どす黒いウマ娘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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おじさんと一緒

 あれからその年の皐月賞、オークス、ダービーと3つのレースがある日におじさんとウマ娘のレースを賭けてミラクルおじさん並みに資金を増やして、おじさんは東京に中古マンションを3棟購入し、不動産業と株に手を出させた主に花王と任天堂……

 

「桜本当に良いのか? 花王は石鹸の最大手だが任天堂なんて元花札屋だぞ」

 

「ふふふ、まぁ見ててよ。というか柳田おじさんに投資してないと私家族に金の出所疑われて問題になるから……ふふふふふ」

 

「いやー、俺は桜のお陰で生活できてるから、本当に気が変わったりして捨てないでくれ! 頼む」

 

「わかってるよ。おじさんに追加投資した2億で色んな銘柄買ってるでしょイオンとか自動車はトヨタ、日産、ホンダ、家電はパナソニック、東芝、三菱電機、富士通結構手堅いよ」

 

「そ、そうか」

 

「多少損が出るかもしれないけど1991年1月までは握ってて良いよ。任天堂とイオンは例外だけど」

 

「そんなに金を稼いで何をする気なんだ?」

 

「……羨ましいんだ速い脚をウマ娘達が……」

 

「桜も鍛えれば良いじゃないか」

 

「いや、私には才能が無いんだ……だから私の子供達に賭ける事にした」

 

「子供? 子供の桜が?」

 

 私はマンションの窓際に立つと指を指した

 

 東京レース場めがけて

 

「日本ダービー……毎年十数万人居るウマ娘が涙を流し、ただ1人の頂点を決めるレースだ」

 

「それがどうした?」

 

「私は金を稼ぐ才能と早熟性に全振りした存在だ……自身の才能は私自身が一番良くわかっている!」

 

「でもあれだけウマ娘の才能を見抜く能力が有ればトレーナーってのも無いか?」

 

「私は名トレーナーになりたいのではなくメジロみたいに私の一族を作りたいのです」

 

「君の一族か……」

 

「成功者の一族を作りたいのですよ」

 

「凄く厳しいと思うよ。おじさん的には安定のトレーナーを進めるけどね」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桜、トレーニングの勉強してどうしたんだ?」

 

 3歳の子供が難しい本をどこからか買ってきて書斎に知らない本が大量に増えているという両親はSAN値チェックが発生しそうな事をやりながらも私はおじさんの助言に従いトレーナーの勉強を始めた

 

 私がトレーナーをしなくても子供に教えるのには必要かもしれないからね

 

「とにかく怪我をさせない何十戦もして壊れない身体こそ……だ」

 

 有り余る時間を使い整体、ウマ娘の治療方法なんかも噛っていく

 

「全ては一族を作るために」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は小学生となった

 

 おじさんは株だけでは怖いらしくリサイクルショップを始めた

 

 名前は鑑定ショップ

 

 東京の大田区に1号店をオープンしたことで東京鑑定ショップと呼ばれる様になるが、これが大当たり

 

 駄菓子コーナーを店内に作ることで子供を呼び込み、エアーガンやカードゲーム、漫画(立ち読み自由)、自転車に原付等本当に幅広く、ここに行けば新品も中古品もだいたい揃うを謳い文句に客を呼び込んでいったらファミコンのブームと共に若者の客層にドンピシャとなり、学生が溢れるお店となった

 

 資金があるので2号店、3号店と順次オープン

 

 柳田のおじさんは社長となった

 

 私はおじさんから貰ったマンションの1室を書斎に改造し、猛勉強を続けている

 

 おじさんの寝室が隣の部屋なのでおじさんが経営のアドバイスを貰いにやって来るので、この商品当たるよ等アドバイスをする

 

 ファミコンを店内に設置して子供達にやらせることで購買意欲を与え親に買って貰う戦略を教えたりしている

 

「よく思いつくなそんな事を」

 

「子供がどうすれば親にたかるかを考えれば思いつくよ。学生を中心にフィギュアなんかも売っていけば大人になった時に自分で買うようになるから子供が狙い目なんだよね。色んな意味で」

 

「なるほどな……炒飯人参多めできたが食べるか?」

 

「食べる」

 

「食べる時は年相応だよな桜は……そういえばどうだ? 名前は降りてきたか?」

 

「まだだねー、まぁ稀に降りてこないウマ娘も居るからそれかもしれないねー」

 

「降りてこないなんて事が有るのか?」

 

「あるよ。そういうウマ娘は才能が無いと言われているけどそれは違う……前世が無いんだ」

 

「前世が無い? ウマ娘は前世ってのが有るのか?」

 

「ある」

 

 私は紙を広げると馬を描いていく

 

「四足歩行のたてがみのある家畜ですよ。ウマ娘が昔は大砲や農具を引っ張っていたのをこの絵の動物が引っ張っていたと考えるのがわかりやすいですかね」

 

「いやいやいや、無理があるだろ。ウマ娘は人類と常に共にしてきたそれがこんな動物だったなんて」

 

「信じるか信じないかはおじさん次第……前世があるウマ娘は前世が有って無いウマ娘は今世しかない……ま、諦められない子は自身で名前が降りてきたと偽って自分が考えた名前でレースに出てるけど……それで頑張ってもオープンまでだね。大半は未勝利や500万クラスでうろちょろさ」

 

「そ、そうなのか……」

 

「まぁ私はその糞ったれな現実を破壊してやるよ」

 

 目をギラつかせながら私は柳田のおじさんに言う

 

「そんなギラつかせてまぁまぁ……俺にとっちゃぁ桜は名前は伏せてるが会社の会長なんだからこっちも頑張ってくれよ。まぁ6歳に会社を任せている俺は端から見たら狂人かもしれんがな」

 

「狂人で結構……楽しくいこうや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校での私は普通だ

 

 テストではいつも満点を取るし、体育でもそこそこの成績だが脚が遅いのでバランスは取れている

 

 名も無き有象無象が私より先に先着するのが凄まじい苦痛であるが、彼女らも中央か地方のトレセンに入って挫折を味わうのだ……

 

 世間ではNHKテレビドラマおしんが世間を沸かせ、ウマ娘界隈ではミスターシービーがクラシック三冠を達成しその美しさも相まって世間から愛されていた

 

 翌年伝説が誕生するとも知らずに……

 

 

 

 

 

 

 

 

「お母さん、お父さん話が有ります」

 

「なんだい? 桜」

 

「私はトレセンに行きません」

 

「え!? なぜ!! 貴方ほど才能が有るのになぜ行かないの!!」

 

「私は脚が遅い……どんなに頭が良くたってこれでは……レースでは勝てないの」

 

 母親はまだ小学1年生の私が諦めるのは早いだの色々言ってきたが

 

「会社経営が忙しくなるし、色々な勉強をする上でトレセンに言っている時間が無駄でしかないの……私は」

 

「会社……経営?」

 

 私は柳田のおじさんから貰っている通帳を見せる

 

 そこには3千万円が入っていた

 

「さ、三千万……」

 

「これどうしたの!?」

 

「稼いだ……東京鑑定ショップ……あれ私の会社」

 

「「え?」」

 

 両親はパニックを起こした

 

 混乱を納めるために柳田のおじさんを呼んで事情を説明して貰うのだった

桜(ガイア)孕んだどうする?12/23まで

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