フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は少し短めになっております。

それではどうぞ。


第12話 ハーラーは残念美人

「着いたよ、ここがシュケスーの塔だ」

「まさかまた入る事になろうとは……」

 

無事にシュケスーの塔に着いた一同。レイルに至っては内部に入るのは久しぶりだった。

 

「この中にフューリーが?」

「ああ。レイル君達は知ってると思うけど、シュケスーの塔は5階建てで、各階が強力なモンスターによって守られているのさ」

「平たくいえば、五重の塔。だから今回は最上階にあるらしいフューリーを見つければいいって事」

 

アリン達にもハーラーの説明が納得できるように分かりやすくするレイル。

 

「今まで何百人ものフェンサーが挑んだけど、誰一人攻略した者はいないって話だよ」

「何百人? それちょっと盛ってねえか?」

「ああ、ちょっとな。でも攻略した人物なら、ここにいるぞ?」

「「「は?」」」

 

そう言ってハーラーは、レイルを指差す。そして目が点になるファング達。

 

「運動がてら、挑んでみたら……ねえ……?」

「……(コクコク)」

「特に魔法の練習にはちょうどよかったよね」

「そうね。いい練習にもなったし。確か……多い時で5()()はしたわよね?」

「「「……」」」

 

そう言うレイルにホロン、ティルア、シャルも頷きながら言う。しかもサラッとシャルがとんでもない事を言ってる事に驚くファング達。終いにはレイルが今回もなんとかなるでしょと言うのであった。

 

「ふ~……それにしても、こん中、暑くないか?」

「言われてみれば、多少は……」

「……(なんだろう。嫌な予感がする)」

「……(ササッ!)」

 

ハーラーが汗を滲ませながら言った。シュケスーの塔の内部は基本的に温度が変わりやすいので、彼女が暑いと言うのも無理はない。だがレイルはハーラーの『暑い』という発言に嫌な予感がした。

 

その証拠にホロンが隠れるようにレイルの頭に逃げた。ティルアとシャルにも目を合わせてみるが、彼女達も何かを察していたようだ。

 

「やれやれ……どっこらしょと」

「ええっっ!?」

「は、ハーラーさんっ!?」

「シャル! レイの目を塞いで!」

「もう塞いでるわよ! レイ、見えてないわよね!?」

「ナイスプレーな目隠しをする2人のお陰で、勿論見えないんだけど……」

 

服を脱ぐというハーラーの突然の奇行に困惑するアリンとティアラ。察していたのか、ティルアとシャルは直ぐにレイルの目を塞いだ。

 

「ん、どうした?」

「うわああああああ! あ、あんたは見ちゃダメ!!」

「おい! 急に何すんだ、前が見えねえ!?」

「見なくていいのっ!」

 

振り向くファングにアリンが慌てて彼の目を塞いだ。ファングはファングで、おい。俺の目を潰す気か!?と騒いでたのが聞こえたが。まあ彼の気持ちも解かる。自分も最初はそんな感じだったなとレイルは思っていた。

 

だってティルアとシャルが加減してくれなかったし。

 

「ハーラー、早く服を着ろ!」

「あんたも細かいねぇ……よっこらしょと」

 

バハスに言われながらも、渋々と服を着るハーラー。

 

「所かまわず服を脱ぐなといつも言ってるだろう!」

「あー、ごめんごめん。そんな青筋立ててなさんなって」

「全く、お前って奴は……!」

 

そしてようやくティルアとシャルから解放されたレイル。溜息を吐くバハスを見て……

 

「……ハーラーちゃんの脱ぎ癖、治ってないんですね。バハスさん」

「そうなんだよ。レイル、お前からも言ってやってくれ!」

 

相変わらず苦労してるんだなと思った。

 

「ハーラーちゃん、所かまわず脱ぐのは止めた方がいいと思うよ?」

「えー? だって暑いじゃんかー……」

「ならせめて、脱ぐなら昔みたいに上着だけにして」

「んー……まあ、それなら考えておくよー」

 

バハスに言われ、レイルもハーラーに注意をしてみたが、反応が微妙な感じだった為、今後のハーラーの脱ぎ癖に関しては、多分マシになる筈だと当人以外には一応伝えておくのであった。




読んでいただきありがとうございます。
シュケスーの塔は、今後も物語の上で必要な役割を考えております。
次回はソルオール村のフューリー編になります。……あの荒れくれのフェンサーの回です。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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