どす黒いウマ娘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

8 / 18
第8話

 放課後のチームでの練習が終わり寮に帰る

 

 ちなみにうちのチームの名前はミラ……クジラ座の真ん中にある星の名前から取ったらしい

 

 二等星なのは一等星のチームを乗り越える様にと、すでに一等星の名前は使われていたからという悲しい理由があった

 

 寮は美浦寮で、寮長のヒシアマゾン先輩に案内され、部屋に着く

 

「失礼しまーす」

 

「あ、どうも」

 

 出迎えてくれたのはトロットスター先輩だった

 

 CBC賞とついこの前G1の高松宮記念を勝っている凄いウマ娘で、高等部なのだが、私と背が少ししか違わないウマ娘だった

 

「これからよろしくお願いします」

 

「あぁ、こちらこそ頼むよ」

 

 私は実家から持ってきたパソコンをさっそく組み立ててゆく

 

「ぱ、パソコンかい?」

 

「はい、これがないと色々不便なので……」

 

「なにその大きな画面とゴツい箱……」

 

「パソコンのスクリーンと本体ですね。合わせて100万ちょいですかね」

 

「ひ、百万……まだレースにでてないのだよね?」

 

「え、あ、はい……ただ株で稼いでいるので……親からの仕送りも有りますし」

 

「そ、そうなのかい……まぁよろしく頼むよ……お互いのルールなんかを決めようか」

 

「そうですね」

 

 パソコンの大きさにトロットスター先輩は引いていたが、まぁ楽しくやれそうである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の1日を見せていこうと思います

 

 まず5時に起きて部屋にあるトースターでバターを塗ったパンを焼いて食べることから1日が始まります

 

 髪をとかしてジャージに着替えたら朝練で柔軟をしたあとコースを駆けていきます

 

 ダート、芝、ウッドチップやカーブ、直線と色々有りますがその日によって変わります

 

 朝練が終わると着替えて朝食をとります

 

 雨の日や汚れてしまったら朝食の前にシャワーを浴びて綺麗にしてから朝食となります

 

 私の食事量は普通です

 

 オグリキャップ先輩やスペシャルウィーク先輩みたいに大食いではありません

 

 今日の朝食はご飯に人参の炒め物、片目焼きに豚汁、リンゴジュースでした

 

 朝食が終われば教室に向かい授業の準備を進めます

 

 宿題が昨日のうちに終わらなかった時はこの時間にやりますし、そうでなければ授業の予習を行います

 

 飛び級で授業内容大丈夫かですかって? 

 

 青森のトレーニングセンターに居たときにばバッチリ仕込まれました

 

 それこそ家庭教師を雇ってもらって……これが良い先生だったのよ……

 

 まぁその話は置いておいて、授業が始まれば真面目に受けます

 

 真面目に受けない人もいます、アグネスタキオンとかアグネスタキオンとかアグネスタキオンとか……

 

 アグネスタキオンしか居ないじゃないかって……それぐらいヤバいから授業中に内職は当たり前、国語の時間にフラスコ持ってきて薬品の調合始めた時はどうしようと思いましたよ

 

 先生も注意する気力が無いくらいに問題児ですが……ねぇ

 

 昼飯を食べて午後の授業を受けたら放課後はトレーナーとトレーニングです

 

 坂路、プール、各種コースを走ったり、ゲート練習をしたりします

 

 最近は大外枠から内側に切り込む際に反則にならないようにする練習なんかをしています

 

 あとはジムで筋トレしたり、学園外に出て長距離のロードワークしたりしています

 

 で、汚れるので大浴場で湯船に浸かって綺麗にして、柔軟をしてから食事に向かいます

 

 同期の皆に囲まれながら食事をして寮の部屋に戻って宿題をします

 

 で、消灯時間を越えた22:30頃から30分アメリカの株式市場で取引をしてから眠りに着きます

 

 これが私の1日です

 

 で、椎名トレーナーそこまで有能では無いことが発覚しました

 

 どちらかというと無能に近いかもしれません

 

 いや、川道コーチが有能過ぎたってのがあるかもしれんが

 

 まず人材の引き抜きが下手くそ

 

 よくレパルスベイルノー先輩とバレンティー先輩がチームに入ったよと思ったが、どうやら椎名トレーナーの師匠さんがウマ娘を融通してくれて入ったらしい

 

 今季チーム募集で入ったのコネの私だけってどう言うことよ……アカンでしょ

 

 それに育成手腕も怪しい

 

 データよりも根性論と坂路主義に犯されており、やたらと坂路をさせたがる

 

 で、坂路ばっかりだとサイボーグと呼ばれたミホノブルボン先輩という成功例が居たものの、強さがそこで止まってしまうのよ

 

 それに私の武器は異次元のスタミナだからプールトレーニングやロードワークを増やして欲しいのに本当坂路ばかりさせて……

 

 いや、強くはなってるよ

 

 スタミナも増えてるし、体つきもよくなりましたがこうなんでしょう……噛み合わないのです

 

 夏休みになり合宿を敢行場所はもちろん常夏の沖……青森です(なんでー)

 

「知っていたかい母親からは逃れられない」

 

「ゲー!! お母さん! お母さんなんで!?」

 

「ふむ……健康的になったくらいで他は成長してないな……なにやってた?」

 

「朝練と椎名トレーナーに言われたメニューやってた」

 

「……兄貴無能だったか……しゃあない計画を変更して星子、川道コーチにみっちり鍛えてもらいなさい。レパルスベイルノーとバレンティーだっけ? その二人も青森に呼んで……」

 

「で、なんでお母さんトレセンに居るの?」

 

「金の力で理事会に入ったから出入り出来るようになった。娘達を送り込むんだからそれぐらい許されるでしょ」

 

「理事会って実績のあるウマ娘が入る所なんじゃ……」

 

「トレセンに寄付として10億包んだら末席はくれたよ」

 

「URA……」

 

「ということでたまに来るからよろしく!」

 

 ということで夏休みは先輩方と椎名トレーナーを連れて青森トレーニングセンターにて強化合宿を行った

 

 

 

 

 

 

 

「ファースト!? ここ楽園ちゃうか!? ホテルのVIPルーム並みの個室にビッフェ形式の暖かい食事! マッサージ師や整体師による調整! あのマレーの虎と呼ばれた川道氏がコーチしてくれるんやで!? しかもトレセンと遜色が無い施設! 高そうなデジタル機材やカメラを使ってフォームチェックまでしてくれるなんて思わんかったは!!」

 

 バレンティー先輩大興奮

 

 ここに住みたいなんて言ってくれるくらい気に入ったらしい

 

 まぁ私もここの過剰投資された施設は凄いと思うが……

 

「大学の研究施設みたいデース!!」

 

 レパルスベイルノー先輩も様々な機材に喜んでいる

 

 一方椎名トレーナーはお母さんと川道コーチにコッテリ絞られていた

 

「アナログの根性論なんて今時扱わん方が得でしょ……時代を逆行してるん? バカなんか?」

 

「兄貴……星子に預けた1学期で殆ど成長してないよ……体つきは良くなってもそれは自然成長が重なっただけだとおもうよ……しっかりしてくれないと次の子からは別のトレーナーに託すからね」

 

「すみません」

 

 こうして夏が過ぎていった

 

「……」

 

「ラビットあんた速すぎでしょ」

 

「……」

 

「え? 私が遅いって……私も速い部類なんだけどなぁ」

 

 ガイアファミリー……桜の次女ガイアラビット

 

 現在7歳でガイアファーストを置き去りにする脚を見せる

 

 




前話のテイエムオペラオーのくだりを変更
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。