと電話してるのだろうか?だが、目を開ける気力も自分にない。
「えっ!?嘘!それ本当!?」
急に声のトーンが変わった。なんの内容かも聞き取れない。もう意識が遠のいているのだろう。
「ねぇーっ!ヤバいじゃん!!」
意識が落ちていく。色々とやりたかったなぁ。お金を貯めて、彼女を作って結婚して子供も作って───。
暗闇の中に光が見える。その光が段々と近づいてくる。
「ん。起きた?」
目を開けると先程の少女がこちらの顔を覗いていた。
「───!?」
思わず身体を飛び起こそうと動く。
「うっ!」
だが、身体が思うように動かなかった。
「あ。だめだよー、勝手に動いちゃ。だって君の身体、傷ついちゃってるんだもん」
その身体を傷付けたのは誰かという話になるが。ただ、身体が重く感じる。
まるで悪いと思ってないかのように答える女の子。
彼女は何がしたいのか。
「───暗殺、運び屋。ここの会社のやってること、知ってた?」
は?何を言っているのかわからない。そんなフィクションでもあるまいし……。
「まぁ、そうだよね。君のこと調べたらかなり下っ端だったもんね。知らなくて当然だよ」
ニッコリとこちらを見て笑う彼女に息を呑む。理解が追いつかなかった。
「最近さー、ウチの組織にちょっかいかけてきてさ、あ、やばっ、言っちゃった。まぁ、いっか。それでラプラスが面倒くさがってね、ここを掃除しに来たの。沙花叉、掃除屋だから」
鼻歌を歌いながら、会社の机を漁る彼女。頭が理解できてない。
いや、信じられない。そんな新しく就職した会社がブラックでなんなら今さっき少女一人の手で壊滅しました。なんて言われて誰が信じるのだろうか。
もはや映画化レベルの話だ。
「あ、そうそう。次からはここに来てね」
彼女がこちらに振り返って、何かをこちらに手渡してきた。
折りたたまれた紙だ。
「あ、じゃあ沙花叉は行くからね。バイバイ」
彼女が軽く手を振ってこの場を去っていく。
しーんと静まり返る。まるで先程の出来事が嘘かのようだ。
これは悪い悪い夢だと言い聞かせながら自分は帰路へ付いた。
シリアスはここまで次回からギャグ路線で行きます。